「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

男去る残雪の杭引き抜きて 遠藤玲子

2017-05-17 04:31:21 | 日記
 何のために挿され、何のために抜かれた杭なのだろう。がっしりとした男が力任せに杭を抜いて去ってゆく。残雪の白と、杭穴の中の土の色がクロス―アップされて終る句は、まるで、弁士のいない無声映画を見たような不思議な読後感である。その不可解を余白として読み手を惹きつける句にしばらく浸り、勝手に物語をつむぐのも楽しい。(博子)
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