この夏(8月中)、住宅改修の依頼が4件ありました。
TVで「この夏の異変!」などと言って、異常気象に関する番組やコーナーが多々放映されましたが、「住宅改修」の依頼が1ヶ月に4件もあったのは正直Watakeiにとっても「異常」でした。お盆休みもあり、①は盆前、②③④の3件の工事は盆明けと、凍らせたペットボトルを持って熱中症と戦いながらの工事でした。
①古い市営住宅です。一度大規模改修が行われたようです。そのため、設計図(実施設計図)と現場とが、仕様で一致しません。市の建築課の(若い)職員も現在の構造は分からないと・・・。下地が無いと取り付けは出来ません。たとえ有っても位置がダメな時もあります。
下地の位置を探しまくりました。
トイレのドアノブを替え、希望の高さに手すりを付けました。
お風呂のなかです。バスグリップだけでは立ち上がりができないと、手すりを付けました。
②一戸建ての家です。過去に2回住宅改修をしています。造りはしっかりした家です。取り付け位置などに苦労することなく、取り付けができました。
下肢筋力の低下が著しく、歩行も常にどこかを掴まりながら移動して見えます。入浴は腕の力だけでで、立ち上る時と立上った後そして、跨ぎ動作をする時も、一瞬たりとも気を抜くことなく常に手すり等を握り行動して見えます。お風呂だけでなく、廊下・部屋・玄関(内も外も)と手すりだらけの感がします。でも、ご本人にとっては動けなくなることを思えば、命の次に大事といったところですね。
③お子様たちは皆独立し、今は老夫婦二人での生活です。
問題は2つありました。
(A)一つは、トイレが屋外です。農作業小屋の一部でもあります。一旦外に出なければなりません。10年以上前に将来のことを考えて屋内にトイレを作りました。でも、ご主人は屋内のトイレは一度も使ったことが無いと言われます。屋外のトイレでないと嫌だと言われます。屋内のトイレは時々来る子供さんや孫さん、そして奥さんが使い、屋外はご主人専用と言ったところです。
踏み台の所に木製の箱を置き、窓の縁を掴みながら出入りして見えました。犬走りの幅が約50㎝の為、そのままでは片方はコンクリートの上ですが、もう片方は土の上となり不安定になります。犬走りの幅を広くし、安全に出入りができるようし、特製の踏み台を創り設置しました。
約5m先のトイレの入り口の板壁は、長年ご主人が伝って見えたので変色してます。最近は何度も転倒したそうです。補強の板を打ち付けた後、手すりを付けました。
(B)もう一つの問題は、トイレ内の手すりの取り付けです。外観からは大きな問題は無いと思っていました。ところが、タイルが張ってあるとは言っても、壁の中心は日本壁(土壁)です。ご主人の体格(大柄)と動作パターンとの関係で、もちろんケアマネ(看護師)さん、理学療法士さんの助言もあって、縦手すりがタイル部分内で納めることができません。はみ出した部分は土壁に漆喰(しっくい)が塗ってあるという状態です。ネジや釘は用を成しません。僅かに出ている柱に板を打ち付け、その板に手すりの土台を付けました。
プロの左官さんの助言も戴き、補強をしながら、手すりを取り付けました。
内部はこんなだろうと想像します。
我ながら上手く行ったと自画自賛です。
今までのドアの開きは、屋外・屋内いずれのトイレに行くも右に180度開けて出入りされてました。そこで、ドアの開きを反対にし、45度程度開けば出られるようにしました。かつ、丸型からレバー型のドアノブへの交換もしました。
④最後も一軒家ですが、先ほどの家と違って、壁は空洞でした。 トイレ側はタイルが張ってありましたが、壁の向こうは洗面所、クロス張りでした。一般には、ブロックを積みその上にモルタルが塗られ、最後にタイル張りになるものですが、ブロックが有りません。タイルに穴を開けたところ、タイルの後ろはスカスカです。どうやら石膏ボードかコンパネ(ベニヤ板)です。厚みも数㎜です。とてもこのままでは手すりは付けられません。
万事休す!!??
ホームセンターへ行って、いろいろ部材を探しました。取り付ける(本番)前に実際の部材で「試し」をしました。これなら、大丈夫だろうと思いつつ神頼み状態で、無事取り付け完了です。廊下も下地探しが大変でした。
今回の壁の構造は初めてでした。
カーテンの取り付け工事も、今回の手すりの取り付け工事も後付けです。新築時なら、ある程度工務店の方に内容をお聞きできますが、築○年と時間が経つと施主(家主)さんの記憶も曖昧になってきます。
無事、終わった時に社員曰く、「ふとん屋廃業しても、左官か大工で食っていけますね。(大笑い・・・)」
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