亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米長期金利急騰の中で1300ドル台を維持する金

2018年01月10日 23時07分57秒 | 金市場
9日の市場で目についたのは米長期金利の上昇だった。NYの時間帯に入って以降、債券先物主導で金利は上昇。10年国債の金利すなわち長期金利は急騰し、2.546%で取引を終了した。手元の資料では終値ベースで昨年の3月14日(2.595%)以来、約10ヵ月ぶりの水準となる。言うまでもなく米金利の上昇は、金利を生まない金にとって悪材料となるもの。

ちなみに米長期金利が2.6%に近かった昨年3月のNY金の水準は、件(くだん)の3月14日の終値でみて1202.60ドルだった。9日の終値とは約110ドルの差がある水準。

当時と何がどう違うかというと、ドルの水準が大きく異なる。当時、ユーロドルは1.0606ドルで、それに対応するドル指数は101.73ポイントだった。しかるに9日現在は1.1929ドルに92.51ポイント。つまり長期金利の上昇にともなったドル高が起きていないことがある。ドル指数は当時より9%低い水準にあり、これはそのままNY金の1300ドル超の高値維持と整合性のある状況といえる。

つまり長期金利の上昇にもかかわらず金が1300ドル超を維持しているのは、米長期金利とドルの連動性が失われていることがあると思われる。そこに地政学要因がサポート要因として引き続き乗っている。
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