クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

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マーラーの交響曲「大地の歌」 バーンスタイン/ウィーン・フィル

2008年09月15日 03時53分00秒 | 交響曲
ここのところ、仕事は忙しく(今日も出勤・・・・・(T.T)・・・)、しかし体調は良く、マーラーを聴き続けて疲れません。こうなりゃ勢いで、「大地の歌」を聴きましょう。今日のは、カロリーの高い「大地の歌」でありますぞ。

マーラーの交響曲「大地の歌」。
レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏。
歌唱はジェームズ・キング(T)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)。
1966年4月、ウィーンのソフィエンザールでの録音。DECCA原盤、国内ではロンドン・レコード発売のLP。
当時、バーンスタインはCBS専属。VPOはDECCA専属。そこで両社が合意、バーンスタイン/VPOの組み合わせで、CBSにヴェルディの「ファルスタッフ」を録音するかわりに、DECCAにこの「大地の歌」とモーツァルトの「リンツ」・ピアノ協奏曲第15番を録音するというバーター契約が成立したのだった。このコンビは実に相性が良く、後年のDGでのバーンスタイン/VPOによる数々の名演奏が生まれることになった。

さて、「大地の歌」。
噎せ返るようなロマンが一杯。情熱的で血潮が滾り、やがて激流となってゆく演奏であって、バーンスタイン渾身の一枚。バーンスタインが遺した夥しいレコードの中でも、おそらく十指に入るのではないか?

第1楽章の冒頭からして、もう徹底的にバーンスタインの世界であって、熱い熱い、もうホンマに熱い演奏になっている。
そしてジェームズ・キングの歌唱が素晴らしい。彼の最良のパフォーマンスがここにあると思われる。情熱と孤独と虚無と。様々な情感が歌に込められている。
ウィーン・フィルも軋むような音を響かせる。優美なだけではない、スゴイ表現力。マーラーの複雑な思いと、バーンスタインの憑かれたような魂を、オーケストラが音にしてゆく。

第2楽章「秋に寂しき者」でもウィーン・フィルの音がスゴイ。管楽器がやるせない響きを紡ぎ出し、弦楽セクションは孤独感をひそやかに、時に妖しく描き出す。
そして・フィッシャー=ディースカウの歌!巧いなんてもんじゃない、巧さを越えた凄さ。声の美しさはもう格別だし、ゾクッとするほどの寂しさを漂わす歌唱は見事しか云いようがない。言葉も綺麗。発音、発声がいいんだろうなぁ。

全編を通じての聴きものは、やはり「告別」か。
30分にわたる長大な楽章が、手に汗握る緊張感で貫かれている。ウィーン・フィルは凄絶なまでの美しさ。特にウィンナ・オーボエにウィンナ・ホルンの響きは得も言われぬ寂しさ。弦のさざめきは寂寥感をいや増してゆく。
マーラーは、寂しがり屋だ。人間が恋しくて、こんな音楽を書いたのか。

録音は今も素晴らしいのです。
音の艶、輝き、響きの豊かさ、ピアニシモの青白いまでの美しさ・・・・・これぞ、ウィーン・フィルと云いたい名録音。
DECCAの録音はホンマに良い。この音、この響きで聴けるのなら、もう何も要りません。

僕にとってはエヴァーグリーン的な名盤であります。
LPがまた、ことのほか音が美しいのです。

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