ウォーク更家の散歩 (東海道を歩く、中山道を歩く)

「東海道五十三次を歩く・完全踏破の一人旅」
(http://www.minedayo.com/)

とびしま海道 (3/4) (大崎上島)    (広島県竹原市) 2016.9.29 

2016-10-30 18:13:52 | Weblog

(写真は、日本で唯一の「木造5階建て住宅」)

路線バスで「とびしま海道」に入り「大崎下島」
で一泊した翌朝の話しです。

朝、目が覚めて、宿泊した「大崎下島」の旅館の
部屋の窓から外を眺めると、目の前が港で高速船
の乗り場です。

6:35の始発便に乗船する高校生達が、次々に
車で送られて来ています。

オヤジさんの話だと、この島の高校が廃校に
なったので、向いの大崎上島まで通学している
とのこと。

我々も、朝食を済ませてから、高校生達が
向かったのと同じ「大崎上島」の「木江港
(このえこう)」行きの8:15発・高速船に
乗船します。





高速船は、途中の集落の港で、乗客を拾いながら
進みます。




高速船が、途中の船着き場に向かって警笛を
鳴らすと、乗船客がいない場合、港の方で旗を
振るので、その港には寄港せずに次の港に向かう
みたいです。

無駄な寄港を省いているのでしょう。



「大崎上島」の「木江港」で下船して、島内を見学
します。





木江港の人影のないメインストリートを歩いて
いると、後ろから声を掛けられました。

振り向くと、80歳くらいのお爺さんが、我々に
島の案内をしてあげよう、とのこと。

そのお爺さんの話によると、ここ木江港の正面に
見える大きな島が、「しまなみ海道」が通る
「大三島」だそうです。



他にも「大久野島」の位置なども教えてくれ
ました。

「大久野島」は、戦時中は軍の「毒ガス」製造基地
で、そのため、当時は地図にも無かったそうです。

また、戦後は、毒ガス漏れを検知するため、島に
ウサギを放っていましたが、そのウサギが繁殖し、
今では”ウサギの島”として、海外からの観光客
の目玉の観光地になっているとのこと。

ここ「大崎上島」は、造船の島で、最盛期には
10以上のもの造船所があり繁栄していた
そうです。


上の写真は現在も残る造船所で、下の写真は倒産
した造船所跡です。


またこの島は、「遊郭」の島としても有名だった
そうで、これから見に行く「木江(このえ)の
古い町並み」も遊郭だったそうです。

この島の人口も、3万人以上あったそうですが、
現在は7千人ほどに減少。

そして、今朝見た高校生達は、我々が宿泊した
「大崎下島」から、この「大崎上島」の造船科
もある「県立大崎海星高校」に通学している
生徒だったみたいです。

慶応ボーイだったというこのお爺さんは、最後
には、下の写真の自分のビルの酒屋に呼び入れて
くれて、娘さんらしき人に手伝わせ、昔の色々な
写真を2階から下して来て、島の歴史について
説明してくれました。





我々は、お二人にお礼を言って、その酒屋を出て、
日本唯一の「木造5階建て住宅」を見に行きます。

この建物は、当初は「料亭」として利用されて
いましたが、現在は、90歳を過ぎた夫人が
1人住いをしているらしいです。

90歳を過ぎた老女が、5階まで階段を上るのは
大変そう・・・

次に我々は、港の近くの「木江の古い町並み」に
向います。

「木江の古い町並み」に向う途中に、映画「東京
家族」の撮影現場がありました。



山田洋次監督で、橋爪功・吉行和子・妻夫木聡・
蒼井優らが出演した「東京家族」は、この
「大崎上島」が舞台で、島のあちこちに、下の
写真の様な撮影現場の表示があります。




「木江の古い町並み」は、以下の写真の様に、昨日
見物した大崎下島の「御手洗」地区に似た街並みです。
御手洗地区ほどには整備されていないものの、
なかなか風情があります。
 

 
「木江の古い町並み」を見物していると、ここに
住んでいるというおばさんに声を掛けられ、我々
に「木江の古い町並み」の案内をしてあげよう、
とのこと。
そのおばさんに、酒店のご主人と娘さんに、既に、
この島の案内をしてもらった話しをすると、
”あら、いやだぁ~、それは娘さんではなくて、
この島の小学校で私と同級生だった、酒屋の
奥さんよぉ~!、 旦那は実際よりだいぶ
老けて見えるけどね。”

”大変!、旅行客の人が、アンタを娘さんと
間違えたよ、と教えに行かなきゃ~!”、と、
そのおばさんは、メインストリートの方へ
急いで歩いて行きました。
「木江の古い町並み」の見物を終えて、四国の今治
へ向かう船の出発時間まで、港の待合室で時間を
潰します。

(待合室に飾ってあった、映画「東京家族」の山田
 洋次監督と港の待合室の係のおじさん、
おばさんの記念写真)
先程のおばさんが、今度は自転車に乗って、
待合室の中を覗き込んで、我々に声を掛けます。

