ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始めいつのまにか、トライアスリートになってしまった私。

【書き込みを読んで9】難波先生より

2014-08-25 12:35:47 | 糖質制限食
【書き込みを読んで9】
 7/22「糖質制限食・続編」記事への書き込みから。
<怖い糖質制限 (Mr.S):2014-08-16 18:41
 糖質制限食ダイエットは炭水化物を控えれば肉などは食い放題と謳われているが、それが危険な事が示されているサイトがある。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38359?page=2

 糖質を制限すると筋肉のアミノ酸を肝臓が糖に代えて補うそうだ。そうすると筋肉が落ちて悲惨な事になるらしいのだ。
 私は炭水化物をやや控えてコレステロールの多い肉類も控え目にする。
要は病院食が最適かな。入院中12日間で5kg痩せて
その後2カ月で5kg。計10kgも2か月半で痩せた。
それでもまだ肥満気味。あと10kg減らさなければならないのだ。
 何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。炭水化物を控えてもタンパク質や脂肪を多く摂り過ぎるのも命取り。>
①<糖質を制限すると筋肉のアミノ酸を肝臓が糖に代えて補う
そうすると筋肉が落ちて悲惨な事になる>
 糖質(炭水化物)1グラムのもつエネルギー量は、タンパク質1グラムのそれと変わりません。どちらも4Kcal/Gmです。
 筋肉が落ちるのは「廃用性萎縮(Disuse atrophy)」によるもので、栄養学的理由によるものではありません。
 身長からみて本来の体重が70キロの人が現在100キロあると仮定しましょう。余分の30キロは脂肪ですが、この人は絶えず30キログラムの荷物を背負って動いているのと同じです。
 この状態でからだに適応が生じていますから、身体の筋肉もそれに応じて強くなっています。それは別に、意識的な運動やスポーツで肥大したものではありません。
 ここで糖質制限食をおこない、体脂肪が減少させて、体重が30キロ減ると、身体が軽くなります。
 もともと糖質制限食で痩せようという人は、運動嫌いで散歩などしない人が多い。「痩せた!」と喜んでいると、30キロ減った分、荷が軽くなったわけだから、体重の上下移動や水平移動にかかわるおしりの筋肉や大腿の筋肉は、いつの間にか萎縮して、「筋肉が落ちた」ということになります。これが「廃用性萎縮」です。
 体重が落ちても筋肉が衰えないようにするには、意識的な運動をするか、荷物を背負って動くことが必要です。ただ、実用的には一気に階段を3階まで歩いて上っても、息切れしない状態の筋肉があれば、それで十分でしょう。

②<その後2カ月で5kg。計10kgも2か月半で痩せた。
それでもまだ肥満気味。あと10kg減らさなければならない>
 減量の絶対値よりも減少率が問題です。
 糖質制限食を行うと最初の1ヶ月で体重が10%減少します。
 もし最初の体重が100キロの人なら10キロ減りますが、60キロの人なら6キロしか減りません。
 2ヶ月目以後は、減少率は同じでも、体重減の絶対値は小さくなります。減少値という分子だけでなく、分母の大きさが問題です。
 ボクサーの体重調節のようにきわめて短期間に減量する場合を除き、体重の減少は体脂肪の減少だけによることはありません。からだがゆっくり適応して行くわけですから、筋肉の方も萎縮していきます。腎機能が正常であれば、この筋萎縮の進行速度は血中のクレアチニン濃度の上昇として表れます。

8/18「書評など」記事への書き込みから。
<Unknown (Unknown):2014-08-18 12:27スワヒリ語でこぶしはkonzi、またはkonde。
ngongはスワヒリ語じゃなくてマサイ語では?>
 手持ちの西江雅之(編)「スワヒリ語←→日本語辞典」(コンゴ鉱山開発、私家版, 1971/8)には、「こぶし」=ngumiとあります。
 実際にナイロビ郊外の南東部にNgong-hillという山があります。映画「愛と哀しみの果て」では、この山は握り拳(英語= fist)を内側から見ると、指が4つのこぶ状に盛り上がって見えるように、山陵に4つ並んだこぶがあるので「ゴングヒル」というのだと、説明していました。
 タクシーで現地に行ってみると、映画に出てきたとおりの山と墓所がありました。運転手はキクユ族でしたが、英語のNgong-hillという発音でちゃんと意味が通じ、現地に連れて行ってくれました。
 マサイ族はもっと西のグレート・リフトバレーの近くに住んでいました。
 お示しのスワヒリ語彙の出典を明らかにしていただけると、建設的になるかと思います。

 「2Ch生物板<STAP細胞の懐疑点 PART650>」にこういう書き込みがある。
http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/life/1408354114/l50

<571 :名無しゲノムのクローンさん:2014/08/19(火) 09:19:48.62 .net
「ついにシェーンの実験を初めて目撃するときがやってきた。 
 シェーンは神の手を持っているのか。研究スタッフ全員が見守る中、彼の実験が始まった。 
 実験に用いる有機物を見ようと、シェーンは片目をつぶって顕微鏡を覗いた。 
 このことに、スタッフたちは驚愕する。この顕微鏡は、本来は両目を開けて見るべきものだからである。」(村松秀『論文捏造』116-117ページ)
 引用頁番号が間違っている。村松秀『論文捏造』(中公新書ラクレ、2006/9), pp.166-167からの5行の引用である。引用者のうっかりミスだ。

