魚のブログ

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ナベカ

2016年10月19日 21時48分37秒 | 魚紹介


今回三浦での磯採集では、久しぶりな魚と出会うことになった。スズキ目・イソギンポ科のナベカである。

ナベカはほとんど日本各地の海にいるようだが、黒潮が強く当たるような海域にはあまり生息していないようで、温帯の海域を好む魚と言えるだろう。私は今回の三浦半島で本種を見たほか、九州北岸、天草沿岸などで本種を見ているが、なぜか宇和海では見たことがない。今回の個体は、私はうまく採集できず別の方が採集されていたのをもらっただけ・・・。

ナベカ属は日本に6種が分布している。多くの種が褐色の地色で薄い模様があるだけの地味な種であるが、ナベカは鮮やかな黄色と、背鰭に入る綺麗な青白い斑点が特徴の美しい種。そして体側前半に黒い横帯があるのも特徴だ。鮮やかな体色から熱帯魚と思いがちだが、先ほども述べたように基本、温帯性の種類である。分布は北海道~九州、朝鮮半島、中国で、沖縄などでは見ることができない。

イソギンポ科は世界で400種ほどが知られ、日本にも80種が知られている。これらの仲間はイソギンポ族、カエルウオ族、ナベカ族、ニジギンポ族に分ける、あるいは前二つの族と後二つの族をそれぞれ亜科にするなどしている。ナベカ属はナベカ族に含まれ、この族にはクロギンポ属やマダラギンポ属なども含まれる。

カエルウオなどは水槽やライブロック、あるいは飾りサンゴに付着する藻類を食むため「掃除屋さん」として水槽に入れられるケースも多いが、この仲間は少しは藻類を食うものの、空腹のときに付着する藻を少し食むだけである場合が多い。その一方餌は配合飼料をよく食べてくれるため、餌付けが問題になることは少ない。本種のみの飼育で注意するべきことは夏の高水温だろうか。温帯性のため、あまり高い水温での飼育には向いていないようだ。


他の魚との混泳は、共生するハゼの仲間などあまり向いていないことがある。ヒレナガネジリンボウと喧嘩し、鰭が傷ついてしまった。上の写真はおしゃべりしていてヒレナガネジリンボウが驚いたのではなく、威嚇をしていて大きく口をあけているのだ。ナベカは他の魚にかみつくこともあり、注意しなければならない。逆に強すぎる魚と一緒に飼育するのも向いていないようだ。

ナベカ属の魚は長生きする。2012年7月の終わりにに高知県の潮溜まりで採集してきたクモギンポは飼育して4年になる。雑食性で餌もよく食い、丸く太っている。
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