日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

灼熱の近畿を行く 2017 - 大甚本店

2017-08-21 18:30:33 | 居酒屋
甲子園の巡礼だけなら一日休めば済むことでした。さらに一日休んだのはこの店のために他なりません。名古屋の聖地「大甚本店」で一献傾けます。
日頃から「教祖」と崇めている居酒屋探訪家、太田和彦氏をして「ここを知らずして居酒屋を語るなかれ」と言わしめた、我が国の大衆酒場の最高峰たる当店ですが、あまりの知名度の高さが災いして、土曜には全国各地からの巡礼者が殺到する状況を経験してきました。その結果、本来の姿を知るには平日しかないと思い立ち、わざわざ休みをとって巡礼するのが近年の恒例となっています。しかるに今年は、一月六月にそれぞれ日程を確保しながら、いずれも急遽予定を変えて目的外のことに休みを使ってしまいました。つまりこれが三度目の正直というわけです。
甲子園、明治屋と並ぶ旅の主題の一つである以上、この店を訪ねることが最優先であって、かような観点からは開店と同時に乗り込むべきだったともいえます。あえてそうしなかったのは、開店と同時に入るという宿願を前回既に果たしているのに加えて、明るいうちから呑むのがもったいないという考えによります。平日ならばさほど身構えずとも入れるのが分かってきたこともあり、リニア・鉄道館の閉館まで粘ってから足を運んだ次第です。その狙い通り、店内には常に一定数の空席があって、誰かが出ればその後に誰かが入るという形で、滞りなく回転していました。
特筆すべき点として、七時を回る頃には店内が明らかに空いてきたことが挙げられます。七時といえば呑み屋が最も混む時間帯です。しかしこの店では進行が総じて早く、四時の開店からさほどの間も置かずに店内が埋まり、ほぼ満席の状態がそのまま続きます。その代わりに閉店も早く、八時頃には品切れで早仕舞いすることも珍しくないと聞きました。これらの事実から察するに、この店では七時を過ぎると早くも終盤に入るのかもしれません。とはいえ、その時点でもまだ十分な品数はあり、品切れの心配は当面なさそうでした。今日限りの現象という可能性はあるものの、落ち着いて呑みたいなら七時頃が狙い目という仮説が成り立ちます。次回試してみるのもよさそうです。

大甚本店
名古屋市中区栄1-5-6
052-231-1909
1600PM-2100PM(売切御免)
日祝日定休

酒二合
煮穴子
小芋煮
もずく
ぬた
もろこ佃煮

コメント    この記事についてブログを書く
« 灼熱の近畿を行く 2017 - リ... | トップ | 灼熱の近畿を行く 2017 - 末廣屋 »

コメントを投稿