舞台は1954年の夏、インディアナポリスに向かう列車の中で二人の青年が再会する。故郷へ向かう二人は対照的な性格を持っている。内向的な性格でスポーツ写真家になったソニーと、元アメフトの花形プレーヤーだったが朝鮮戦争で負傷したガナーである。
サブタイトルに「青春の傷痕」とあるとおりハッピーな作品ではない。故郷での二人の恋の顛末、挫折と事故、そして再出発までの苦い物語が描かれている。
二人を演じるジェレミー・デイヴィス(ソニー)とベン・アフレック(ガナー)も俳優として対照的である。
ジェレミー・デイヴィスはあまり知られていないが、ラース・フォン・トリアー監督の連作「ドッグヴィル(2003、日本公開は2004)」「マンダレイ(2005、日本公開は2006)」やTVシリーズ「LOST」などに出演している。
一方のベン・アフレックは同じ1997年製作の「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(日本公開は1998)」に出演しているが、主演のマット・デイモンと二人で書いたこの作品の脚本がアカデミー脚本賞を受賞して一躍脚光を浴びた。二人は幼い頃からの友だちだそうだ。
「傷痕」の前には「輝き」もあった。「青春の輝き(1992、日本公開は1993)」というブレンダン・フレイザー主演の、フットボール奨学生が主人公の作品にもベン・アフレックが出演している。
この作品でもマット・デイモンが共演しているが、本格的な二人の共演作は1999年製作の「ドグマ(日本公開は2000)」である。この作品で二人は「追放された天使」を演じ、彼らが地上で巻き起こす騒動が描かれる。海外では宗教上の理由で上映禁止運動も起こった「問題作」だ。
ベン・アフレックには弟ケイシーがいる。「オーシャンズ」シリーズではメンバーの一人としてマット・デイモンと共演している。一躍注目を浴びたのはブラッド・ピット主演の2007年作品「ジェシー・ジェームズの暗殺(日本公開は2008)」で、英雄ジェシー・ジェームズを慕いながらも最終的にその暗殺者となる運命を背負う青年ロバート・フォードを演じてアカデミー助演男優賞にノミネートされている。
同じ2007年製作の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は日本未公開ながらケイシー・アフレック主演作品である。この作品は、ボストンの少女誘拐事件をめぐって警察の捜査に絡む私立探偵の苦悩が描かれており、同時にアメリカ社会の闇をも映し出す社会派ミステリーになっている。
実はこれが、俳優ベン・アフレックの記念すべき第1回監督作品でもあるのだ。モーガン・フリーマン、エド・ハリスら重厚な演技派が刑事役で脇を固め、誘拐される少女の母親役エイミー・ライアンはアカデミー助演女優賞にノミネートされるなど見応えのある作品になっている。
ベンの盟友マット・デイモンも、11〜13の「オーシャンズ」シリーズと「ボーン・アイデンティティ」以降の「ボーン」シリーズ3作で今やハリウッド・スーパースターの一人だ。
宮崎駿監督の「崖の上のポニョ(2008)」は海外でも公開されたが、英語版で主人公の少年の父親役を吹替えたのがマット・デイモンである。ちなみにオリジナル版では長嶋一茂が吹替えている。
今夜はここまで。また明日の夜をお楽しみに。
(「映画千一夜 〜映画に愛をこめて〜」 第2部 映画、春夏秋冬)
サブタイトルに「青春の傷痕」とあるとおりハッピーな作品ではない。故郷での二人の恋の顛末、挫折と事故、そして再出発までの苦い物語が描かれている。
二人を演じるジェレミー・デイヴィス(ソニー)とベン・アフレック(ガナー)も俳優として対照的である。
ジェレミー・デイヴィスはあまり知られていないが、ラース・フォン・トリアー監督の連作「ドッグヴィル(2003、日本公開は2004)」「マンダレイ(2005、日本公開は2006)」やTVシリーズ「LOST」などに出演している。
一方のベン・アフレックは同じ1997年製作の「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(日本公開は1998)」に出演しているが、主演のマット・デイモンと二人で書いたこの作品の脚本がアカデミー脚本賞を受賞して一躍脚光を浴びた。二人は幼い頃からの友だちだそうだ。
「傷痕」の前には「輝き」もあった。「青春の輝き(1992、日本公開は1993)」というブレンダン・フレイザー主演の、フットボール奨学生が主人公の作品にもベン・アフレックが出演している。
この作品でもマット・デイモンが共演しているが、本格的な二人の共演作は1999年製作の「ドグマ(日本公開は2000)」である。この作品で二人は「追放された天使」を演じ、彼らが地上で巻き起こす騒動が描かれる。海外では宗教上の理由で上映禁止運動も起こった「問題作」だ。
ベン・アフレックには弟ケイシーがいる。「オーシャンズ」シリーズではメンバーの一人としてマット・デイモンと共演している。一躍注目を浴びたのはブラッド・ピット主演の2007年作品「ジェシー・ジェームズの暗殺(日本公開は2008)」で、英雄ジェシー・ジェームズを慕いながらも最終的にその暗殺者となる運命を背負う青年ロバート・フォードを演じてアカデミー助演男優賞にノミネートされている。
同じ2007年製作の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」は日本未公開ながらケイシー・アフレック主演作品である。この作品は、ボストンの少女誘拐事件をめぐって警察の捜査に絡む私立探偵の苦悩が描かれており、同時にアメリカ社会の闇をも映し出す社会派ミステリーになっている。
実はこれが、俳優ベン・アフレックの記念すべき第1回監督作品でもあるのだ。モーガン・フリーマン、エド・ハリスら重厚な演技派が刑事役で脇を固め、誘拐される少女の母親役エイミー・ライアンはアカデミー助演女優賞にノミネートされるなど見応えのある作品になっている。
ベンの盟友マット・デイモンも、11〜13の「オーシャンズ」シリーズと「ボーン・アイデンティティ」以降の「ボーン」シリーズ3作で今やハリウッド・スーパースターの一人だ。
宮崎駿監督の「崖の上のポニョ(2008)」は海外でも公開されたが、英語版で主人公の少年の父親役を吹替えたのがマット・デイモンである。ちなみにオリジナル版では長嶋一茂が吹替えている。
今夜はここまで。また明日の夜をお楽しみに。
(「映画千一夜 〜映画に愛をこめて〜」 第2部 映画、春夏秋冬)
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