 引用者も村松秀も気づいていない、間違いあるいは「理解不足」がp.167にある。

<シェーンが用いた顕微鏡は「実体顕微鏡」と言って、光を上から当てて直接拡大して見るタイプのものである。これはサンプルを薄く切る必要もなく、そのまま観察することができるので、今回のような実験でサンプルを見るには必要不可欠な顕微鏡だ。(中略)
 片目は接眼レンズごしに拡大した画像を捉え、もう片方の目はレンズを通さずにサンプルを直接見て、ピンセットなどを使いながらその位置を調節したりする。
 だから、両目の焦点が絶えず前後にずれながらの作業になる。これは慣れていない人にとってはかなりしんどい。そして、ついつい片目をつぶって作業をしがちになる。>

 これは米ベル研究所での部下シェーンのめざましい数々の論文により、2001年、母校スイス工科大学教授に栄転していたバトログが、2002年2月にシェーンを招聘しその母校ドイツ・コンスタンツ大にあるという「マジックマシン」真空蒸着装置を用いて、公開で実験を再現することを命じたときの状況を描いている。
 実験は炭素化合物フラーレン箔板の上に酸化アルミの薄膜を形成するというものだった。NHK取材班は、後日、その時の模様を実験の立会い者たちから聞き出しているのであり、取材班が目撃したことを書いているのではない。シェーンの不正が、ベル研究所の若い研究者による内部告発により、表に出たのは2002年4月のことである。
 で、この『論文捏造』の記載のどこがおかしいか。「単眼顕微鏡」と「双眼顕微鏡」、「透過式顕微鏡」と「反射式顕微鏡」を混同しているのである。村松秀は1968東大工学部を卒業しているが、光学顕微鏡についてはあまり知識がないと思われる。

 顕微鏡は観察対象(オブジェクト)への照射法により2種に分けられる。下に光源を置き薄くしたオブジェクト(切片標本)を透過させ、透過光を対物レンズで集め接眼レンズを通して覗くものが、「透過式顕微鏡」であり、光学顕微鏡にも電子顕微鏡にもこの型のものがある。この方式だと非常に薄い切片標本が必要になるが、高い倍率がえられる。
 他方、光源をオブジェクトの斜め上か、あるいは対物レンズの周りに環状において、標本からの反射光を利用して拡大する方式のものが反射式顕微鏡であり、光線式の「実体顕微鏡」、電子線を利用する「走査電子顕微鏡」がこれに該当する。今通販で安く入手できる「USB顕微鏡」というのはCCDカメラとLED照明を組み合わせた実体顕微鏡である。画像はパソコンの画面で観察する。
 
 光学式の顕微鏡は古くは単眼顕微鏡であった。接眼レンズが一つしか無く、片目でのぞいた。鏡筒内にプリズムを置き、対物レンズからの光を二分すれば双眼顕微鏡は容易につくれる。これが普及しなかったのは、値段が高くなることとスケッチに不便だったからだ。
当初、顕微鏡写真撮影装置はきわめて高価で、大型であり、35ミリ高感度フィルムが普及する前には、専属の技師が必要とされた。
 そこで研究者は普通、単眼顕微鏡を左目で覗き、見えた所見をノートにスケッチした。戦前の解剖学・組織学、病理学の教科書にある顕微鏡図は、みなスケッチによるもので、写真はまずない。
 理学部や医学部で学生実習に用いる顕微鏡はふつう単眼式である。値段が安いこととスケッチさせる必要があるからだ。観察が正確でないと正しいスケッチは描けない。学生に理解させるにはスケッチが大切になる。
 ふつう明視の距離は30cm前後である。鏡筒の長さはそうなるように設計してある。従って標本位置とノートの位置はほぼ同じである。仮に左右の眼の焦点距離が違っていても、接眼レンズは視度補正ができるようになっている。
 双眼式の顕微鏡では左右別々に視度補正ができるが、同時に重要になるのは接眼レンズ間隔を自分の瞳孔間距離に合わせることである。これを怠ると左眼と右眼に入るイメージが重ならず、対象がよく見えない。

 光学式実体顕微鏡の場合は、対物レンズはズーム式になっていて、ルーペ倍率(1~20倍)の範囲で調節できる。接眼レンズは普通10倍を用いるから、理論的な総合倍率は10~
200倍となる。
 シェーンが再現実験で用いたのは「双眼式実体顕微鏡」である。もともと顕微観察や顕微操作のために開発された顕微鏡であり、それを「片目で覗く」ことはありえない。
 これは問題の顕微鏡が、左右の視度補正も瞳孔間距離の調節もしてなかったことを意味している。その場合、片目をつぶって顕微鏡をのぞくしかない。シェーンは双眼式実体顕微鏡の調整法を知らなかったのであろう。

