帝國辺境伯のためいき。

歴史ものの感想をだらだらと綴りつつ猫・写真・歴史パロディコミックなど、脱線ぎみの節操ないブログ。

「ポンペイ展」行ってきました

2010-07-04 19:02:10 | 古代ローマ



 名古屋市博物館へは、以前トプカプ宮殿の秘宝展を観に行ったことがあります。
名古屋地下鉄桜通線「桜山」駅で下車、または金山駅からバスに乗って「博物館」の
停留所にて下車。たかのつめは地下鉄代より安く済む市バスに乗りました。
前売りの期間限定割引券の存在を知ったのが遅くて、悔しい!
往復のバス代分が浮いたんです…。





ポンペイ展
世界遺産 古代ローマ文明の奇跡
名古屋市博物館 2010年6月24日(木)~8月29日(日)



 西暦79年8月24日、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって突然火山灰の下に
埋もれた古代ローマの一都市、ポンペイ。後世の人々の長い時間をかけた発掘と研究に
よって、悲劇の町は在りし日のローマの姿を留めたタイムカプセルとなり、
現代に蘇ったのです…。

 この企画展では、ナポリ国立考古学博物館の協力により約250点の古代の遺産を
見ることができます。(「大ローマ展」の倍!!)名古屋市博物館のホームページは
地味ですが、中身は充実していましたよ~。以下、おおまかな内容をご紹介。
たかのつめはいつも展示品の内容を忘れないようにメモを取りながら観覧しています。
しかし、今回スタッフさんに呼び止められました。シャーペン使用禁止ですって。
代わりに鉛筆を貸し出していただきました。



● プロローグ

 京都の「古代学研究所」(当時)による発掘調査の成果の展示です。
横に細長いフレスコ画…改めてみると、すでに陰影や立体感を出す画法が出来てます。
火山灰に埋もれた噴火犠牲者の石膏による型取り、奴隷の足かせ、装飾品…当時すでに
ベルトのバックルと変わらないものがあったことに驚かされました。


● 1.ポンペイ人の肖像

 ポンペイの有力者たちをモデルにしたとおぼしき等身大の大理石の像が並ぶ
通路にはかがり火が焚かれ、いい雰囲気を出しています。(本物の火じゃないですよ!)
目に止まったのは「伝ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスの肖像付ヘルマ」。
金融業者だという男性の彫像の首から上が柱に乗っており、さらに柱の中ごろには
どう見ても男性器にしか見えないものがくっついている…後にももう一体
「ヘルマ柱」をみつけました。そういうのが流行っていたんでしょうかね。
たかのつめには理解できない謎センスですが…。


● 2.信仰

 神話をモデルにした大理石像・ブロンズ像・フレスコ画など。
後世の宗教画もそうですが、どの神様をモデルにしたか他の人が見てもわかるよう、
象徴的なものを持たせているのですね。アポロンなら竪琴、ポセイドンなら三叉の矛…
ですが、展示されていたポセイドン像は気の毒なことに矛を無くしていました。
ウェヌス像はどれを取っても美しい…古代の人々は、神々の像に理想的な男女の美を
追求したといいますが、女性の胸の大きさにさほどこだわらなかったようで。


● 3.娯楽

 コロシアム、浴場、スポーツ…テラコッタ製の剣闘士の小像がかわいかったです。
「運動競技者のためのボディケアセット」と名づけられた展示品は、
昔流行った携帯便利ナイフを思い出すような、垢すりヘラ(ストリジル)や風呂で使う
ひしゃくなどが輪にくくられ、持ち主の名前まで彫られている、面白い一品でした。
剣闘士の兜や脛当ても重厚感がありました。脛当てから持ち主の体の大きさを
想像すると、冷や汗がでそう…。

 …「大ローマ展」で見た不気味な顔の浮かぶフレスコ画も今思えばそうだったのか、
「人間の顔」じゃなくてあえて「仮面」をフレスコに描くその趣味はいただけません…。
分かるようで実はさっぱり分からない、ローマ人のセンス。


● 4.装身具

 女性を輝かせた装飾品の数々。宝石箱は、現代の木を使って復元されています。
やはり金とエメラルドのアクセサリが人気のようですね。金の首飾りは紐のように
細かく編まれています…一体どうやって?
他にもガラスの香油入れなど…ハトをかたどった凝ったデザインも。


● 5.家々を飾る壁画

 このテーマに限らず、フレスコ画の多いこと多いこと…。神話から図柄から
日常的な生活風景まで、大小さまざま。
赤い背景に堂々たる有翼の神様の姿は、当時さぞ映えたことでしょう。


● 6.祭壇の神々

 古代ローマでは、各家庭に日本では神棚に相当する「ララリウム」と呼ばれる祭壇が
ありました。家の守り神や家父長の守り神が祀られているだけでなく、
人々があやかりたいと願った神話の神々の小さな像も祀られていました。
どれも台座まで精巧につくられています。




まだまだ終わりませんので、次回へ続く!









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2 コメント

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最近名古屋がローマづいていますね (乱読おばさん)
2010-07-04 21:43:38
いや~・・どうも、ご無沙汰です♪
忙しくしているうちに、こちらの記事も沢山増えていた♪ ローマの歴史地区・・私も持っています・・と言っても、昔出た「世界旅行」です。ヴァチカンと歴史地区を買いました。ローマものって・・・けっこう持っているんですが
写真がきれいだと、ついつい買ってしまう・・いかんなあ。
で、ポンペイか・・・。やはり、永遠のローマなのかも・・。ヘルマ柱ですが、実は、JR神戸駅の地下からの大階段にあります。こちらは、男女揃っていて、男性はアレが、女性は胸がついています。勿論、現代美術ですが・・・。
トリエンナーレ名古屋がどうとか (たかのつめ)
2010-07-04 22:05:57
乱読おばさまこんばんは!いつもお忙しい中おいでいただいてありがとうございます♪
毎日蒸し暑いですねぇ…。

あとCOP10がどうとかで、名古屋が世界に通用する魅力的な都市であろうと、
アピールをがんばってるんだと思います。特にあの市長が(?)。

世界遺産シリーズ、何週間後かにポンペイが出ます。多分、買っちゃうんでしょうね…
きれいな写真に心動かされちゃって、なるべく見ないようにしてるんですが。
今回の「ローマの歴史地区」、「ポンペイ展」の売店でもばっちり売ってました。

「大ローマ展」にはあって「ポンペイ展」にはないもの、またはその逆、
かぶらないように配慮されたと思われ、どっちも楽しめました。

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