三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

ドイツ研修6「里山の利活用2」

2016-10-12 11:33:10 | 森づくり

午後からの研修の前に、腹ごしらえ。

訪れたのは、温泉保養地として名高いバート・ペーターシュタル・グリースバッハ村にある

Renchtalhutteというレストラン。

ご覧のように、山の上の斜面に立っている。(※確か標高は800mぐらいだったかと)

こんなところまで、どんなお客さんが来るんだろうと思っていたら、中は満席。

 

このレストラン、山の麓にある四つ星ホテルが運営しているのに加え、

ちょうどここから奥にトレッキングコースがあることから、老若男女で常に賑わっているようだ。

 

詳しくはHPを。

http://www.renchtalhuette.de/

 

食事後、ここから数百メートル下ったところにある農家まで歩いていく。

天然更新された豊かな樹種に囲まれて、気持ちが良い。

 

しばらく歩くとみえてきたのが、この風景。

やはり、ここも森林と居住地の間に牧草地帯が広がる、典型的なドイツ南西部の里山風景だ。

 

もちろん植わっている木は、高木果樹。

奥にみえる白く梱包してあるものは、ドイツ名物ザワークラウト。

 

ここのご主人は、1600年に建築されたという3階建ての建物に住んでいる。

1階は、牛舎。

2階が、住居。

そして、3階が倉庫。

 

その右隣で営んでいるのが、農家民泊。

 

左隣は、貸しホール兼レストラン。

こんな山の中で??? と思ったら、

この辺りでは、こどもの誕生日など大勢で集まって祝う風習があるらしく、わりと需要はあるそうだ。

 

高木果樹、ザワークラウト、酪農、民泊、レストラン、ホール経営に加えて、冬の農閑期には、蒸留酒の製造までしている。

このカウンターの上に並んでいるボトルが、シュナップスという自家製のお酒。

チェリーやプラムやナシが一般的だが、ここには芋から作ったものもあった。

いずれもアルコール度数は45度程度あり、かなりキツい。

 

ドイツの冬は寒いので、木こりはこれを朝1杯引っ掛けて山にいくとか…??

 

どうして個人で製造・販売できるのかと思ったら、

このあたりに昔から暮らしている家には、蒸留権があるそうだ。

その数、約2000軒。

1軒につき、度数100%で300リットルまで許可があるとのことなので、

度数45度の750ミリリットル瓶で考えると、1軒あたり約900本ぐらいは製造・販売できる計算になる。

 

「ドイツの農家は何でもやるんですね」と尋ねると、

「百姓とは、百の仕事をやる人のこと」と返されてしまった。

 

 

前述したように、専業で一次産業をやるには、数百ヘクタールの土地が必要になる。

そうでなければ、複数の仕事を組み合わせて仕事にしなければ食べていけない。

 

国は違えども、中山間地で生きていくためには、知恵と工夫と挑戦する意欲が必要なんだと実感した。

 

つづく。

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