日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 22:20:42 | 東海
全行程終了です。高速を走って帰ります。結局今回も10時過ぎまで引きずってしまいました。しかも、前夜は船中泊で実質二時間ほどしか睡眠をとっておらず、今の時点でかなり疲れが出ています。適度に休憩を挟みながらの移動となりそうです。次は帰着後にお会いしましょう…
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 22:11:45 | MOS
元日早々幕を開けた五日間の旅、最後の最後は年始の挨拶代わりに東員のMOSを訪ねます。
本日既に三軒目、しかも先ほど四日市の店へ行ったばかりではあります。かなり時間も押し、帰着時刻も気になり始めています。しかし、経営母体であるスーパーの競合店が近隣に開業したとき、あろうことかそこのフードコートに出店するなどという、非常に無思慮な仕打ちを本部から受けたこの店舗に対して、判官贔屓の心情が湧くのは当然というものでしょう。店が死活問題に直面している今だからこそ、微力ながらも応援したかったという次第です。
日曜の晩という事情もあるとはいえ、案の定MOSもスーパーも閑古鳥が鳴いており、残念ながら懸念はある程度まで的中してしまったようです。しかし、それにくじけるどころか、MOSは11時まで、スーパーは10時まで営業中です。当地で営業を続ける限り、自分も足を運び続けたいものだと思います。

モスバーガー東員店
員弁郡東員町大字鳥取字大華表421-4
0594-76-6998
700AM-2300PM
第505号
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 20:29:00 | MOS
一風呂浴びた後は、古きよきMOSで長距離移動の前の腹ごしらえを済ませます。といっても、このblogで過去何度となく登場した東員店ではありません。本日訪ねるのは四日市西店です。

最近古いMOSを頻繁に訪ねているのは、最近の店舗に全く期待できなくなったことに加えて、もう一つの理由があります。公式サイトで、いわゆる緑モスとそうでないMOSがアイコンで区別されるようになったのです。本来の緑モスと、その後にできた安いMOSは緑で、緑モスに改装されなかった従来型の店舗は赤で表示されるというのが両者の違いです。今朝方訪ねた六甲店のように、内装を変えずに看板だけ緑になった店舗も基本的には赤で表示されるため、赤看板かどうかは訪ねてみない限り何ともいえません。しかし、会津喜多方店しかり、大井松田店しかり、看板は変わっても中身がそのままなら、少なくとも自分にとっては再訪に値する店舗です。かくして今回も公式サイトの情報を手がかりに乗り込んだところ、この店舗は看板だけ緑に替えた昔ながらの店舗でした。

古いMOSを再訪するとき、その店舗にまつわる思い出についてしばしば綴ってきました。しかしながら、自分自身ほとんど印象に残っていない店舗も少なからず存在します。この四日市西店はその手の店舗の一つです。
湯の山へ向かう国道とバイパスが並走する界隈にあって、当然そのどちらかにあるだろうと思いきや、この店舗があるのはそこからさらにそれた市道沿いです。近隣には店の明かりもまばらで、こんなところに出店するのが、いかにも往年のMOSらしいところではあります。しかし、駅から遠く交通量もまばらで、バスの便もなさそうなこの場所に、当時運転免許を持たなかった自分がどうやって到達したのかが、記憶をたどっても一向に思い出せません。いつどうやって訪ねたのかも記憶にないのですから、店の造りや雰囲気など、当然ながら忘却の彼方へと去っています。
それほど印象が薄かった理由の一つは、店舗の造りにてらいがないということにもあるのでしょう。昨日訪ねた東予店と同様、横方向に長い建屋の前面を高く、背面を低くして屋根を傾斜させ、店内吹き抜けにして木材を組み、明かり取りの窓からその吹き抜けを見せるという演出は、往年のMOSの典型です。特にこの店では、玄関部分だけではなく全ての区画が吹き抜けとなっており、木の組み方もそれだけ複雑なものとなります。この造作を始めとして、店内は何一つ変わらない、というか変わったものを探すのが難しいほどで、よくこのままの形で残ったものだと思います。

一つだけ難点なのは、何もかも変わらないことの裏返しとして、ところどころ綻びが見られることです。たとえば外装は雨風にさらされて痛みが出ており、テーブルもブラインドもかなりくたびれてきています。古いMOSでもそのような印象を抱かせない店が少なからずあることからすると、元々の造りが安いか、日頃の手入れが行き届いていないかのどちらかと見ました。それさえ除けば非常によい店舗です。

