森と大地からのメッセージ ・・favorit colors・・

自然のおりなす物語、
きらめ樹・・・杉や檜の森のお手入れについて
をしたためてまいります

富士山の小さな火口めぐり その1

2017年05月16日 | 自然のものがたり
GW最終日、富士山の小さな噴火口巡りをしてきました。


1つ目は氷池。
ひっそりとしていて、雪と氷が残っています。



二つある噴火口の一つに、白大竜王という石碑が立っていて
昔から大事に扱われてきた場所だというのが伝わってきます。

青木が原溶岩の噴火より前、
410〜600、640〜770年ごろの噴火とされています(富士火山 2011)。

タチツボスミレの仲間と苔が美しい。




2つ目は、氷穴へ。

林道から、精進湖登山道を上がって10分程度。

ここは貞観噴火の噴火口の1つで
ここから青木が原溶岩流がドオ〜と噴き出した。

ザ・割れ目噴火口。
谷のような形のくぼみが断続的に斜面に沿って並んでいる。

西暦864年ここからカーテンのように溶岩が吹き上がったのだと思うと、
苔むした今の静けさが不思議なくらい。

噴火口の縁は溶岩の張り付いた岩場になっていて、
立派なヒノキとツガが林立。
やはり青木が原溶岩流はヒノキとツガの天国だわ。



3つ目は大室山の噴火口へ。

緑のエリマキトカゲはイヌブナの双葉。



見上げればイヌブナの新緑がうつくしく……
歩けばフデリンドウ、エイザンスミレも。



火口へ下りる斜面にサワラが生えていて、
生きているのに
キツツキの穴が集中的に彫られている。
4個とか6個とか。



サワラは材が柔らかくて、彫り心地が良いのか?
確かに広葉樹は硬いっていうからなあ。

キツツキはサワラが好きなのか。。

3000年前に噴火した、その火口。
初めて足を踏み入れた。



心地よいお山散歩になりました。