日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

薫風の伊勢を行く - 上かん屋

2017-06-17 22:08:19 | 居酒屋
今日は朝から晩まで蒸し暑く、かなりの汗をかきました。これでは一風呂浴びなければ何事も始まりません。投宿して荷物を置き、さっぱりしてから繁華街に出てきました。
近年の活動で反省すべき点の一つに、大阪に腰を据えて滞在できていないことが挙げられます。たとえば去年は、山陰の帰りに半日滞在したのと、甲子園を巡礼した後の二度しか機会を作れず、宿泊はただの一度もありませんでした。立ち寄った居酒屋もそれぞれにつき一軒限りです。それだけに、大阪で腰を据えて呑むことは宿願の一つであり、伊勢を一軒限りで切り上げたのもそのために他なりません。そして、大阪で呑むならまずどこへ行くかと考えたとき、いの一番に浮かんできたのが法善寺横丁でした。ここで最後に呑んだのがいつだったか、もはや定かでなくなりつつありますが、五年ぶり、六年ぶりといったところでしょうか。これだけ無沙汰をすれば、選択肢は既出のところに自ずと絞られ、手堅く「上かん屋」の暖簾をくぐりました。

「上かん屋」といえば、居酒屋好きの間で有名なのは教祖が推奨する心斎橋の店ですが、あちらは同じ店主が営む割烹に併設された店で、居酒屋としての開店はこちらの方が古いという歴史があります。水掛け不動のすぐ近く、打ち水された石畳に長屋が連なる風情がよく、板前による居酒屋よりも一枚上手の仕事が楽しめ、それでいながら価格は良心的という、三拍子揃ったよい店です。
居酒屋以上割烹未満といえば、近年教祖が激推ししている若い店主による店が大阪には無数にあります。しかし、あまり数が多すぎて、どこから行けばよいのか見当もつかないのが実情です。大阪に泊まる機会も二年ぶりという状況で、わざわざ新規の店を探して飛び込む理由は見いだせませんでした。大阪ではまずここへ行っておけば間違いないと思う名店です。

少し歩いただけでも汗をかく、お世辞にも心地よいとはいえない気候ながら、開け放たれた玄関から吹き込む風は心地よく感じられます。品書きには鮎、鱧、岩牡蠣、水茄子、冬瓜と、万願寺などの文字が並び、鮎の塩焼きには枝豆とらっきょうが添えられてきました。先週訪ねた長岡が文字通りの端境期だったのに対して、大阪は何から何まで夏の趣です。季節の移り変わりをしみじみ感じる一幕でした。

上かん屋
大阪市中央区難波1-1-6
06-6213-8521
平日 1700PM-2330PM(LO)
土曜 1600PM-2330PM(LO)
日曜 1500PM-2230PM(LO)
祝日除く月曜定休

白鷹・呉春
突き出し(うざく)
きずし
水茄子浅漬け
万願寺唐がらし
鮎塩焼き
ジャンル:
お酒・お茶
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