もとむら歯科通信

きょうも元気で、おいしく食べる事ができますように!
あなたにとって何か素晴らしいことが起こりますように。

くじらとかえる憧れの松下館長に会う♪

2007-09-21 07:55:11 | 弥生VS縄文



敬老の日、私たちは、それぞれの母をつれて、恒例のドライブに出かけました。
行く先は、山口県の、土井が浜遺跡・人類学ミュージアム。土井が浜は、弥生時代の埋葬跡で約300体もの渡来系弥生人の人骨が、発掘された場所です。


ここに著名な人類学者の松下孝幸先生が中心になって博物館を造られたのです。
土井が浜遺跡・人類学ミュージアムは、土居が浜遺跡の内容を紹介すると共に、土居が浜弥生人の顔かたちの特徴、日本人の形質の変化、日本人のルーツについての情報を展示、発信しています。

先生は研究の結果、土居が浜の弥生人の人骨と、中国の山東省の同時代の人骨が、類似しているということを発見されました。
土井が浜の人骨は、皆、顔をはるか海上を眺めるように、中国大陸、山東省のほうに向けて埋葬されているそうです。

松下先生は、現在ここを拠点にして、日本中の人骨の研究を精力的にされています。

私たちは、鳥栖と久留米の人の総義歯をつくるときに、どうも、あごの骨の形や噛み合わせが違うようだということに気づいたことから、日本人に数タイプあるのではと考え、日本人の起源に興味を持ち、縄文人と弥生人の探求を続けています。

松下先生は、私たちが今、最もお会いしたい人の一人でした。

ミュージアムの見学が終わり、おみやげを探しに入った売店で、夫の母が、売店の人に「土井が浜の弥生人のシャーマンが、身につけていたという、南海の『ごぼうら貝』の腕輪は、ここには売ってないの?」と聞いてみました。
それは売っていないとのこと。

がっかりしていると、「今度、検討しておきましょう」と横から声をかけてきた人がいます。よく見るとその方は、なんと見覚えのある松下先生ではありませんか!

びっくりした私たちは、自分たちが、歯科関係者で、噛み合わせの研究をするのに縄文人弥生人のことを調べていること、松下先生の本を読んで、ぜひ質問させていただきたいことがあること、助言をいただきたいこと、などを告げたのでした。

そして、ありがたいことに先生から、自分の研究が、役に立つのならば、ぜひ利用していただきたい、人骨をお見せしましょうとのお言葉をいただきました。憧れの先生にそのような申し出をしていただいて、私たちはもう大感激です。

松下先生も、私たちと同じように、現代の日本人のあごの退化傾向に心を痛めておられ、「私たち人類学者は、これほどのスピードであごが退化するとは予測できませんでした。あごの異常に細い日本人を、超未来タイプと分類しましたが、超未来ではなく、それは現実に起こっているのです。」とお話をしてくださいました。

ミュージアムにも、「しっかり固いものを噛むように」という趣旨の注意書きをだして、日本人に警鐘を鳴らしておられます。

アジアの他の国にはまだ見られない、日本人のあごの未発達の原因は「日本人が、日本人本来の文化を棄ててしまったからだ」と言われています。わたしたちもまったくそのとおりだと思います。

私たちは、先生の熱く、穏やかなお話を伺い、オープンで、研究を、何かに役立てていただきたいという思い、広い視点のバランス感覚を、お持ちの松下先生の大ファンになってしまいました。

後日、また改めてお伺いするお約束をして私たちは、土居が浜を後にしました。

松下先生、本当にありがとうございます。私たちの縄文人、弥生人の研究も第2章に突入です。

写真は土井が浜の古代はすの花

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咬合療法研究会、夫が発表します。

2007-01-29 07:57:16 | 弥生VS縄文
2月3日、4日は、神戸で行われる「咬合療法研究会」の総会に出席します。(そのため2月3日は休診です。)

この会で、夫が発表します。
夫は主に義歯を専門とする、すばらしい技工士です。DENTIC
今回発表するのは、日本人のタイプによって(縄文人タイプ、弥生人タイプなど)頭蓋骨の形が違うため、タイプによって義歯などの歯の並びを変える試みについてです。

夫は、2002年ごろから、久留米のもとむら歯科の患者さんの義歯を、つくるようになりました。

ところが、夫のホームグラウンドである鳥栖(筑後川の北)では、とてもうまくいっていた、義歯のかみ合わせを、久留米(筑後川の南)で同じように作っても、なぜかうまくいかなかったのです。

夫は「いったい何故だろう」と試行錯誤しながら、「これは以前、本で読んだことのある、日本人のタイプの違いかもしれない」と気づいたのです。


縄文人、弥生人は、移行的にいまの日本人になったと考えがちですが、九大の研究によれば、地方によって、縄文系、弥生系、の特徴を色濃く持った人々がおおく存在することがわかっています。

