ウォーク更家の散歩 (東海道を歩く、中山道を歩く)

「東海道五十三次を歩く・完全踏破の一人旅」
(http://www.minedayo.com/)

中山道を歩く ”完全踏破の一人旅”の感想 

2016-07-26 06:20:59 | Weblog

(写真は、太田宿の中山道祭り。)

2011年9月、完全リタイアしたのを機に、非日常のウォー
キング「東海道53次」の一人旅に出掛け、2012年3月に
完全踏破しました。

東海道の一人歩きでは、ゴールの三条大橋が近づくにつれ
解放感の一方で、もう終わってしまうのだなという寂しさに
襲われました。

また、目標の京都を目指して、がむしゃらに歩いたので、京都
が近くなるころには膝を痛めてしまい、ほとんど歩けない状態
になっていました。

従って、辛くて長かった 街道歩きは、東海道だけで終わりにするつもりでした。

しかし、辛かった思い出は少しづつ薄れ、街道歩きの楽し
かった感覚だけが強く蘇えってきて、また”どうしても街道
歩きがしたい”という強い誘惑にかられる様になりました。

膝の痛みも消え、東海道53次の完全踏破から8カ月後の
2012年11月、再び日本橋をスタートして、中山道を京都
へ向かう一人旅に出ました。

中山道の踏破にあたり、先ず、東海道の反省を踏まえて下記
の方針を決めました。

「第1」の反省点は、東海道では途中でよく道に迷ったことです。

  一人旅だったため、いったん思い込んでしまうと、
誤った道をどんどん歩いてしまい、もとの道に戻るのに
半日を要してしまったこともありました。

  そこで、中山道の詳細地図が記載された「誰でも歩ける
中山道六十九次」と「ちゃんと歩ける中山道六十九次」
の2冊を携行することにしました。

  これで、ほとんど途中で道に迷うことも無く、東海道の時
の様な苦労はしなくて済みました。

  それでも、詳細地図に記載の無い分岐点で、右か左か判断
に苦しむことは多々ありました。

  その様なときには、東海道でつかんだ”嗅覚”が大いに
役立ちました。
  旧街道の独特の”匂い”に敏感になり、分岐点で直感で
判断できることがありました。

「第2」の反省点は、4か月で東海道を完全踏破するという
目標をたてて、歳も考えずに1日30キロ以上のハイピッチ
で距離を稼いだことです。

  結果的に膝を痛めて、最後には1日5キロまでペース
  ダウンしてしまい、その上に治癒に半年を要しました・・

  これを踏まえ、中山道では、踏破の所要日数の目標を
決めず、無理をせずにペースを落とし、のんびりと
歩くことにしました。

「第3」の反省点は、東海道では、下調べもしないで、
がむしゃらにどんどん歩いたため、見落とした遺構などが
多々あった事です。

  中山道では、事前に、小説の「夜明け前」、「一路」、
「続膝栗毛」等の本を読んだり、中山道を踏破した
皆さんのブログをチェックしたりしました。

  この予備知識をもとに、宿場町の歴史的な遺構や風景な
を、じっくり楽しみながら歩きました。

上記の東海道の反省を踏まえて、中山道踏破をスタート
しましたが、中山道には、東海道では経験しなかった下記の
「1」~「5」がありました。

「1」:中山道の峠道は厳しい山道の連続でした。

特に、崖状の急な登り坂が続く「碓氷峠」、険しい山道が
22キロもある「和田峠」、自動販売機も無い20キロ
もの「十三峠」は、ホントの難所でした。

「2」:中山道には、交通の不便な区間があり、鉄道はおろか
バス路線もない区間もありました。
特に、望月宿~和田宿間は、中山道と並行する電車やバス
の無い交通機関の空白地帯でした。

従って、東海道のときはガムシャラに歩けば京都に着き
ましたが、中山道は、事前に僅かな本数の路線バスの
時刻等を調べて、踏破の作戦を練る必要がありました。

「3」:中山道には、東海道と違って、江戸時代の雰囲気を
漂わせる多くの宿場町が残っていました。

そして、芦田、奈良井、木曽福島、妻籠、細久手の宿場町
では、江戸時代の旅籠に宿泊して、昔の旅人気分を満喫
しました。


  また、板鼻、下諏訪などの本陣跡には、ご子孫の方が
  住んでいらっしゃって、先祖から伝え聞いたという、
  和宮降嫁の際の生々しい様子などを、直接お聞き出来て、
  歴史を非常に身近かに感じました。

  そして、どの宿場町でも、私のために説明の時間を割いて
  くれた宿場毎の親切な皆さん、この郷土を愛する宿場町の
  皆さんのお蔭で、楽しい旅が出来ました。

「4」:木曽路の長~い街道は、木曽川沿いの美しい
心洗われる風景が延々と続きました。

  途中の各宿場町も、時代に取り残された様なうっとりと
  する雰囲気で、心が休まり癒されました。  

  名もない集落が点在する木曽川沿いの素敵な木曽路は、
  もう一度、歩きたいと思っています。



「5」:中山道の山道では、常に熊除けの鈴とラジオを携帯
して、鳴らしながら歩きました。

  また、峠道には、いたる所に熊除けの鐘が設置されて
  いました。

  でも、ブログ上では、熊、猪、マムシ等の出没情報に
  ついて、少し大袈裟に騒ぎ過ぎたかなと思っています

  確かに宿場町での熊の目撃情報は多くありましたが、街道
  歩きの人が熊に襲われたという情報は無かったので、本音
  では安心して歩いていました。

また、中山道は、江戸時代から続く街道沿いの食べ物、和宮
降嫁のお祭り、関ケ原の古戦場巡りなど、楽しいことが
盛りだくさんでした。

そして、東海道に続いて中山道も、完全に歩き通した事は
大きな達成感と自信に繋がり、私自身の気持ちのうえで、
中山道のゴールインは大きな区切りになりました。
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10 コメント

