南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
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グミチョッキリ 飛翔

2017-05-12 16:28:15 | ゾウムシの仲間

今日はゴールデンウィークに撮影したグミチョッキリの飛翔の写真についてですが、ちょっと長くなります。

グミチョッキリが飛んでいるこんな写真です。

 

 

 


ナツグミにいたナツグミシギゾウムシの記事は書きましたが、この木には何十倍ものグミチョッキリがいました。
特に今年は多いような気がします。

 

 

 

グミチョッキリは4mmほどの大きさですが、良く動き回りそしてすぐに飛ぶが、この時は珍しくじっとしていた。

 

 

 

これだけたくさんいるし、よく飛ぶので、OM-D E-M1 MarkⅡのプロキャプチャ(シャッターを半押ししておいて飛んだ時に全押しすると押した直前14枚さかのぼって連写する)で撮れば、飛翔の良い写真が撮れそうだと挑戦してみた。

簡単に考えて始めたが、これが一筋縄ではいかなかった。
普通テントウムシなどは草や枝のてっぺんまで歩いておもむろに飛ぶ。
ところが、このグミチョッキリは、すぐ飛ぶ、フェイントをかけて飛ぶ、飛ぶスピードがものすごく速いなど、とんでもなく撮影が難しい。
何しろ、右へ飛びそうだと思うと直前に180度回転して左へ飛んだり、飛ぶと思わせてやめたり、じっとしていてパッと飛んだり、何を考えているのか全く分からない。
今まで、野鳥やチョウやトンボをプロキャプチャで撮っても、何となく飛び出し方向が分かり、これほど苦労しなかった。

ピンボケばかり量産したが、中にはみられるものもありそうだと現地では思ったのだが、帰宅後パソコンで確認すると全くピントが合っていない。

うーん、こう撮れば良かったのかなあといろいろと考え、結局翌日も同じように出かけた。

しかし結果は同じでちっともうまくいかない。

それならこうすればどうだろうと言うのを繰り返し、結局5日間連続で通ってしまった。

 

それでも思い描いていた写真には届かなかったが、何とか撮れたのが最初の写真です。

実はこれを撮るまでに、5日間、プロキャプチャー撮影を100回くらいしたが、一度で25枚自動撮影するので2500枚くらい撮った。

4月下旬から5月初旬の、昆虫が出てくる時期なのに5日もグミチョッキリだけで午前中をつぶしてしまった。
でも、ここは多摩ニュータウンの中の森林が残された公園の小高い丘の上で、暑さの中疲れるとベンチでコーヒーを飲みながら、丹沢を眺め、今撮った写真の確認をするという最高のひと時でもあった。

 

葉に載せる、枝に載せる、手に載せる等々いろいろやってみたが、大差なかった。

最初の写真以外にも何枚かまあまあピントが合っているのが数枚撮れたが、結局予測はなかなか当たらず、偶然みたいなものですね。

 

 

 

 

 


飛ぼうとして葉の上にまだ脚がある時はピントが合っても、空中に浮いた時に何mmか前後にずれればピンボケである。

「甲虫の飛翔」で画像検索するとカブトムシなどが飛んでいる写真はたくさん出てくる。
ところが、「ゾウムシの飛翔」で画像検索すると「エゴヒゲナガゾウムシのメスの飛翔」の写真が一点だけ出てきた。これは、昆虫写真家の新開孝さんの写真であった。

ゾウムシの飛翔写真を撮る人は、ほとんどいないみたいですね。

 

これらの写真を見ていて気が付いたのが、飛び上がる時の一連の動作が、どの個体も全く同じであった。

まず、中脚を挙げる。

 

前翅を開く。

 

たたんでいた後翅を開く。

 

前脚のどちらかを挙げて3本の脚で立つ。

 

万歳状態で飛び出す。

 

 

この動作がみんな同じで、しかも瞬時で行われる。

他の写真でも、3本脚で離陸であった。

 

 

最後は3本の脚で離陸するとは知らなかった。

 


たぶんプロキャプチャー撮影機能がなかったらやらなかったでしょうね。

満足した写真にはならなかったのですが、面白い5日間でした。


撮影方法の詳細は長くなるので、別途載せようと思っています。

 

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII   M. Zuiko Digital ED 60mm F2.8 Macro 使用

 

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nori)
2017-05-12 17:41:40
すごいです~(*_*)
飛んでる姿、すっごくかわいいです!
離陸するときの脚の順番、知りませんでしたが
3本になる様子がよく分かる写真ですね。
5日間かけた甲斐がありましたね。
疲れるとコーヒーを飲みながら丹沢を眺め…最高のひとときを… というのが
くすっとしてしまいました。
noriさんへ ()
2017-05-12 18:44:02
ありがとうございます。
なんだか毎年同じような写真撮っているなあと思ったら、意地でも違う写真撮ってみたいとなりました。
でも、ただの連写ではもっとむずかしいですね。
機材を使い倒すくらい使ってみたいです。
素晴らしいです。 (まい)
2017-05-12 20:51:46
秀さん、こんばんは。すごい集中力ですね。
写真も素晴らしいですが、飛翔時の法則まで見つけるとは、さすがです。
私も何回か挑戦して、面白いとは思っているのですが。

今度お会いした時に、色々教えて下さい。
まいさんへ ()
2017-05-12 21:31:23
ありがとうございます。

こんなにむずかしいと思いませんでした。
でも楽しかったです。
しばらくお会いしていませんが、ブログ拝見しています。
Unknown (黒猫)
2017-05-12 23:55:49
前脚・後脚で三本になる瞬間がある、というのはもしかすると大発見ですね(以前に甲虫類の飛翔を研究した人で誰か指摘した人いるのかな … )。
「三点一平面決定」ということで最も安定した状態なのでしょう。
つまり、その瞬間が一番全身に体重がかかったり、ゆらゆらしたりで身体を支えるのが難しい時と推測できます。
あっぱれ! (旅姿)
2017-05-13 00:51:41
5日間、お疲れ様でした。
足繁く通う気持ちはよくわかりますよ。
でもちゃんとカタチにしているところが
さすが秀さんですね。
今までは長池公園の秀さんでしたが
これからは、飛翔ゾウムシの第一人者の秀さんに変わりましたよ!!

ではでは。。。。。。や
黒猫さんへ ()
2017-05-13 08:13:01
なるほど、そうですね、3点は安定しますね。
羽ばたいての飛び出しは、結構大変そうですね。鳥よりも飛翔に関しては数段下手という感じだし。
旅姿さんへ ()
2017-05-13 08:19:09
初めて見る者の発見や撮影も楽しいのですが、こう言う撮影もいいですね。
誰も撮っていない写真というのは楽しそうです。
Unknown (玉虫)
2017-05-13 12:13:35
すごい!の一言です。
markⅡが欲しいです。
玉虫さんへ ()
2017-05-13 15:13:56
ありがとうございます。
是非,markⅡご購入を。
カメラ内深度合成も手持ちでできます。

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