「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

耳に棲む遺影のわらひ冬椿 山崎真中 「滝」1月号<滝集>

2011-02-04 06:50:09 | 日記
 親しい人が亡くなられたのだろう。遺影の笑顔の声が耳に
棲んでいるという。もしかしたら作者と行動を共にされた時
に撮られた写真が遺影に使われたのだろうか。理由を訊かれ
ると困るが、何故か「場面」を感じる。
 冬椿の鮮やかな赤のあり方が、生々しい故人との思い出で
もあり、死を受け入れようとする微かなな慰めとして配され
たようにも思える。(H)

第10回滝春秋賞受賞おめでとうございます。

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