ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始めいつのまにか、トライアスリートになってしまった私。

【新聞さまざま】難波先生より

2017-07-11 22:44:18 | 修復腎移植
【新聞さまざま】注目の都議会選挙は、いくら選挙民がバカであっても「もり・かけ」そば問題、豊田真由子衆院議員の「暴力・暴言」事件、稲田朋美防衛省の公私混同発言などスキャンダル続きの自民党に票を入れる人は少ないだろうと、NHK-TVの開票速報を午後10時過ぎまで観て止めた。
 翌朝起きると、新聞受けの新聞にポリエチレンの袋が被さっていなかった。宅配は朝5時頃になるから、新聞販売店で折り込み広告を挿んだ午前2時頃、雨が降っていなかったということだ。
 1)都知事選の結果は、もうネットのNHKニュースで判明していたので、むしろ「新聞のニュースは何時までの開票結果を報じているだろうか?」という点に興味をもった。その結果:
 「中国」=「共同」記事で23:30現在
 「日経」=23:00現在
 「産経」=21:50現在
 「毎日」=表に「現在時刻」の記載なし
 ちなみにこの四紙の報道では、自民の議席が0(毎日、産経)、4(日経)、16(中国)となっている。NHKの「自民党23議席」という数字は、自民の候補の多くが最下位当選したということだろう。
 開票が終了していない段階での報道だから、数値は暫定的なものであり、読者が誤解しないように表に数値の「現在時刻」を書き添えるのが常識である。それが出来ていない「毎日」の報道は失格だといえよう。

 2)あと新聞で困るのが切り抜くのが難しいレイアウトになっている記事や、切り抜いてもA4のコピー用紙に貼り付けられない記事だ。これは各紙に見られる。そもそも紙新聞の利点は切り抜きができ、手軽にA4用紙に貼りつけ保存できる点にある。これができなければ、紙新聞を購読する必要はなく、ネットで無料で読める「産経」を読みに行くだろう。

 1例を挙げると、6/30「日経」は「国民皆保険は持続可能か?」という内容の記事を載せていた。国の年間税収55.5兆円に対して国民医療費41.5兆円という医療財政は、どうひいき目に考えても「持続性(サステナビリティ)」がない。1961年に始まった「国民皆保険制度」が少子高齢化社会の進行と共に制度疲労を起こしているのである。
 さてこの重要な記事を切り抜こうとして悪戦苦闘した。(添付pdf図)
(赤線が切り貼り部)
 凧の尻尾のような縦長の記事を4片に切り分け、スコッチテープとテープ糊(ドットライナー)を用いて貼り合わせ、やっとA4台紙に収まる形状に整形した。初めからA4サイズに収まるレイアウトにしてくれていたら、こんなに手間はかからないのにと思う。

 3)医学・医療関係の記事で目につくのが、記者の理解力・洞察力の乏しさである。「STAP細胞事件」での教訓はもう忘れられたのか?と思う。
 7/3「中国」と「産経」は、岡山大病院で脳死ドナーの肺がそのままでは移植に使えないので、ドナーの右肺上葉と左肺上葉を用いて、「左肺形成」を行い、これをレシピエントの左肺として移植したと報じている。ドナー肺とレシピエント左肺の関係は以下の記事に図がある。
 右肺上葉の上下を逆にして、左肺下葉として用いた点がミソだ。どうも記事を書いた人物は、ヒトの右肺は3葉あり、左肺は2葉だという解剖学的事実を知らないようだ。

 レシピエントは慢性肺気腫で、2011に右肺移植を受けている。自前の左肺の肺気腫が悪化して人工呼吸器が必要となり、今回、左肺移植を受けたものだ。
 読んで疑問がすぐに生じた。ドナーは50代女性で、普通なら左肺をそのまま移植すれば済むことなのに、なぜ右肺(上・中・下の3葉)の上葉と左肺(上・下の2葉)の上葉を使い、わざわざ左肺「形成術」を行った後、移植に使用したのか?
 記事には「提供された両肺は下部の状態が悪く、片肺をそのまま使う通常の移植はできなかった」とある。要するに両肺の下葉には病気(病変)があり、健常な部分だけを用いて左肺を「形成」したということではないか。ドナー右肺上葉は上下逆さまにして、レシピエントの左肺下葉として利用されている。それぞれの葉は胸膜で仕切られているから、ドナー右肺の上葉気管支をレシピエント左肺のあった位置の下葉気管支に吻合するわけだ。さほど難手術ではなく、「発想の転換」が重要だった。

 「メディカル・トリビューン」紙6/1号によると、2012年の人口100万人当たりの臓器提供者数は図のようになっている。世界でトップはスペイン(35.1)2位がポルトガル(28.3)で共にイベリア半島の国だ。日本は韓国や香港の十分の一以下(0.6)で、イスラム教のマレーシア(0.5)とほぼ同率だ。ユダヤ教でも臓器提供率が低いが、イスラエルの数値は載っていない。
 ともかく日本が先進国中で最下位であることは間違いない。

 ともかく岡山大の大藤教授がいうように、「日本では臓器が足りず一つも無駄にできない。少しでも状態のいい部分を使い、患者を助けたい」というのは正しい。私もそれを支持する。

 だがこれが「病気臓器移植」であり、基本的には「病気腎移植(修復腎移植)」と同じものであることを指摘しておきたい。2006年当時、「病気腎移植」をきわめて烈しく非難された万波誠医師は「腎移植で助かる生命がたくさんある。(病気のため)摘出がやむを得ない腎臓がある。普通は捨てる腎臓の中にも、修復すれば移植に使用できるものがある」と釈明したが、ほとんどのメディアは彼の主張を受けつけなかった。
 ともかく「修復肺移植」が今回実施されたことで、「修復腎移植」実現(厚労省の承認)への道程はさらに短縮されたものと考える。メディア記者たちにも、個別報道だけでなく、「修復臓器移植」という「比較臓器移植」の立場から、今度の肺移植を考えてほしいと思う。


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