骨董屋 夢幻堂

昭和の金沢、まだ子供だったころのことを、折々に綴っています

町が変わる

2017年04月21日 | 日記
この頃、あちこちで古い家が取り壊され、そのまま駐車場になったり新しい家が建ったりしているのをよく見かける。

子供たちが巣立ち、家主が年老いて亡くなったり施設に入所したりして誰も住む者のないままに放置されている家は防犯上もよくないが、子供のころから目にしていて馴染んだ家が住む人もないままに荒れ果てていくのを見るのも寂しいものだ。
しかし町の風景の一つとして長らくそこにあった家が跡形もなく取り壊されていくのは、次第に変わってしまう世の中を実感させられて切ないものでもある。

子供のころはそんなことなど思わず、ただ古臭いものが新しく、きれいになっていくのが嬉しかった。
昭和の30年代は、まだ戦後の新しいものがどんどん入ってきた時代だったから、当時の大人たちも新しく、便利に変わっていくことが嬉しかったのだろうか。それとも今の自分と同じように、やはり懐かしいものが消えてしまうのを寂しく思っていたのだろうか。

自分の見知っていた町並みが変わっていくのは、これまでその風景とともにあった折々の思い出もまた消えていくようで寂しい。
なんとなく自分の時代が終わっていくような、そんな気がしていささか感傷的になるが、これが「年老いた」ということなのだろう。

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