森男の活動報告綴

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タナカの三八式歩兵銃を修理しました。 

2017年06月17日 | 銃の模型
手持ちのタナカ製の三八式歩兵銃のモデルガンが、長いこと壊れたままだったので修理しました。

壊れてたのは、機関部の後部。ここが折れてしまい、ボルトの操作ができなくなりました。いろいろと試行錯誤して、固定しようとしたのですが無理で、あきらめてたのですね。亜鉛は、材質的に溶接も接着もできませんので、一度折れたり割れたりすると、修理や再生は不可能なんです、、、。

でもどうにかしてみようと、アルミ板を細切りにして、ネジ止めしたりしてみたんですけど、強度的に無理なんですよねえ、、。

そこで、手持ちの四四式騎兵銃の機関部を移植することにしました。四四式は、どうも原材料の亜鉛の質が低かったようで、購入後各部がボロボロと壊れてしまい、完全品でなくなってて、しまいこんでたのです。例えばリアサイトはバラバラになってしまってます。瞬間接着剤でとりあえず付けてますが、もともとの素材が崩壊してますのでもうどうしようもないですね。

銃剣の固定金具もヒビが出て、内側から剥離し始めているような感じです。これも遠からずバラバラになるでしょう。

というわけで、作業開始です。機関部表面は酸化してガビガビになってました。まず220番のペーパーで、塗装を落とし、表面を滑らかにしていきます。


製品の状態だと、鋳型から出してある程度まで研磨したところで塗装していると思われます。なので、表面の凸凹がわりと残ってるんですね。例えば、ガス抜き用の穴はペーパーを軽く当てると穴の周囲に「めくれ」が残ってるのがよくわかります。

こういうのをできるだけ平面にならしていくわけです。220番だと、ガシガシ削れて、割と効率がいいです。
表面が平滑になったら、次は400番、800番、1500番と番手を上げて「削り」から「磨き」に移行していきます。

1500番まで磨いたら、次はモーターツールでバフがけします。研磨用のビットにタミヤのコンパウンドを刷り込んで、磨きます。モーターツールだとかなり早く綺麗に磨けるので便利です。以前はここを手でやってたので本と大変でした。

奥の青いボトルは、黒染め用の塗料のブルーイング液です。研磨後これを塗ると、金属が黒く染まってくれます。ブルーイングとは金属の表面を薬品でわざと酸化させ、赤サビを防ぐ処理のことをいうようです(ざっくりした解説ですいません)。

これがバフがけが終わったところです。かなりピカピカになるので、なんというかとても達成感のある一瞬です(笑)

このままで置いておきたい気もしますが、亜鉛はすぐ表面が酸化して曇ってしまうのが残念。

傷が多少は残ってますが、これを全部消したら刻印も消えてしまうかもしれないので仕方ないですね。


クリップの入る溝など、磨いていないところもあります。こういうのって、全部ちゃんとやろうとしたらほんと死んでしまうので、ある程度の妥協はしないといつまでも終わりません。と自分に言い聞かせてます。


とはいえ、ここまで磨けたらまあいいかなあと。しばしのあいだ、自己満足に浸ります(笑) うーん、うっとり。


これがブルー液を塗り終わったところ。ブルー液は筆で何度も塗り重ねるようにしていきます。最初はまだらになりますが、塗り重ねていくうちにムラ無く染まってくれます。こういうノウハウは、ガン雑誌を見て覚えたんですけど、記事のままでは上手くいかないこともあって、なんだかんだで自己流でやってます。なので、ほんとはちゃんとしたやり方があるんでしょうけど、答えがあるのかどうかもよくわからないですね。


ブルー液を塗ると、ピカピカの表面が曇って、ちょっとつや消しになってしまいます。液を塗ることで表面が酸化してるということなんでしょうね。この写真は一旦仮組みしてみたところ。


つやを出すために、またモーターツールとコンパウンドで磨いて、最後にシリコンオイルを吹いて布で磨いてやります。

そうすると、まあこんな感じくらいには光沢が出てくれます。

写真ではいまいちわかりにくいのですが、まあそれなりに光って金属感が出たように思います。


ただ、もっと青くならないかなあとは思うのですが、ほんと難しいですね。素材の亜鉛の材質に左右されるのか、それとも研磨が足りないのか。塗り重ねが足りないのか、よくわかりません。

