この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#518 「源氏物語」1

2008年09月25日 | 日本文学


数日前の早朝、私はNHKの第2放送の教養講座を何となく聞いていた。源氏物語がテーマであった。「行幸(みゆき)」の巻が取り上げられていた。
取り上げられていた部分の中心人物は「玉鬘」であった。
物語では誰でも数奇な人生をおくるのであろうが、玉鬘は特に数奇な人生を送る女性である。
と私が言うことができるのは、最近、谷崎潤一郎の訳で源氏物語を大分読んだからである。

通常の人がそうであるように、私は高校時代に源氏物語の原文を学んだことがある。
「いずれの御時にか。女御、更衣あまたさぶらい給ひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。」の最初の書き出しは
そらで言うことができる。
桐壺の巻の半分ほどまでは、何度も何度も原文で読んだせいか、原文でも十分理解することができる。
高校や大学の教養課程で学んだり、自分なりに注釈本を買って読んでいるうちに、私は原文でこの物語を読み通したいという野望をもつようになった。

今、私の本棚を見ると、大学を卒業したばかりのときに、そのころ刊行された文学全集の中の2冊本として、与謝野晶子訳の源氏物語がある。しかし私はこれを読み通していない。その理由は訳ではなく原文で読み通したい。それまでは安易に訳でよみとおすことはするまいと思ったからである。

しかし当然のことであるが、原文では内容がわからない。想像力をたくましくして読むのだが想像の外のことばかりである。

結局原文で読むということは挫折したままであるだけでなく、訳本も読んでいなかったというわけである。

ということで、私の本棚には、源氏物語(岩波文庫版)6冊ものがほとんど触れられることなく並んでいる。

谷崎潤一郎訳の源氏物語8冊ものも並んでいる。これは父が持っていたのを譲り受けたものである。
最近、この谷崎谷潤一郎の訳のものを読んでいるのだが、実に楽しい。源氏物語という古典が何と面白いものだったのかと感心している。

このブログに思いつくままに感想を述べて行きたいと思っているのである。(つづく)

画像:岩波文庫版「源氏物語」山岸徳平校註 6冊本
昭和40年6月〜42年11月各第1刷発行、昭和49年2月〜3月 第12刷〜第8刷のものを購入
価格いずれも★★★★
ジャンル:
ウェブログ
キーワード
谷崎潤一郎 与謝野晶子
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