「赤ちゃんタッチセラピー」の講座を開催する際に色々な本を参考にさせて頂いきました。その中の1冊に「山口 創」氏が記した『子供の「脳」は肌にある』という本はとても興味深く、触れることの大切さや、触れることがいかに脳を活性するのかが分かりやすく記されていました。内容の一部を抜粋して紹介しましょう。
以下、本からの抜粋
イヌやウマといった哺乳類は、出産してまず初めに、赤ん坊の全身を舌でなめる。これは、赤ん坊の皮膚の表面についた羊水などを拭うのと同時に赤ん坊の全身に舌で刺激を与えてマッサージをしているのだそうだ。
赤ん坊の循環器系、消化器系、泌尿器系、免疫系、神経系、呼吸器系などあらゆるシステムを正常に作動させるために必要なことなのである。全身を舐められることで赤ん坊は正常に呼吸し、排泄できるようになる。
人間の場合は、母親は赤ん坊を舌で舐める代わりに、出産のときに子宮の中でマッサージしているのだという学者もいる。長時間続く陣痛による子宮の収縮が、胎児の全身に皮膚刺激を与える。すると胎児の皮膚の末梢の感覚神経が刺激され、それが中枢神経に届き、自律神経系を経てさまざまな器官を刺激するという。ゆえに産道を通らずに帝王切開で生まれた子供は、後に情緒不安定など、情動面での問題が生じる可能性が高いとの指摘さえある。
この早期の皮膚への接触が、いかに重要であるかについて、1995年に心理学者のシャンバーグはラットを用いた実験で確かめた。ラットの赤ん坊を母親から離すと、赤ん坊の成長ホルモンや免疫システムを正常化するのに役立つオルニチン脱炭素酵素(ODC)が約半分に低下してしまった。そしてODCの低下が原因で、心臓や肝臓その他の器官の働きが低下してしまうのであるが、母親のもとに戻してやると、それらは正常に機能し始めるのだった。
その原因を探るため、シャンバーグらはラットの母親の行動を詳細に観察した。ラットは赤ん坊をあちこちに運んだり、舌で舐めたりしていた。そこで彼らはそれら一つ一つの母親の行動を人の手で実際に赤ん坊にやってみた。すると、舌で舐める行動を真似したとき(実際には絵具の筆を濡らして赤ん坊をなでる)にだけ、ラットの赤ん坊はもとの状態に戻ったのだ。つまり、皮膚への柔らかい刺激が、身体の機能を正常に働かせることに役立っていたわけだ。
この結果はそのまま人の赤ん坊にも当てはまる。新生児の皮膚は全体重の20%もの重さを有し、2500平方センチもの面積を占めている。また「皮膚は露出した脳である」といわれるように、体性感覚(触覚と温痛覚)は視覚や臭覚とは異なり直接脳を刺激していることになる。
以上、本からの抜粋
わずか一節を抜粋しただけなのですが、この様な内容がびっしりと詰まっていて、皮膚と脳の関係を深く知ることのできる1冊です。直接皮膚に触れていくセラピストにとってはお勧めの1冊です。
親子の触れ合いが希薄になってきているように感じてなりません。その原因が、赤ちゃんのときの触れ合い不足にあるともいわれます。新生児のときの触れ合いがとても大切だと痛感させられます。
誕生した赤ちゃんとご両親が素晴らしい家庭を築き、楽しい人生を送って頂けるように、この赤ちゃんタッチセラピーを伝えていかなければいけないという使命感を感じるようになりました。
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士
以下、本からの抜粋
イヌやウマといった哺乳類は、出産してまず初めに、赤ん坊の全身を舌でなめる。これは、赤ん坊の皮膚の表面についた羊水などを拭うのと同時に赤ん坊の全身に舌で刺激を与えてマッサージをしているのだそうだ。
赤ん坊の循環器系、消化器系、泌尿器系、免疫系、神経系、呼吸器系などあらゆるシステムを正常に作動させるために必要なことなのである。全身を舐められることで赤ん坊は正常に呼吸し、排泄できるようになる。
人間の場合は、母親は赤ん坊を舌で舐める代わりに、出産のときに子宮の中でマッサージしているのだという学者もいる。長時間続く陣痛による子宮の収縮が、胎児の全身に皮膚刺激を与える。すると胎児の皮膚の末梢の感覚神経が刺激され、それが中枢神経に届き、自律神経系を経てさまざまな器官を刺激するという。ゆえに産道を通らずに帝王切開で生まれた子供は、後に情緒不安定など、情動面での問題が生じる可能性が高いとの指摘さえある。
この早期の皮膚への接触が、いかに重要であるかについて、1995年に心理学者のシャンバーグはラットを用いた実験で確かめた。ラットの赤ん坊を母親から離すと、赤ん坊の成長ホルモンや免疫システムを正常化するのに役立つオルニチン脱炭素酵素(ODC)が約半分に低下してしまった。そしてODCの低下が原因で、心臓や肝臓その他の器官の働きが低下してしまうのであるが、母親のもとに戻してやると、それらは正常に機能し始めるのだった。
その原因を探るため、シャンバーグらはラットの母親の行動を詳細に観察した。ラットは赤ん坊をあちこちに運んだり、舌で舐めたりしていた。そこで彼らはそれら一つ一つの母親の行動を人の手で実際に赤ん坊にやってみた。すると、舌で舐める行動を真似したとき(実際には絵具の筆を濡らして赤ん坊をなでる)にだけ、ラットの赤ん坊はもとの状態に戻ったのだ。つまり、皮膚への柔らかい刺激が、身体の機能を正常に働かせることに役立っていたわけだ。
この結果はそのまま人の赤ん坊にも当てはまる。新生児の皮膚は全体重の20%もの重さを有し、2500平方センチもの面積を占めている。また「皮膚は露出した脳である」といわれるように、体性感覚(触覚と温痛覚)は視覚や臭覚とは異なり直接脳を刺激していることになる。
以上、本からの抜粋
わずか一節を抜粋しただけなのですが、この様な内容がびっしりと詰まっていて、皮膚と脳の関係を深く知ることのできる1冊です。直接皮膚に触れていくセラピストにとってはお勧めの1冊です。
親子の触れ合いが希薄になってきているように感じてなりません。その原因が、赤ちゃんのときの触れ合い不足にあるともいわれます。新生児のときの触れ合いがとても大切だと痛感させられます。
誕生した赤ちゃんとご両親が素晴らしい家庭を築き、楽しい人生を送って頂けるように、この赤ちゃんタッチセラピーを伝えていかなければいけないという使命感を感じるようになりました。
それでは、本日は、この辺で。
NPO法人 日本フットセラピスト協会
理事長 本山 硯士











