日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

不穏な空気 続編

2017-04-05 22:19:22 | 
レッカー車で緊急搬送された相棒の診断結果と修理の見積もりが出ました。原因はイグニッションコイルなるもので、6気筒あるうちの2番目、4番目がご臨終となり、残る4気筒での運転となったため、異常な振動が起きたというのがディーラーの説明です。ただし出費としては前回とおおむね同額で済みました。相当な出費も覚悟していただけに、思ったよりも軽症で済んでくれたのは幸いです。
それはよいのですが、問題はもう一つの見積もりが出てきたことです。以前も交換したバルブリフターで、今回の不具合と直接の関連はないものの、年数、走行距離を考えると交換が望ましいという診断でした。しかしこちらは20万円を超す高額で、いくら転ばぬ先の杖とはいっても、自分にとって迷いなく決断できる出費ではありません。緊急度が高くないこと、既に一度交換していることから見送ったものの、一時落ち着いていた維持費に再び高騰の兆しが出始め、不穏な空気が違った形で漂ってきました。

今年の9月には先代オーナーから引き継いで10年の節目を迎え、来年の車検までには通算20万kmの節目が見えてくると予想されます。少なくともそれまで乗り続けるという方針については、かねてから繰り返し語ってきたところです。しかし今回、久々のに高額な見積もりが提示されるに至り、さらに先のことを考えるべき段階に入ったというのが実感です。
結論から申しますと、なけなしの金が続く限り乗り続けるという方針は変わりません。ただし、その背景は少しずつ変化してきました。今までは、長年活動を共にしてきたことからくる愛着が第一でしたが、それに加えて年々大きくなりつつあるのが、是非乗り換えたいと思う車が見当たらない現状です。直列6気筒の機関を自然吸気で吹かす、古きよき時代の車に乗ってきた人間にとって、効率性、経済性を徹底追求した現代の車に、自ら所有したいと思うほどの魅力を感じないとでも申しましょうか。
鉄道車両にたとえるならば、100系とN700系の違いのようなものともいえます。各地にはびこる安普請の規格型車両と違い、別にN700系を嫌っているわけではないのです。むしろ最高の性能と経済性、居住性を兼ね備えた最先端の車両と思います。しかし、重く大きい100系の風格、存在感に比べれば、合理性を突き詰めたN700系は無味乾燥に映り、少なくともこの列車で旅をしたいと思うほどではありません。同様のことが乗用車についてもいえます。性能、安全性、快適性は年々高まる一方、今や5シリーズでさえ大半が4気筒車です。巷で話題の自動運転なるものまで実用化されれば、「駆けぬける歓び」は有名無実化するでしょう。それだけに、今の車をどれだけ長く維持できるかに関心が移らざるを得ないというわけです。
かような観点からすれば、将来的に交換すべき箇所については先手を打った方が望ましく、バルブリフターもその一つだったといえます。しかしその一方で、なけなしの金をはたいているという現実もあります。今回あるいは前回のように、10万円前後なら比較的迷いなく決断できる一方、それを大きく超えると緊急度を踏まえて取捨選択せざるを得ないのが実情です。見方を変えると、数十万円単位の修繕が頻発するようになったときは、いよいよ潮時ということになるかもしれません。どこまで粘るつもりかと、試されているかのような今回の見積もりでした。
ジャンル:
維持
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