骨董屋 夢幻堂

昭和の金沢、まだ子供だったころのことを、折々に綴っています

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切符を切る

2017年04月29日 | 日記
北陸新幹線が通っても、金沢ではついこの前までJR在来線の改札口では、いまだに「おもてなし」の心を表すものとして駅員が切符にスタンプを押してくれていた。

もともとはどこの駅でも改札口では駅員が鋏を持っていて、改札を通る際に切符に鋏を入れていた。
それを「切符を切る」と言ったが、知らない人は本当に鋏で切符を二つにチョン切ってしまうように思うかもしれない。
改札口で使う鋏はそれぞれ駅ごとに特徴のある形をしているようで、それを使って切符に一か所切り込みのしるしを入れていく。
それによってどこの駅から乗ったか、ちゃんと改札を通ったか、そして切り込みのくずの数で改札を通った人の数もわかるようになっていたようだ。

改札口の駅員さんは、大抵乗客が通る前から手にした鋏をリズムよく鳴らしていて、お客が差し出す切符を受け取ると素早く確実に鋏を入れて返してくれた。
だから乗降客の多い駅は、人のざわめきに改札口の鋏の音が重なってとても活気が感じられた。
でも仕事とはいえ、そんなに鋏を動かしていたら腱鞘炎にならないだろうかと心配でもあった。

そんな改札での鋏の音が自動改札になるにつれて次第に駅から消えていったが、金沢では鋏をスタンプに持ち替えて、手渡しでの改札を続けていた。
しかし通る人も多くなり、気ぜわしい時代に合わなくなったのだろうか、つい先日駅へ行ったら在来線の改札口も自動改札になっていた。

いまだに昔風のやり方を残していたのが金沢らしくて好きだったのだが、これも時代の流れというものだろう。
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