日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

薫風の伊勢を行く - 正宗屋

2017-06-17 23:33:28 | 居酒屋
久々に道頓堀を歩いてみて、雰囲気が一変していることに驚きました。早い話、外国人観光客、より直截にいうなら中国人の数が尋常ではないのです。その数の多さたるや、一年前の北海道と比べても大差がありません。一時ほど中国人観光客を見かけなくなったと思っていたところが、彼等は大阪に集結していたようです。現地のマスコミで取り上げられたか、特定の飲食店の前に中国人が長蛇の列をなす光景は、およそ正視に耐えないものでした。ただし、それは一部の店に限った現象でもあります。目当ての店は何一つ変わることなく盛業中でした。二軒目に訪ねるのは相合橋の「正宗屋」です。
ミナミの繁華街で呑むということは、都内でいうなら歌舞伎町で呑むようなものであり、過度な期待は禁物のようにも思われます。しかし、そのような場所にも名酒場が控えているのが大阪の偉大さでもあります。その中でも極めつけというべき店の一つが、相合橋のアーケードに白鶴直売所の暖簾を掲げ、昼間から深夜まで通しで呑めるこの店です。大阪を訪ねる機会が少なくなり、近年は細切れの滞在でお茶を濁す状況が続いてきた中、久々に戻ってこられたのを幸いに思います。
時間が時間だけに多くの品は切れており、日替わりのホワイトボードは次々消されて半分ほどの品数になっています。しかし、伊勢と合わせて既に二軒の酒場を訪ね、腹はあらかた満ちています。残った品と、目の前で煮えているおでんがあれば必要にして十分です。そのような中、出色だったのが冬瓜の煮付けでした。昆布の風味を効かせた透き通った出汁は、伊勢の濃い味付けとは全く違う正調の関西風です。この品がたかが300円足らずで味わえるところに、大阪の大衆酒場の真骨頂があります。汁一滴残さず飲み干して、大阪に来た実感をしみじみ味わい噛みしめました。

正宗屋
大阪市中央区千日前1-4-14
06-6211-0339
1230PM-030AM(土曜 1100AM- /日曜 800AM- )
水曜定休

上撰二合
かつおタタキ
平天・豆腐
冬瓜煮付
ジャンル:
お酒・お茶
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