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パールシティー神戸

セルポート「永田町より一筆啓上」掲載記事より

「パールシティー神戸」

 神戸は「真珠の街(パールシティー神戸)」と呼ばれています。

 残念ながら神戸で真珠は採れません。現在、真珠の生産は、愛媛県、長崎県、三重県の順で、この3県で全国の9割以上の真珠が生産されています。

 それでは、なぜ神戸がパールシティーと呼ばれるのでしょうか?

 それは、神戸が真珠の加工・流通の中心地であるからです。

 良く知られている通り、明治26(1893)年に御木本幸吉が半円殻付き真珠を完成させ、明治40(1907)年に西川藤吉、見瀬辰平が真円真珠を完成させ、その後、多くの関係者のご努力によって我が国の養殖真珠が世界を席巻するようになりました。

 大正10(1921)年に神戸で、藤堂安家が過酸化水素水を使って真珠のしみ抜きに成功したのですが、「みんなが栄えないといかん」と特許をとりませんでした。その結果、昭和に入る頃には神戸の北野町に真珠加工業者が増加し、真珠卸売業者も集まるようになりました。また、神戸港は、当時の日本の玄関口であったことから、次第に神戸は、天然真珠時代に栄えたボンベイに代わる国際的な養殖真珠の集散地となったのです。

 現在では、海外の白蝶真珠、黒蝶真珠等の南洋真珠、中国の淡水真珠の生産量が日本のアコヤ真珠の生産量を凌駕するようになっています。また、中国経済の発展により、中国の最終消費地としての地位が高まったため、香港での取引量が増加しつつあります。

 それでもなお、神戸は真珠の加工・流通の中心地であり続けています。それは、日本の加工技術、選別技術、穴あけ・連組のノウハウ等の技術が優れているからです。浜揚げされた真珠を加工し、セリを含めて流通させる地として神戸に比肩する場所は、未だありません。しかし、だからといって、現状に甘んじていては、競争から脱落していきます。

 真珠振興議員連盟事務局長である私が中心となって、今年6月に「真珠の振興に関する法律(真珠振興法)」を成立させることができました。この真珠振興法を活用して、我が国の真珠産業がこれからも益々発展するよう、いつまでも神戸がパールシティーと呼ばれるよう、全力を尽くして参ります。

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