森田宏幸のブログ

Morita Hiroyukiの自己宣伝のためのblog アニメーション作画・演出・研究 「ぼくらの」監督

「ぼくらの」の美術監督が「アフロサムライ」でエミー賞をとっています

2009年12月18日 11時27分54秒 | 監督日記
森田宏幸です。
今日は、2009年12月18日です。

今年もあとわずか。
仕事がかけもちで、この年末はとんでもなく忙しくなってしまいました。。

「ぼくらの」を振り返っているのですが、
それに絡んで、今年、よいニュースがありました。
今年夏頃のニュースですが、すごいことなので、書かせてください。

「ぼくらの」の美術監督の池田繁美さんが、米国で放映されたゴンゾ作品「アフロサムライ:レザレクション」でエミー賞をとってます。
アニメーション個人部門審査員賞(Juried award for Outstanding Individual Achievement in Animation)だそうです。

↓「アニメ!アニメ!ビズ」というサイトでも報じられていました。
http://animeanime.jp/news/archives/2009/08/2_33.html


ついでですが、
私もこの「アフロサムライ:レザレクション」で、
たしか14カットほど、原画を描いてます。これは、どうでもいいですが。

池田繁美さんは、私が高校生の時テレビで見ていた「サブングル」の時代から
美術監督で活躍されていた大ベテランです。今は背景プロダクションのアトリエ・ムサを率いておられ、私としては胸を借りるような気持ちで、「ぼくらの」ではお世話になりました。

オープニングに、ジアースが、街並みをバックにゆっくりと回り込む、長い背景画が必要なカットがあったのですが、背景作業のスケジュールが数日しかなかったので、「短い背景をループで繰り返して使いましょう」と、私が進言しても、「それではスケール感が出ない」と池田さんは譲らず、若い背景さん方を指揮して、かなり無理をして、数メートルの長い背景画を作ってくださいました。
結果、どこへ出しても恥ずかしくないスケール感が出て、このオープニングは評判が良かったと思います。

ちなみに、エミー賞は、アメリカのテレビ番組に贈られる賞で、
過去には、テレコム・アニメーションフィルムが手がけたワーナー・ブラザースのテレビアニメ『バットマン』などの受賞もあります。

遅まきながら、池田さんはじめ関係者の皆さんにお祝いを申し上げます。
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