モスバーガー四日市西店
四日市市小生町高腰180-1
059-322-1418
700AM-2300PM
第595号
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 18:06:51 | 温泉
亀山から306号線を経由して湯の山にやってきました。日中の気温は終始5度を大きく超えることはなく、日が落ちた今では2度まで下がっています。こんな夜には温泉で温まるに限ります。立ち寄るのは「片岡温泉」です。
三重で一風呂浴びて帰るということになると、近年は移動の便利な長島温泉を利用することが多く、前回この温泉に立ち寄ったのは四年以上前のことになります。久方ぶりに再訪して驚いたのは、線路沿いにあった温泉が跡形もなく姿を消していることでした。跡地に立つ看板をよくよく見ると、線路の反対側に移転したとあります。元の敷地は広大な駐車場に変わり、新しい敷地にもほぼ変わらぬ大きさの駐車場があるということは、かなり大がかりな施設に模様替えしたということです。大規模化した代わりに質が低下してはいないかと一瞬懸念をしたものの、それは全くの杞憂に終わり、それどころか昨日と同様驚嘆させられました。

まず特筆すべきは、この温泉が大規模化したというのは、より正確には「アクアイグニス」なる複合施設の一角に移転したということです。複合施設といっても、大手商業資本が全国各地に濫造している、何百ものチェーン店を集積した超大型店などではありません。まず道路側には、薪の竈を奢ったパン工場兼カフェの瀟洒な建物が鎮座し、そこから奥へ進むと、やはり瀟洒なレストランやカフェが並んだモールが現れます。ゆうに100mはあろうかという長いモールは、床から天井まで立ち上がる連続窓で開放的に造られ、なおかつ屋根が雁木のように張り出して、こちらは連続したアーチとなって外と隔てられます。建物の脇には巨大な長方形の噴水が滔々と水をたたえ、アーチから漏れた明かりが水面に揺れるという凝りようです。

その奥に、やはり全面ガラス張りの飲食施設がもう一棟建ち、一番奥に現れるのが新装なった片岡温泉です。奥方向に長い五角形の建物は、遠目に見ると体育館か何かのようでありながら、近付くとモールに負けず劣らず瀟洒な造りをしています。前面は総天然木の羽目板で仕上げられ、上下に開けられた細い窓からは、吹き抜けになった館内の様子が見えます。この時点で自分にはひらめくものがありました。昨日訪ねた「仏生山温泉」によく似ているのです。
たとえば館内はフローリングと白壁を基調にして、高い天井で開放的に造られており、受付のそばには洒落た小物を置いた売店と、これまた小洒落た喫茶があります。奥へ向かって廊下を進むと、右に畳の休憩室、左にマッサージ室があり、突き当たったところが浴場です。ピクトグラムの一つ一つも洒落ており、デザイナーを使って作り込んだ建物だと一目で分かります。もしかすると同じ設計者の作品なのかもしれません。
浴槽と洗い場は石、壁はタイルで仕上げられ、総天然木を奢っていた仏生山温泉に比べるとてらいがないようにも見えます。しかし、ここの浴場の真骨頂は、白木の羽目板を使った天井でしょう。五角形の上部を使った天井が、建物の中央から露天風呂のある窓際へとまっすぐ下りるのは、特段変わったものではないとしても、その中央部に上向きの照明を当てることによって、ぼんやり光った天井が間接照明の役割を果たしているのです。これにより、浴場全体がやや控えめな、しかし心地のよい明るさに照らされています。
「竹林の湯」と称する露天風呂は、文字通り竹林を挟むように長い浴槽を二対配したものです。雨よけの天井はあるもののそこに照明はなく、竹林を下から照らす明かりと、内湯の連続窓から漏れる光で、やはりほの暗い空間が演出されています。浴槽に身を沈めて竹林を見上げれば、その狭間からは三日月が。ここまで計算ずくの上で設計したのであれば、これはもう脱帽する以外にありません。仏生山温泉に続き、この温泉が昨日の今日で現れるとは、さすがに予想できませんでした。