せいぜい年一回くらいこういうことをやるだけなので、いつも行き当たりばったりにやってしまい、経験値が深まってません。もっとやりこんだらわかってくるのかもしれませんが、ほんとこの作業はしんどいのであんまりやりたくないというのが正直なところ。でも、一旦やりだすと止らなくなるのも正直なところで、作業中は一心不乱にやってしまいますね。お酒とか飲んでたら、ずーっとやってます(笑)。

個人的には気に入った仕上がりにできて満足してます。この弾は三八式に付いているものですが、九九式実包(7・7ミリ)を模したものです。タナカの三八式と九九式は機関部の多くのパーツが共用で、弾丸も九九式のものがそのまま流用されてます。

とはいえ、この当時にこれらの旧軍の小銃のモデルガンを出してくれてただけでも素晴らしいことです。タナカのこのシリーズはほんといいですね。というわけで、私の三八式歩兵銃は四四式歩兵銃になってしまいました(笑)

久しぶりにボルトをガチャガチャやってたら、エンドレスで装填排莢をやってしまいます(笑)でも、各部品がへたってきてますので、いまいちの作動です。でもまあ、これはもう仕方ないですね。

ボルトを引くと、シュポーンと薬莢が飛び出るのはほんと楽しいです。頑張って写真を撮ってみましたが、なかなか難しいです。

この三八式のモデルガンは、高校生のころに頑張って小遣いをためて買ったものです。近所の模型店に1丁だけ入荷して、売れるかもしれないとビクビクしながら半年くらいかけてお金をためました。確か58000円でした。このころはモデルガンはエアガンの人気に押されて青色吐息で、もう絶滅寸前と思われてました。そんなころにこの三八式が再販されて、恐らくこれが最後の入手のチャンスだと思ったんですね。初版のときは確か小学生で、もちろん買えるわけが無く、泣く泣くあきらめていました。高校生なら、無駄遣いをしなければまだなんとかなりそうな値段でした。なので「絶対入手しなければ!」と思ったわけです。

バイトもしてないのに、我ながらよく貯めたなあと思います。確か、昼ごはん代を削ったりしてたような、、。「学食の飯だけだとどうしても腹が減るから」とか言い訳をして、ご飯だけお弁当箱にギウギウに詰めて、毎日素うどんを食べてたような、、。「そこまでせんでも」と思いますが、ほんっとうに欲しかったんですよね。買ったときのことは今でもよく覚えてます。その後、8ミリフィルムで映画を撮ったときも、これが小道具として役に立ったりもして、自分にとってとても思い出深い大切なモデルガンです。今回、こうやって修理できてよかったです。っていうか、大事に思ってるわりに放置しすぎたなあと反省してます。

完成して嬉しいので着剣してみました。全長約165センチにもなります。ほんと、銃というより槍ですね。せっかくなので 64式(モデルガン)と89式(電動ガン)を並べてみました。三八式から60年後、日本はやっと自国製の自動小銃を装備することができました。そう思うと何か感慨深いですね。64式、89式ともども、とてもカッコいい銃です。なんといいますか、「血」なんだろうなあと思います。

で、部品取りをした上に、各部がボロボロになってしまっている四四式騎銃はもう無可動のオブジェにするしかないです。残念。今は四四式・三八式ともどもタナカからガスガンが出てるので、リアサイトなど共用部分のスペアパーツなら多分入手もできるはずです。でも、トータルすると多分ン万円になりますので(それなら最初からガスガンを買います(笑))、あせってスペアパーツを入手しようとせず、とりあえず寝かしておこうかと思います。

二丁を並べて写真を撮る際、ふと目に付いたAKのマガジンを四四式の弾倉辺りに置いてみたら、なんかとてもいい感じ(笑) 四四式自動小銃だっ!(平和だなあ、、) ストックなどオリジナルの部品を削ったりしないようにして(いつでも再生できるように)、ドンガラにしてからブローバックガスガンとかを仕込んでオリジナルの自動小銃を作ってみても面白いかなあ、とか考えてます。まあでも、考えてるだけの「ヤルヤル詐欺」なんですけどね(笑)

というわけでまた。




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