亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

インフレ見通し、意見が割れているFed

2017年06月19日 23時35分44秒 | 金融市場の話題

先週末発表の米住宅着工件数も建築許可件数も、予想より下振れ。5月の住宅着工件数は、年率換算で前月比5.5%減の109万2000戸と、昨年9月以来9カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。市場予想は、前月比増加となる121万5000戸となっていたので、予想外の落ち込みといえる。これで着工件数は3ヵ月連続の減少となる。建築許可は先行指標として重要な一戸建ての許可件数が3ヵ月連続で減少。しかも、過去5ヵ月で4ヵ月減少。許可件数は文字通り先行指標とすると弱さはしばらく続くということに。

16日は、6月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)も発表され94.5と前月の97.1から低下していた。市場予想は変わらずの97.1となっていた。いまだ高水準ではあるものの、今回の水準は昨年11月以来の低水準となる。やはり陰りが出ているのは否めず・・・という感じだ。

引き続きパッとしない指標が続く中で、16日は先週のFOMCにてただ一人利上げに反対票を投じたのがミネアポリス連銀のカシュカリ総裁だった。3月の利上げの際にも反対票を投じた人物。16日には、反対理由を説明するレポートを発表、「最近のインフレ率低下が一過性であることを更なるデータで確認するために、行動は待つべきだった」としている。興味深いのは、労働市場の引き締まりを受けて、FRBは近い将来にインフレが加速すると誤って予想したことで、むしろインフレ低迷を長期化させる過ちを犯した可能性があるとしたこと。イエレン議長が記者会見にて、中長期的に物価は2%に達すると発言したが、「データはこの見方を裏付けていない」カシュカリ総裁は意見の相違を公表している。

一方で、今回は賛成票を投じたものの、やはりインフレ率の低迷を理由に利上げには慎重にあたるべきとしたのが、ダラス連銀のカプラン総裁。やはりインフレの改善を確認する必要があるとしている。ドット・チャートからは、後2人が慎重派がいるが、ブレイナード理事とシカゴ連銀のエバンズ総裁か。内部で、意見の割れがみられているようだ。



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