★片岡温泉
三重郡菰野町菰野4800-1
059-394-1511
600AM-2400PM
入浴料600円
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温 45.2度
pH 8.5
湧出量 780l/min
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 16:19:09 | 東海
天理から名阪国道を走破して亀山に着きました。
本音としては、ただでさえ日の短い時期だけに、日中に延々移動するのは避けたかったのです。しかしながら、近畿では時間が経てば経つほど雲が増えてしまいました。これに対して中京圏は晴れているとの情報が入ってきたため、東へ東へと移動してきた次第です。その結果、亀山市街に入ったところでようやく雲が晴れてはきたものの、いかんせんこの時間では日没までの時間がほとんどなく、六日の菖蒲というべき結果に終わりましたorz
結果的には、神戸をもう少し早く切り上げ、阪神高速から西名阪道を経由する最速の経路で東へ進めば、あと一、二時間は早く着いていたわけです。しかし、中京圏には去年丸々一日注ぎ込んでおり、趣向を変えるという点では六甲山と摩耶山に上るのが最善でした。しかも、期待通りに見事な朝焼けが眺められたのですから、今日はそれだけで十分と考えることにしましょう。

終始順調だった名阪国道に対し、亀山からの東名阪道は例のごとく四日市のボトルネックで渋滞しているとの情報が入ってきました。普段より大分ましとはいえ、やはり中京圏最大の難所は一筋縄ではいきません。とりあえず渋滞回避を兼ねて湯の山で一風呂浴び、その後で再び移動を開始します。
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 14:41:46 | B級グルメ
天理市内に入ったところで、ご当地名物スタミナラーメンをいただきます。語弊を承知で直截にいうなら、「豚キムチラーメン」のようなものです。スガキヤのラーメンと同様、傑出した美味というより、物珍しさと雰囲気を楽しむものといってもよいでしょう。

天理スタミナラーメン 本店
天理市櫟本町3120-4
0743-65-4925
1130AM-200AM(日祝 -100AM)
スタミナラーメン(小)680円
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 14:07:26 | 近畿
阪神高速、外環、阪奈道路と乗り継いで奈良に着きました。京終、帯解、櫟本と三つ並んだゆかしい名前の駅を訪ね歩きます。以前何度か訪ねた駅とはいえ、古めかしい駅舎はもちろんのこと、譲り合わなければ車が離合できないほど狭い道が延々続き、沿道に格子窓の古びた建物が並ぶという、いかにも奈良らしい光景がよいのです。
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 12:30:03 | 近畿
給油を済ませてから移動を開始します。ここから出発地までの走行距離が、多く見積もっても600km弱なので、今満タンにしておけば、そのまま無給油で帰着できるという寸法です。
麓に下りて当然気温は上がったものの、それでも2度しかありません。この調子では、日中の最高でも5度か6度がせいぜいでしょう。昨日の夕方を境に空気が大きく変わったようです。
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 11:25:12 | MOS
来た道を引き返し下山してきました。ここで朝食がてら古いMOSに立ち寄ります。六甲店です。
この店を最初に訪ねたのは、神戸の街が震災から復興しつつあった頃と記憶しています。当時としても懐かしさを感じる、絵に描いたような路地裏型の店舗でした。その店舗が今なお赤看板のままで健在だと聞き、再訪の機会をうかがっていたのです。
阪急の六甲駅から下る坂の途中、一軒家の店舗は惜しくも緑看板に掛け替えられて、外装も明らかにリフォームされています。店内も壁とフローリングに手が加えられているようです。しかし、それ以外何もかも昔のままだったのは幸いでした。
玄関脇の造り付けの高いテーブルを始めとして、客席にはニス塗りのテーブルが使われ、天井からはUFOのようなランプシェードが下がります。シェイクマシン、ダストボックスなどの小物も昔のままです。そして、ステンレス焼き付けのMマークをあしらったレジカウンターの脇では、今や貴重となったモス坊やの募金箱が現役で使われています。後年手を加えられた部分はありながらも、古きよき時代の特徴を随所に残す店舗でした。

