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山本一郎著『情報革命バブルの崩壊』(文春新書)を読む。

2009年01月12日 03時30分30秒 | 読書
この本は12月の日経か中日新聞にほんのちょこっとだけ取り上げられていた。こういう内容では、新聞社は取り上げにくいだろうに、よく紹介してくれたものだ。

これまでに、『ウェブ進化論』など、インターネットの無限の可能性について書かれたものは多かったし、自分も仕事で帰りが遅くなっても、風呂に入ったり夕飯を食べたりするよりも前に、まずはパソコンの電源を入れてネットにアクセスするくらい、もはやネット依存症(幸いなことにさすがにケータイには全く依存していないが)なので、この本はそのバブルに警鐘を鳴らす意味で刺激的な内容だった。

ネットは広告収入で成り立っており、自分たちのような庶民は、それを無料であれこれ(このweb logもそうだが)利用させてもらっているだけなのだが、本当に広告だけでやっていけるのかと前々から疑問に思っていた。
自分は新聞を、スポーツ紙も含めて3紙も購読しているけど、年々購読者は減っているという。新聞社もHPで記事を公開したりしていて、そのせいで新聞の必要性が無くなって購読者が減っていると思っているようだが、本当にそうなのかどうか、新聞社自体が全く把握していないらしい。
それから、ネット空間、こちらは理想郷とはほど遠い、荒れ放題の貧民がいがみあう楽園だそうで、声の大きい人たちの勝ち、勝つためにはサクラを大量動員して、煽動しているらしい。 だから悪いほうに傾けば、すぐにバッシング~~、HPやweb logが炎上する ことになるし、製品の不買騒動に発展してしまう。
向精神薬などを常用している攻撃性の高い人間が、往々にして在宅だったり、ネットカフェに常駐していて、ネットにしょっちゅうアクセスしているのも一因らしい。

ライブドアーのホリエモンの実刑についても書かれていた。ああいうIT産業、ものすごく勢いがよく儲けているように思えるが、実はそれは見せかけだけで、実際にIT、あるいは広告収入だけではほとんど儲かっていないことがわかる。儲けているのは関連会社間で転がし合って値段を吊り上げているだけのこと、ホリエモンや村上ショージ似(村上世彰)は、出る杭は打たれるといったところで、実は新興市場ではそんな虚構な会社がうようよしているらしい。
自分は株をやっていないが、やっていたらボロボロになること間違いなし。
仮想空間の「セカンドライフ」も住人はガラガラとか。

ケータイでJフォン・ボーダーフォンを買収し、価格破壊し勢いのあるように見えるソフトバンク、これもケータイ需要が飽和状態になりつつある今、もう崖っぷち・ヤバい感じらしい。利益を先食いして価格を下げてユーザーを増やして、後から収益性の高いサービスに転換していく手法を取ったが、ユーザーの質が低すぎて思うように収益が伸びず、iPhoneも起爆剤にはならず、その結果が大自転車操業、運転資金の枯渇で経営破たんといシナリオが見えるらしい。まあ、そうなる前に値上げの嵐が来るに決まっている。
結局は電話線を引いている元の電話会社&国際電話会社に集約されてしまうらしい。

最後の章の「ネットの中立性」、中立性の意味はよく理解できなかったが、ともかくこのままいけば、ネットバブルは崩壊、宴は終わるらしい。
これがもし本当ならば、この著者に一度うちの会社の財務状況を判定してもらいたいよ。
うまく本の内容は要約できないけど、衝撃的な内容だった。
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