日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2017 - 夕景

2017-04-24 18:44:15 | 東北
その後大峠道路で県境を越え、米沢市街に入ったところで出発からの走行距離が500kmを超えました。西米沢の公園と上杉神社を駆け足で回り、日没までのわずかな時間でやってきたのは松川こと最上川の桜並木です。

実は、米沢まで足を延ばすにあたっては若干のためらいがありました。行ったところで五時過ぎになり、日没までの時間がほとんどないからです。現地の開花状況からしても、大型連休前半ならば花吹雪に駆け込めそうな情勢であり、それなら今日無理していくよりも、連休初日に改めて訪ねた方がよいようにも思われました。
しかるに峠を越えてきたのは、大型連休の活動を見据えた上でのことです。まず、今日米沢を訪ねておけば、大型連休は山形を素通りして仙台、盛岡へとまっすぐ北上して行くこともでき、弘前の散り際に駆け込む上では有利になります。しかし本当の理由は違うところにありました。というのは、今のところ連休初日の予報が芳しくないのです。的中した場合、今日米沢を見送って連休初日に訪ねても、中途半端な条件での花見にならざるを得ません。去年は上杉神社の夜桜を見物しただけで終わったこともあり、二年続けておざなりな結果にしたくはなく、この快晴が続くうちに訪ねておきたかった次第です。

それに加え、夕暮れ時に行くならここだとという心当たりがあったのも、短い時間になると知りつつやってきた理由の一つです。それがこの桜並木でした。
市街を南から北へと流れる松川の両岸に、ソメイヨシノの並木道があって、中でもとりわけ秀逸なのが、緩やかに弧を描く東側の堤です。駅から市街へ続く橋の袂に立って南を向けば、視界の彼方から立派な桜並木が迫り、彼方に残雪の山並みが連なるという絵柄で、日が西へと傾くにつれ、逆光気味だった桜に正面から日が当たるようになってきます。夕日に淡く染まった姿を堤の上から眺めても、堤の下から影絵になった姿を眺めてもよく、夕暮れ時に真価を発揮する桜並木です。しかるに去年は暗くなってから着き、一昨年は日中の姿しか眺めておらず、その前年は米沢へ向かう途中で事故を起こすというあるまじき事態により、そもそも山形で花見をする機会を逃しました。最後に眺めたのは四年も前のことだけに、今回是非とも訪ねたかったというのが、米沢に駆けつけた最大の理由でした。
そしてこの狙いは見事に的中しました。橋の袂にたどり着くと、満開の桜並木が夕日に淡く染まっているという、思い描いていた通りの光景が広がっていたのです。夕日が山の向こうに沈むまで、20分あったかどうかといったところでしょうか。しかしその20分のためであっても、峠を越えて駆けつけた甲斐はあったと心から思いました。それほどまでに見事な夕景です。
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