モスバーガー六甲店
神戸市灘区八幡町2-6-12
078-811-9485
800AM-2300PM
第4775号
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2014-01-05 09:18:16 | 近畿
六甲山へ来たついでに、少し足を延ばして摩耶山に立ち寄ります。すっかり日は昇ったものの、気温はさほど上がらず氷点下4度。上着の下にダウンのインナーを入れた真冬の耐寒装備で展望台に立ちました。
実は、先ほど眺めた六甲からの展望と、かつてケーブルカーで摩耶山に上ったときの記憶からして、視界の広さにかけては摩耶山の方が上ではないかという考えがありました。その通り、神戸市街はともかく、朝日が昇ってくる大阪方面の眺めについては、こちらの方がはるかに上です。次に夜行のフェリーで神戸に着いたときは、真っ先にこの展望台へ直行すれば、夜景から朝焼けまでの移り変わりを目の当たりにすることができるでしょう。
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 07:23:28 | 近畿
急坂を延々走って六甲山上に着きました。標高を上げるに従い、気温はたちまち下がって氷点下5度、日陰はうっすらと積雪しています。
車で訪ねるのは初めてということもあり、展望台の場所がよく分からず時間を消費してしまい、残念ながら夜から朝への移り変わりを見届けることまではできませんでした。しかし、朝日が顔を出すところを見届けることができたのは幸いでした。今回訪ねたことにより、展望台の場所もそれぞれの眺めも分かったので、次回はより迅速に行動し、暗いうちから訪ねてみたいものです。その機会は果たして訪れるのでしょうか。
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2014-01-05 05:31:27 | 近畿
一度聞いたら忘れられない「二人を結ぶジャンボフェリー」のメロディとともに神戸へ入港。気温は3.5度、空には星が出ています。
本日の行動についてですが、まずは六甲山に登ろうかと思っています。日の出が遅い時期だけに、夜景が朝焼けに変わるまでを見られるのではないかという期待があってのことです。その後は往路とは逆に走って奈良を通り、適当に寄り道しながら帰るというのが大まかな予定になります。
普段の活動であれば、四日市の渋滞をかいくぐるため、一刻も早く中京圏に移動したいという誘因が働くものです。しかし、さすがに正月休みは多少の余裕を持って帰りたいということか、年末年始の渋滞は昨日でほぼ終わりました。日が暮れるまでに中京圏に入れれば、後は何とかなるだろうと楽観しています。
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2014-01-05 01:13:27 | 四国
船は先ほど定刻通りに出航し、高松の港外へ出たところです。左手にある屋島を起点にして、高松市街から坂出方面へと海岸線が続く光景は、見方によっては函館に似ているといえなくもありません。しかし、弧を描いた長い長い海岸線が続く函館と違い、一直線の海岸線は素っ気なく、神戸のごとくに華やかな明かりがまたたいているわけでもありません。苫小牧ほど殺風景ではないにしても、ごく簡素なフェリーターミナルが次第に遠ざかっていく様子は、しいていうなら新門司の出港に似ています。
明るいうちならもう少し違った眺めになったのでしょうか。早朝のフェリーに乗って、夜明けの瀬戸内海を見てみたかったと、死んだ子の歳を数えてしまうのは人情です。しかし、負け惜しみのようではありますが、夜行のフェリーもこれはこれで旅情があってよいものです。
気温は5度、しかしながら後方に風をほとんど受けないベンチがあるため、しばらくここに腰掛けて、遠ざかる四国の明かりを見届けることにします。
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 00:33:29 | 四国
出航30分前というほどよい時間にフェリーターミナルへ着きました。ここまでの走行距離は1199.9km, フェリーの甲板に乗れば1200kmのキリ番に到達といった見当です。
松山を足がかりにして尾道、倉敷と山陽路を上るのが、今回の旅の主目的だったにもかかわらず、終わってみれば終始松山の近辺に滞在しただけでした。奈良に連泊したのが松山に替わった以外は、去年の活動をそのままなぞるかのような、見方によっては新味のない旅だったともいえます。しかし、うららかな松山に心ゆくまで滞在し、高松でも短いながら効率よく最低限の場所を訪ねることができたため、それほど思い残すことはありません。来年も正月の暦のめぐりはよいため、今回積み残した分は一年後の課題とします。
ただし、高松に関する限り、昨年もフェリーの出航までの間に短時間滞在したに過ぎず、一昨年は松山から徳島まで移動する間に、これも二時間程度滞在しただけでした。今年中に再訪することがなければ、高松は三年続けてまともに滞在できないまま終わるわけです。さすがにこれではお寒いものがあります。もし再訪する機会を造るとすれば、高知の行き帰りになるでしょうか。願わくは年内にもう一度お会いしましょう…
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新春の瀬戸内を行く 五日目

2014-01-05 00:22:51 | B級グルメ
フェリーターミナルへ向かう前に、ほっかほっか亭へ立ち寄ります。目当ては毎度おなじみ豚のてりやき丼です。徳島の中華そば、松山の鍋焼きうどんに讃岐うどんと、様々な名物の影に隠れてなかなか出番に恵まれなかったほか弁ですが、やはり四国へ来たならこれをいただかずには終われません。
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