レビュー

音楽や書籍に関するフェイバリットの紹介とそのレビュー。

3、Root Beer Rag/ビリー・ジョエル

2016-10-14 09:23:04 | 日記
結構恥ずかしい過去まで明かさなきゃならないな、この「マイベスト」ネタ。
さて、特定のアーティストがいちばん好きかどうか、や、あるいは、特定のアーティストの持ち歌の中でその曲がいちばん好きかどうか、は、この際ヨコに置いとかなきゃならない。
これは、自分の人生に影響を与えた曲、ってのを開陳するべき企画なんだった。
中学校に上がったオレは、家族とともに過ごすのが面倒な思春期って時期に突入してて、そこから逃れるために、自室でひとりきりの時間を過ごすのを夜の習慣としてた。
リビングで一家団欒、そろってテレビを観ましょ、なんてうざいことやってられっか、なんだった。
昭和のその頃、テレビは一家に一台きり、ってのがあたりまえだったんで、晩メシ後すぐに部屋に立てこもるオレは、話題のテレビ番組を観ることがほとんどできなかった。
その代わりに、自室でラジオを抱え込むようにしてむさぼり聴いた。
中でも、クラスメイトが夜10時頃からの30分番組にハガキを出しては、ちょくちょくと読まれてたこともあって、「ヤングスタジオ1431」は欠かせない番組だった。
みんなも耳覚えがあると思うけど、もちろん毎晩聴いてたよね?岐阜放送。
んで、そのローカル番組、ヤンスタがはじまる10時直前から周波数をザーザーと合わせるわけだが、その前にやってる番組のエンディング曲が耳に残るのだ。
「提供は、サンデー・フォーク・プロモーションでした」って声の裏で、その曲は流れてるわけだ。
早弾きのジャジーなピアノソロで、カントリーチックでありながら垢抜けてて、古めかしいチャールストン風なのにアップテンポのリズムとメロディの置きが革新的で(当時はもちろんこんなふうには考えなくて、ざっくりとかっこいいとしか感じてないわけだが)、この音の出所を探さねば、と思い立って、調べに調べた。
ものっすごく後になってから、不意にそれはわかった。
高校時代に入ってから、オレは恥ずかしいことに、ビリー・ジョエルを聴くようになってたのだが、それは英語の時間に「リスニングテスト」で聞き取らされた、おなじみの「オネスティ」からだった。
例の「お~~~ねすてぃい~、さっちゃろんりわあ~ろ」の、「さっちゃ」の部分で、なんでこの箇所にこのあさっての音が入れられるのか(これは転調なの?音楽の素養がないんでわかんないんだけど)、その感性が不思議で、どうにも引っかかって、彼の曲を聴き込むようになったんだった。
そうしてビリー・ジョエルの別のアルバムにまで手をひろげるうちに、偶然にも件のピアノソロ曲(厳密には、ソロじゃなかった)を掘り当てたのだ。
それは、「ルート・ビア・ラグ」って曲だった。
そういえば、今聴いてみると、この曲の冒頭部分もシンコペーションの展開(4拍子×8=32の中に3拍×10をねじ込み、2余り)だし、イントロが終わってから2小節めの二つめの音は、「さっちゃ」のようなあさっての方向への転調だ!
うわーっ・・・不意につながってしまった・・・
人生を指針する曲って、不思議なつながり方をしてる!
こうして人間は、音楽にコントロールされてんのかな?

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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