ふにょり。

まったりまったり、日々のこと。いち、に、さん、いっぱい。

アップリケ着物。続く。

2016-12-22 22:12:20 | 着物諸々
はい、アップリケの続きです。

例のすれてほつれてた袖ね。一旦ほどいてまずアップリケ。

うん、良いんでない?(アップリケはね)しかしこの曲線がなぁ。ほどいた箇所から縫おうにも一旦ぐし縫いでもして丸みを付けた方がいいのかなぁ。擦り切れてる部分が丁度ガイドにはなるけど、なんぞ段ボールでも切って型紙にした方が表と裏が合わせやすいのかしら。むむむ。

……保留。

で、先日縫った身頃のアップリケ。

いやぁほどかず縫った訳なので、そりゃもう裏に多少は突き抜けますわいな。糸がエメラルドグリーンで裏が赤で目立つから、なるべく気を付けて縫ったけれども、こんな状態。

まぁ多少胴裏?八掛け?ごと縫ってても、そこまでひきつれてもないし羽織って生地が下に落ちた状態でも変じゃない。それでも、袖をほどいた所の表地のみで縫った部分の方が、なんか。……なんかちゃんとしてる(そりゃそうだ

くそぅ。ちゃんとしたいからほどくか!

ほどいた残骸。私本当にリッパーと仲良しねぇ(毎度この調子だしな

で、裾もほどく……えっ!綿が入ってる?

これのせいで裾がフカっとしてたのか!てか何でワタ?他の手持ちの着物は裾フカっとしてないけど!
何なのコレは!

調べた↓

■裾綿(すそわた):和服の裾の袘(ふき)に綿を入れて仕立てること。また、その綿。(コトバンク)

■かつては、ふきに綿を入れる「ふき綿仕立て」がありました。ふきに綿を入れて重みや厚みを持たせることで、裾がばたばたしなくなるという実用面の他にも、ふっくらと柔らかな美しいラインが出て、重厚な感じや着物の豪華さを引き立てます。このため、武家や富裕な商家の女性に好まれていました。ふきの分量は流行で変化もあり、江戸時代中期には1寸以上の幅や厚みを持つものもあったといいます。時代が下ると庶民にも広がり、明治~昭和初期にはふき綿入りの晴れ着も一般的になりましたが、現在は花嫁衣裳や舞台衣装などに残るのみです。(きもの用語大全 Powered by 創美苑)

ほぉおぉぉぉ!!!

てことは中振袖だから、晴れ着だったのかな。もしくはお色直し用とか?

それをどういう因果か、私が気に入って、ダメージ部分をアップリケしてまで着ようとしてんのかと思うと!

ロマンやね!!!!


裾もほどいたし、どうせついたけだし、ほどいてみたら表地はギリでも八掛けは伸ばせそうなもんでね、だったらレースでもつけて着丈かせぐか、などと思っているが、これは悩ましいぞ。

まぁとりあえずはアップリケしなおしを頑張って、袖も直して、それから裾を考えよう。

はぁ楽しい。

なかなか時間取れないけれども、考えてるのが楽しいよねぇ。


そういや孔雀の刺繍もお待たせしてるし、だんだんやろう。


のんびりつづく。

着物のダメージ隠し。アップリケ!(きりばめ?

2016-12-13 22:50:04 | 着物諸々
先日お安くゲットしたニューカマー!

いやぁ胴裏も真っ赤でね!

袖口も補修なのかオシャレなのか裏が違ってね!


これはこれは!と思ってたのよ。
丈は対丈かブーツ履いて短めにすっかなーと。

で、羽織ってみた。みた…ん??

ファッ!?

平置き時には分からなかった色抜け?シミ?光の加減で発生。
そして羽織って分かったが袖が長いよ。中振袖って奴か?子供用?
あっ!てことは袖…やはり。片方の角にスレアリ。


まぁ、シミはアップリケで隠すとして。問題はこの、羽織ると分かる、樟脳臭さな。
洗うか。洗おう。

きっと胴裏の赤が染みて表の白い花は染まってしまうんだろう。でも良いよ!安かったから!そしてどうせいつか洗うし!

エマールで押し洗い。

赤っ!これ位にしとく!
干した。

あれ?あんま染まってないな。
(そして干してると揮発して部屋中樟脳フレーバーに)

うーん。
もう一回、柔軟剤だけであらうか。

染まりましたな。やはり。白いお花が赤くなってるの、わかるかしら。

けど臭くないー!よしよし。ちょっと生地のダメージありそうだからお尻破けないと良いなぁ。

で刺繍。
シミやらちょいほつれ、裂けがある所を隠したい。色々考えていたけど、古典柄で刺繍するより、トランプ散りばめたようにしたいなーと。

買って、着物と一緒に柔軟剤で洗ったトランプ生地。これも染まるかなぁ、だったら最初に染まっとけーと思ったけど、洗ってるときは染まってなかったんだよな。

脱水したら中の赤が出たようでまだら染めに。ちょっと想定外だけど、まぁ。まぁいーでしょう。

まずはトランプ部分ギリギリでカットして、ホツレーヌ→アイロン接着で縫わずイケないかとやってみる。

縫うほど裂けやすくなるかな、という気持ちもあり。アイロンペタで済めば楽だし、ツレないし。

しかししかし、ホツレーヌしたところは色違うのよね。ボンドだからか。てことは後々洗って染まる時にホツレーヌ部分だけ白残りするのでは?

却下。仕方なくちゃんとかがって行く方法に。

ちなみに、着物アップリケ、本にも載ってた。
別にまぁ、アリだわ。普段着だしね。

で、トランプ生地に厚みがあるから周りをかがっても真ん中浮いちゃうかも、とアイロン接着。

いや、そもそも着物にアイロン接着て!と何日も悩んではいたんだよな。袖が長いんだし、袖外して普通の長さにすれば、残りでダメージある裾にあてられる?とかさ。

でもなるべくならハサミ入れたくない。そしてなるべく解きたくない。産むが易しって事で踏ん切りつけてアイロン。

切って並べてぎゅーー。
ついた。

ひたすらかがる地味な作業。糸も買ってきたよ。色合わせないと目立つのかと。

縫えたー!

どうだろ。そんな変じゃなくね!(自己満足

あとはひたすら、気になる所にバランス見てアップリケだなー。
高い着物にはむりだけど、ユニクロレベルだし、大丈夫そうだ。

刺繍枠もやってみたけど、刺繍枠にはめて引っ張るのもという雰囲気。

横糸抜けてたりすんのよね、スッと糸が無い所あるんだもん。枠して張ったらビッ!てなりそうで怖い。

着てて裂けるならともかく、着る前に裂けてくれるなーと結局手に持ったり膝に置いたりしながら縫った。
膝のデニムもすくったりしたわ。お恥ずかしや。

洗って干して、ちょっと袋になったかしら、って気もするけど、まぁこれもあんまり目立つようなら裏地すこし詰めるかなー。アップリケ全部終わったら考えよう。

にしても、また一着、可愛い子が増えてほくほく。

ここまで来るとトランプ柄の帯も作りたくなるわいね。ファブリック帯、どーなのか。そしてアンティーク着物でファブリック帯の摩擦はどうなのか!

何事も実践あるのみね。
考えてるのとやってみるのでは大違いだわ。

試行錯誤の日々は続く。