いままでは、日本人の8割を占める、「弥生人タイプ」のやり方しか教科書にもなかったため、人によっては、その人本来のかみ合わせと調和しにくかったのです。

日本のなかでは、縄文人は、東日本に多く、アイヌと沖縄の人々は縄文人に非常に近いといわれています。

北方系弥生系が圧倒的に多いのは、西日本ですが、例外として、鹿児島、高知、紀伊半島南部、あちこちの山間部などの集落には、縄文の血が色濃く残っています。

鳥栖は、もっとも典型的な北方渡来系弥生人の集落があったところとして知られており、久留米は、川と山に囲まれ、稲作をする渡来系弥生人が、入りにくかったのではないかと思われます。

江戸初期に関西から有馬藩が、国替えにより久留米に来たため、弥生系の人ももちろんたくさんいます。

以来、わたしたちは日本中あちこち旅行しながら、いつも人々の顔の系統を見ていますが
意識してみると、かなり地方によって特徴があり、大変興味深いものがあります。

このことは義歯以外のいろいろな場面で応用ができます。

今回の夫の発表が、咬合療法研究会の皆さん、さらに全国の技工士、歯科医のお役に立つことを、そして、患者さんの健康に貢献できることを確信しています。

ぜひ多くの方に聴いていただきたいと願っています。



写真は母なる筑後川の夕日。




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縄文食はおいしそう

2006-08-18 06:55:45 | 弥生VS縄文
お盆休みに鹿児島県上野原の縄文の森に行ってきました。
南に錦江湾を、北に霧島の峰を望む、高台にあるこの遺跡は、9500年前の縄文の集落を、復元し、かわいらしいどんぐりのような形の住居などが作られています。

ここで、縄文食の展示を見ました。
いのしし肉のシチュウ、どんぐりクッキー、アサリの汁、かきの燻製など、どれも私好みのおいしそうなものばかり。食べてみたい!
ビタミンミネラルたっぷりの、究極のスローフードです。ただし、歯が丈夫でないと食べられないかもしれませんね。

霧島に一泊し、翌日は、宮崎県の椎葉の鶴富屋敷に泊まりました。椎葉は耳川沿いに、数10キロも上流にさかのぼった山奥にある、秘境です。ここは平家の落人の伝説で有名です。

夕食のメニューは、鹿肉の刺身、いのししの焼肉、香り豊かな野草のてんぷら、山女、打ったばかりのそばなど、椎葉で採れたものばかり。新鮮な素材に上品な味付けのすばらしいお料理でした。

その土地で採れたものを使った伝統料理はどれもおいしくて栄養のバランスも取れているのです。

美しい器に盛られているお料理の材料は、縄文食とかなりの共通点があります。恐る恐る食べた、鹿の肉は、まったく癖がなく柔らかで大変美味でした。
落ち延びてきた、800年前から、ずっと、ここの人々は、このような食べ物を食べてきたのでしょう。

食べてみたかった素材を、食べることができて、食いしん坊の私は、大感激。

味はもちろん、重要文化財の、300年前に建てられた民家の、広い落ち着ける部屋での夕食は、私たちにとって、何より、豊かな、ご馳走でした。

今回の旅で、お世話になった皆さん、どうもありがとうございました。

「また体重が増えていそうで怖くて体重計に乗れない!」
などと言いながら、食いしん坊の、旅はまた続きます。
鶴富屋敷
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七夕神社

2006-07-25 07:35:57 | 弥生VS縄文
七夕の季節です。久留米市の近郊の小郡市には、七夕神社があります。
肥前風土記によると、1300年前にはすでにこの地に神社があり、織姫神が、祭られていました。近くには宝満川をはさんで、牽牛を祭った老松神社もあります。
七夕神社では、8月7日にはお祭りがあり、たくさんの短冊が飾られるそうです。

このあたりは、昔から機織が盛んで、1000年以上前の書物には、小郡を含む、筑後の国の、朝廷への献上品が、米と、織物だと記されています。

九州大学の研究によると、小郡から、出土する弥生人の人骨は、もっとも縄文人から遠い、典型的な渡来系弥生人と言われています。

小郡には早くから朝鮮半島屋、中国大陸から人々が渡来し、稲作、金属器などのほかにも機織などの技術を伝えたのでしょう。

古代史が、大好きな私たち家族は、ひとつの神社から見えてくる広大なロマンにわくわくします。

ところで、夫は、2000年のある日、筑後川に架かった2000年橋を渡って、鳥栖市から、久留米市に、初めて歯科技工所の営業にやってきました。
電話帳を見て、なぜか「もとむら歯科」を、一番に目指してきたそうです。

私たちの出会いも、なかなかロマンチックでしょ。


早く雨が止んで、星が見える天気になりますように!


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