亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

金価格を動かすファンドの米債売りポジションの増減

2017年04月05日 22時39分17秒 | 金市場

ここにきて米長期金利の低下が目立っている。それに呼応するように金にはファンドの買いが入っている。利息を生まない金は、米長期金利と逆の値動きとなることが多い。米債(米国債)には、年後半にかけて金利上昇を予想するファンドの先物売り(ショート=空売り)が膨らみ、1月初めには金額ベースでネットで(つまり売り越し額が)1007億ドルと2008年以来の水準に達していた。トランプ政権の目玉政策である、大型減税と大型インフラ投資を当て込んで、金利上昇を読んだポジションの構築だった。

その後の政策の進展度合いは、ご存じのとおりだが、シビレを切らしたかのように、思惑が外れたとばかりに、このショート・ポジションを手仕舞う買戻しが断続的に出て、3月28日時点ではネットで542億ドルと半分近くまで縮小していた。直近では、3月24日にトランプ政権と下院共和党が、オバマケア(医療保険制度改革法案)の代替案の採決を撤回し、他の政策遂行に疑問符が付いたことで“手仕舞い買い”に拍車がかかっているようだ。この週末には4日時点のデータが発表されるが、さらに減っていると思われる。

この買戻しに沿って金利が下がり、金市場では金利変動に連動した“ロボット・トレード(コンピュータ・プログラムによるAIによる売買)”の買いが入り、価格を押し上げている。


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