「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

愛されてまはす日傘やでんでら野 齋藤伸光

2017-07-27 04:52:38 | 日記
 妙齢の女性が思われ、確かな映像として天真爛漫な姿が見えてくる上五中七のフレーズから、遠野の姥捨て伝説のでんでら野への驚きの着地。強い切れで時間を飛んで、現在と過去を言っているようで、やがて確実にやってくる老いをも思わせてくるが、「姥捨て」の対象になった60歳という年齢は、現在80歳を越す平均寿命や、百歳以上が六万人を越えた事などから考えれば、日傘を回しているのは必ずしも若い女性ではないのかもしれない。それこそ60歳代の元気な女性たちと思えば、「捨てられる」事は、きっぱりと切り離されて太陽のしたに明るいのだ。「60歳」をキーワードとして今が詠まれた作品かも知れない。(博子)

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