亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

警戒感の共振現象が波乱を招く。しかし今はまだ小波乱か。

2017年11月15日 16時13分51秒 | 金市場
14日の金市場。アジアの時間帯の午後入り後のロンドンの早朝に、まとまった売り物が出て7~8ドルストンという感じで急落。米長期金利が2.4%台に上昇していたことに反応したものとみられた。ところがNY入り後の株式市場が開いて少しして、今度は10ドルほど急伸。株安、長期金利の低下、(最終的には)欧州通貨に対するドル安(≒ドル指数の急落)を映した動き。

このところ金市場に限らずややイレギュラーな値動きが見られることが増えている。ファンドの決算が多い11月という季節性によるものなのか、あるいはここまで異例の安定を示してきた株式市場などが本格調整局面入りする前触れなのか。10ポイント割れが常態化したVIX指数に象徴されるが、例を見ない平穏が続いただけに投資家の間でも警戒感は強く、実際に国内株式市場ではショートを持っているのと同じ効用があるETF(インバース型ETF)の残高は拡大を続けて来た。この警戒感というのも曲者で、警戒感が共振することが逆に波乱を呼ぶ可能性がありそうだ。バブルとは多分に心理的要素を含むものだが、逆もまた心理的要素が主導する。

しかし、たとえば日本株の場合、下げを見込む投資が膨らんでいる実態は、バブルというには難があり、波乱はあっても小波乱程度か。これとて外から津波が来れば大波乱に転じる可能性はあるが。。

本日は、今週の経済指標の中で一番注目度の高い、10月の米CPI(消費者物価指数)とくにエネルギーと食品を除いたコア指数が注目されている。ここまで物価上昇の鈍い状況が続いても、イエレン議長はじめ主要FRB高官は“一時的”としていたが、直近では“ミステリー”としながらも“一時的”とのスタンスは維持。それでも、最近の発言内容を見ているとFRB関係者の中でも慎重路線に転じる向が増えているように思われる。
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