ははあれば百歳笹子鳴きにけり 遠藤玲子 2017-03-22 06:54:18 | 日記 法名碑の享年に指を折って、亡きお母様が存命であれば百歳になるのだと、しみじみとしている作者でしょう。1月16日、昔は「藪入り」といって、商店に奉公している人や、嫁入りした娘が、休みをもらって親元に帰ることができた日で、墓参の日とされています。背景として置かれた「笹子鳴く」ですが、薮をくぐったり雑木の低い枝を飛び移ったりしながらチチチチと舌鼓を打つような声で鳴く、とする季語に、記されない「藪」の呼応を思いました。母親の優しい眼差を感じている笹子が作者でもあるのでしょうね。(博子) « 初打ちの邪気を切り裂く火花... | トップ | 楮蒸す火の色高架ゆく列車 ... »
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