<科名> ナス科多年生草木
<名称> Red Pepper, Cayenne Pepper(英)、Poivre rouge(仏)
<原産地> 南アメリカ
<主産地> インド、メキシコ、中国、アメリカ、パキスタン、トルコ、タイ、インドネシア、ケニア、南アフリカ
<エピソード>
辛いものの代名詞と言えば「とうがらし」である。その辛さの正体はカプサイシンである。とうがらしの赤い色はカロチノイド色素である。とうがらしは豊富にビタミンCを含むので、大航海時代の船乗りたちがわずらった壊血病の予防に有効であった。1937年ノーベル生理学賞を授与されたハンガリーの科学者、アルバート・ギョルギはとうがらしから品種改良されたパプリカからビタミンCを発見した。ハンガリーにとうがらしが伝わったのは、その地を攻略したオスマン・トルコによってである。とうがらしは1493年コロンブスが南アメリカからスペインに持ち帰ったものであるが、それ以前にとうがらしをもたらした航海家がいたようである。とうがらしの原産地はボリビア、ペルーのアンデス山脈と考えられるが、ユカタン半島のマヤ文明に伝えられ、大航海時代を通して、世界中に伝えられた。日本にもたらしたのは加藤清正と言われている。
<効能>
とうがらしに含まれるカプサイシンは発汗を促すので、熱帯地方の人たちの体温調節を行っている。体脂肪を燃やすと言われているのでダイエットに効果があるらしい。とうがらしは健胃薬として使われるほか、食欲の増進、血行促進に効果的である。ビタミンCも豊富である。
<用途>
インド料理やタイ料理などのエスニック料理からメキシコや韓国の料理まで世界中で使われている。カレーに、キムチに、豆板醤まで唐辛子が使われるのである。パプリカやピーマンなどとうがらしから品種改良されたものは野菜として料理に利用されている。