”未だ居たわね、ハイ、差し入れ。”と言って、
我々に、よく冷えたジュースをくれました。
”酒屋へ行って、「旅行客の人が、アンタを
娘さんと間違えていたわよ」と知らせたら、
奥さんが凄く喜んでいたわよ!”
”あの人嫌いのご主人が、自ら観光案内をかって
でるなんて珍しいことでね、あの酒屋は愛嬌の
良いあの奥さんで何とかもっているのよ。”

それだけ伝えると、おばさんは自転車を漕いで
行ってしまいました・・・
待合室でフエリーの到着を待っていると、乗用車
が次々に集まって来ます。
車を利用しない乗船客は我々2人だけでした。

木江港から、愛媛県の今治港まで約1時間の船旅
です。












今治港に近づくと、右手に今治の造船所が、
頭上には「しまなみ海道」の「来島海峡大橋」
が見えます。





今治港に到着、いよいよ四国上陸です。
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大崎上島のおばさん (船橋原人)
2016-10-31 09:16:47
あのおばさんにはビックリでした。
島の人々は何時も同じ顔ばかりみているので、見慣れない人を見ると話をしたくなるのでしょうか?

これまでに行った島は人口が100人以下という島が多かったので、人の顔を見ることが珍しいのですが・・・
気さくな大崎上島のおばさん (更家)
2016-10-31 09:57:28
そうですね、あのおばさんには驚きましたよね。

この島は、未だ観光客も少なく、開かれた土地柄みたいなので、見慣れない人を見ると話をしたくなるのでしょうね。

そうでしたね、原人さんの行く先々の島々は、ほとんどが人口100人以下ですものね。
路線バスからフェリー (iina)
2016-11-01 08:43:13
路線バスに ”飛び乗って” 、「とびしま海道」を目指したのですね。^^

海上の船から眺める 「とびしま海道」鉄橋 も好い景色です。

>仲里依紗のCMの「とっとっと?」「とっとっとよ。」の博多弁がとても懐かしく気に入ってファンになり、・・・
タモリが使う話術のようなCMです。
「この席取ってる」を博多弁で、「とっとっと?」「とっとっとよ。」と言い合うのは、が鳴いているみたいです。

来島海峡大橋 (みや)
2016-11-01 19:22:28
「来島海峡大橋」が懐かしかったですね。
実は開通間もなく仕事で今治側の橋の袂から馬島のバス停まで歩いた思い出があります。
もう15年以上前ですが...
当時は、継ぎ接ぎだらけの高速道路でしたが...

せっかくなので、広島在勤(6年半ほど居ました)時代に瀬戸内の島巡りをしたり、西国街道を歩いておけば良かったと後悔する今日この頃です。
下から眺めた来島海峡大橋 (更家)
2016-11-01 22:27:50
そうですか、私が下から眺めた「来島海峡大橋」に行かれたのは15年以上前でしたか。

日光街道の越谷、とびしま海道の広島・今治と、私の行先と、みやさんのいらっしゃった場所が不思議とダブりますね。
iinaさんへ (更家)
2016-11-02 15:21:27
想定外の路線バスの旅への変更になりましたが、結果的には、サイクリング中止は正解だったと思いました。

と言うのは、バスで走ってみて分かったのですが、島と島をつなぐ各橋へのアプローチは相当傾斜がきつく、相当な体力を要したと思われるからです。

また、旅行期間中、ほとんど雨だったので、実行していたらずぶ濡れだったと思います。

ちなみに、「とっとっと?」の意味は、CMの中では「この席取ってる?」ではなくて「写真を撮っている?」です。
こんにちは。 (Komoyo Mikomoti)
2016-11-03 10:20:45
木造3階建てでもすごいと思いますが、5階建てとは!!
耐震が気になりますが、これは、何としてでも永久保存してほしいですね。

「東京家族」のオリジナルは、小津監督の「東京物語」ですね。
この映画は、尾道ではなく、ここだったんですね。
木造の5階建 (更家)
2016-11-03 10:50:36
そう、木造の5階建には私も驚きました。
観光用にもっと宣伝したら良いのにと思いました。

私も、「東京家族」の撮影現場がこの島だというのは知りませんでした。
楽しそうな (hide-san)
2016-11-03 10:56:03
楽しそうな島めぐりですね。

街道歩きよりよほど楽しそうです。
今旧東海道を巡る「東海道ネットワークの会」が作成した本を読んでいます。
楽しかった島巡り (更家)
2016-11-03 11:22:29
ええ、ツアーでは行かない様な島巡りだったので、予想以上に楽しかったです。

私は、「東海道ネットワークの会21」が作成した「決定版 東海道五十三次ガイド」(講談社+α文庫出版)を持って東海道を踏破しました。
この本は、地図が大まか過ぎる、市役所等の現在の公共施設の表示がない、説明文のコンビニやガソリンスタンド等が無くなっている、等の問題がありましたが、小さくてハンディなので重宝しました。

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