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お疲れさん (hide-san)
2016-07-17 15:47:46
お疲れさんとおめでとうを申し上げます。

ボクは最後の京都三条までの旧道を歩いていないので、
京都に遊んでついでに歩きたいと思っています。

それから東海道は、箱根の関所まで歩いて、
その後を歩いていませんので、何とか暇を見つけて、
一宿づつくらいのペースで歩きたいと思っています。

重ねて「おめでとう」を申し上げます。

名古屋の宮から桑名までをどうされたか、更家さんのブログを拝見したいと思います。
ありがとうございます (更家)
2016-07-17 18:14:21
お祝いのコメント、ありがとうございます。

宮から桑名までは海路なので、歩きはスキップしました。
しかし、宮~桑名間の海路の東海道を再現する催しが、NPO主催で年に1~2回あります。
(参加した人には、主催NPOが、宮~桑名間の東海道踏破の証明書を発行してくれます。)
スケジュールが合う年に申し込んで、当選したら行って来ようと思っています。
(更家)  さん へ (iina)
2016-07-18 10:09:52
太田宿で、出「会うた」中山道祭は華やかで強烈に印象に残ったのですね。

夢中に歩いて膝を痛めたのは、なんとなく分かるような気がします。歳と相談しながら進むのは貴重な体験でした。
踏破した満足感にひたりながらの反省をまとめるあたり、さすがな更家さんでした。

>ある角度から見たときだけ、手前に置いた立体と鏡に映ったそれが違う形に見える様に、この明大教授の博士がキチンと計算して立体を作成したそうです。
その番組を見てWEB上から拾ってブログにアップしました。
錯視というのだそうですが、文字を綴った錯視です。↓

  左右どちらかに下がって見えます。
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http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/dfd15d8ae09a1992ab53978263ee9458


歳と相談して無理のない計画で (更家)
2016-07-18 12:34:07
そう、東海道は、健脚な人の話につられて、つい無謀なスケジュールをたててしまいました。
やはり、自分の歳と相談しながら無理のない計画で楽しむのが一番です。

なるほど、太田宿で、出「会うた」祭ですか、上手い!

iinaさんの文字綴り、確かに、左右どちらかに下がって見えますね。
Unknown (Komoyo Mikomoti)
2016-07-18 20:45:00
東海道の反省が生きたということですね。
スピード競争ではないので楽しんで歩くというのが大事ですね。

いろいろな本からの引用が登場して、
更家さんのブログは、更家さんの教養の高さを感じています。

ひょっとするとクマに出会う確率よりも、
交通事故にあう確率の方が高いかもしれませんね。
東海道の反省 (更家)
2016-07-18 21:56:19
ええ、中山道では、東海道の反省を大いに生かす事が出来ました。

そう、踏破のスピード競争や、踏破した街道数の記録競争ではないので、街道歩きそのものを、ゆっくり楽しむのが重要だと思う様になりました。

色々な本からの引用は、中山道歩きの前の付け焼刃の俄か勉強で・・・

仰せの通り、中山道で熊に出会う心配よりも、日常の交通事故の心配をした方が賢いと思いますよ。
おめでとうございます (コスモタイガー)
2016-07-19 12:09:35
ついにゴールされましたか!
おめでとうございます。
私も東海道→中山道の順で完走したので、「東海道の反省」はよくわかります。
いくらネットの時代とはいえ、やはりアナログというか、キチッとした「紙」による資料は必要だと、東海道の途中から気付きました。
ネットはカーナビのように、その一角だけは詳しいのですが、全体的な位置関係や、これから先の道筋など、トータルのバランスっていうんでしょうか?そういうのはネットじゃ難しいようです。
旧街道runした今となっては、随分と歴史通になり、知人等からも「詳しいね~」なんておだてられますが、これも事前のリサーチ等や、現地の案内板などで徐々に身に付いたものが多いです。
まぁ、もともと興味有ったことも確かですが、やはり机上であれこれ考えるより、現地で見ながらは、何にも勝知識となりますよね。
また、別の街道歩き、楽しんでくださいね。
私のブログも、上街道、更新遅いですけど、懲りずに訪問してくださいね。
おめでとうございます! (はるみん)
2016-07-19 12:45:09
お疲れ様でした\(^o^)/
これからのご活躍も楽しみにしています(^o^)
コスモタイカ゛ーさんへ (更家)
2016-07-19 19:04:26
中山道ゴールへのご丁寧なコメント、ありがとうございます。

ええ、”東海道の反省”は、中山道踏破で生きました。

街道歩き専用の俯瞰的な地図・位置関係、全体的にバランスのとれた文章の記載など、「紙」による街道歩き情報は、私も必要だと思います。

私は、街道歩きを始めたときは歴史に興味がなかったのですが、現地で史跡を見たり、子孫の方のお話を聞いたりしているうちに、歴史にハマってしまいました。

次は、日光街道を歩く予定ですが、コスモタイカ゛ーさんの上街道なども引き続きお邪魔しますので、よろしくお願いします。
はるみんさんへ (更家)
2016-07-19 19:09:31
ありがとうございます。

ご無沙汰しています。

東海道に続き、中山道も、熊に遭遇することもなく、無事に踏破できました。

次は日光街道を目指しますので、引き続き、ご愛読お願いします。

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