 昔、私の部屋には「ディスカッション顕微鏡」があった。これは「双頭顕微鏡」ともいい、対物レンズは一つだが、双眼の接眼装置が2個あって、同時に二人が同じ標本を見ながら意見を交換できる顕微鏡だ。臨床医や患者に病理所見を説明するのに用いていたが、相手を見ていると顕微鏡というものへの習熟度がすぐにわかった。
 素人はたいてい片目をつむって顕微鏡をのぞく。それでまず瞳孔間距離を合わせること、左右の視度補正をすることを教えて、私の見ている像と相手の見ている像が同じものになるように指導してから、病理所見の説明をしたものだ。

 シェーンは明らかに実体顕微鏡の使い方を知らなかった。ということは、論文に書いてある「実体顕微鏡下にフラーレンの汚れを落とし、酸化アルミの蒸着が起こりやすくする」という実験操作を、ほとんどあるいはまったくやっていないということだ。

 私は小保方が培養したシャーレのSTAP細胞を実体顕微鏡で観察しているのを見て、「これはインチキだ」と直感した。資料映像を見ると、二つの点がおかしい。
 第一に立ったまま中腰で顕微鏡を覗いている。あの姿勢では体軸が動揺して安定した視野がえられない。まして観察対象は培養液中にあり、ブラウン運動をしている浮遊細胞だ。どうみてもおかしい。
 第二は、接眼レンズと眼の間の距離が不自然に開いていることだ。
 立ったまま接眼レンズから離れた距離で顕微鏡をのぞくのは、ちょうどカメラのビューファインダーに眼をくっつけないで、被写体を見るのと同じことだ。プロでないのがすぐにわかる。
 顕微鏡の使い方を正式に教わっていないのが明らかだが、仮にそうでも実地に使い込んでいれば、我流でも最後は正しい使い方に落ち着くはずだ。
 笹井氏は丸椅子に坐って、背筋を伸ばし、接眼レンズに眼をくっつけて顕微鏡をのぞいていた。あれが正しい顕微鏡の使い方だ。
 シェーンと同じように、小保方もろくに実験をしていないのであろう。
 Nスペの「STAP事件第2部」は笹井氏の自殺で放映が遅れているようだが、第1部を書籍化する動きもあるようだ。その際には、こうした不審点にもきちんとふれて欲しい。
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5 コメント

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廃用性萎縮 (Mr.S)
2014-08-25 15:51:25
廃用性萎縮の件、良く分かりました。
糖質制限食を実行しつつ、筋トレ、歩行運動などを行っていきたいと心がけております。
有難う御座います (家庭教師)
2014-08-25 19:31:03
医薬系の翻訳業の傍ら、
大学受験生の相手をしています。

IPS細胞以降、
「生物系に進みたい」という相談が急増しており、
STAP直後から、
学生さんをW大以外に誘導するのに、
躍起になっています。

「論文捏造」「背信の科学者」共入手済みで、
読みましたが、ご指摘の箇所、
「何か変?」と思いつつも(私は大学は文系出身です)<何が>というのが、説明できず悩んでおりました。

助かりました。
これで、気兼ねなく学生さんに勧め、
説明も出来ます。
有難う御座います。
Unknown (Unknown)
2014-08-26 10:10:28
家庭教師様


悪いことは言いませんので、生徒さんに、生物系以外への進学をお勧めします。

なんとしても生物系を希望する生徒さんには、医学部に進学するように説得してください。生徒さんがあこがれている山中教授も医師です。医師以外、生命系で食べていくのは非常に困難です。
有難う御座います (家庭教師)
2014-08-26 10:48:04
仰るとおりで、
生物系の学生さんには、
医学部進学を勧めています。

特に、
「(大学に残って)研究者希望」
という学生さんには、
「とりあえず、医学部行け」と、
指導してあります。

あるいは、親御さんに
「一生、子供を養える資産や稼ぎはありますか?
それがない場合、
巷で噂の<高学歴ニート>とは、
貴女のお子さんの将来のことです。
よくよく考えましょう。
孫、抱きたいですか?
一人っ子ですよね?家、絶えますよ?」

とも、はっきり通告してあります。

お花畑状態だったお母さんを、
号泣させたことまであります。。。

夢を振りまくだけでは、
どうにもならないと思うんですが、
高校側が、これまた愚かで。。。

まあ、これ以上は、愚痴です。
Unknown (Unknown)
2014-08-26 12:56:17
家庭教師様

生物系に限らず、研究者になる道を選ぶならば、「安定」はあきらめる覚悟が必要です。運の要素も多分にあり、経済的に恵まれる研究者はごく一部です。ミュージシャンやアーティストになるのと同じくらい、成功の可能性は低いと考えて進路を決めるべきでしょう。

ただ、幸福は、安定や金銭、配偶者や家族の有無では図れません。

親が泣きわめこうが、親の援助を一切受けられなくても、それでも研究者を目指すのであれば、たとえ経済的に恵まれなくても、幸せな人生でしょう。

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