モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

久しぶりのジェイソンパーティーと村上義清の里巡り。真田丸何するものぞか…(妻女山里山通信)

2016-12-25 | 歴史・地理・雑学
 今回は妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業ではなく、メンバーのK氏が千曲川河川敷でのハリエンジュの伐採権を得たためのジェイソンパーティー。伐採したものはK氏の自宅のストーブの燃料となります。したがって今回は全部彼のおごりです。

(左)坂城大橋の下に到着。ユニックとトラックとバン一台で到着。(中)まず伐採地の確認。今回は細い木ばかりです。楽かというとさにあらず。(右)伐採は皆で一斉にやると危険なのでN氏に依頼。スチールのチェーンソーで切っていきます。ハリエンジュは非常に硬いのでこんなに細くても簡単に伐倒できません。ましてや20センチ以上になると結構大変です。その分火持ちもいいのですが、特有の香りがあるので好みは別れるかも知れません。

(左)切ったものを残りのメンバーがチェーンソーやナタや手鋸で処理して行きます。(中)太い部分は3〜4mに。先っぽの枝はとりあえず積みます。これが棘だらけで痛いのなんの。左手の手首に棘が刺さって血だらけになりました(笑)。(右)あるハリエンジュにアラゲキクラゲがびっしり生えていました。私が全部もらいました。乾燥して保存します。

(左)今回最も太かったハリエンジュ。受け口を作って伐採します。(中)倒れます。(右)切ったものを玉切りしたり枝をはらったり、トラックに積み込んだり。皆作業手順を熟知しているので黙々と作業が進みます。

(左)作業は順調に進んで昼食。K氏が作ってきたおにぎり2種と牡蠣の味噌鍋。牡蠣に長ネギと、私が採ってきた皆で妻女山で栽培している原木椎茸を入れて。馬鹿旨です。信州の年末にしては暖かい日で幸いでした。

(左)綺麗に伐採しました。(中)ユニックに太い材を積み込みました。最も細い小枝はフレコンバッグ2つに入れました。(右)小枝はトラックに。

(左)満載して出発。(中)村上義清の葛尾城跡と飯綱岩稜。右奥は五里ヶ峯。いずれも拙書で紹介しています。(右)坂城大橋を渡って帰ります。葛尾城跡と五里ヶ峯。この後、材を下ろして戸倉上山田の万葉温泉で温まり、慰労会は屋代のやきとり智家で慰労会。生ビールに焼酎2本ボトルを開けて日本酒2合を開けてタクシーで帰還しました。

 翌日のクリスマスイブ、長野市は降雪。里には積もりませんでしたが山はホワイトクリスマス。妻女山展望台からの松代城と尼厳山と雪雲に隠れる奇妙山。10時頃までは横殴りの吹雪でした。

(左)長男と待ち合わせて川中島の麒麟児で鶏の中華そばと餃子を食べて坂城の村上義清の里、村上郷にあるびんぐし湯さん館へ。硫黄の香りがするいいお湯です。露天風呂からは坂城の町が一望できます。お風呂からあがると、休憩所のテレビでは『真田丸』の最終回の再放送をやっていました。その後近くの村上義清にまつわる村上大國魂神社へ。この上に村上義清の狐落城・三水城があります。(中)村上義清が作ったという十六夜観月殿。兵火に焼かれましたが江戸時代に再建。観月の名所、鏡台山が見えます。(右)右手を見ると坂城と上田を分ける虚空蔵山。半過岩鼻からグルっと回って歩いてきたという男性が下りてきたのでコースの状況などを聞きました。

(左)その後、半過岩鼻の上にある千曲公園へ。ちゃんと真田丸の看板がありました。拙書ではここの崖に咲く希少なモイワナズナを載せていますが、この撮影は崖にかかったフェンスをよじ登って撮影するという非常に大変なものでした。(中)眼下に上田 道と川の駅交流センターが見えます。(右)拙書でもコースをいくつも紹介していますが、里山とは思えないほど厳しい虚空蔵山。太郎山からの縦走もおすすめです。

 上田市街の向こうに浅間山山系の黒斑山。左手前は雪雲に隠れた烏帽子岳。2座共に拙書で詳しく紹介しています。手前に上信越自動車道のローマン橋のアーチが見えます。今年、上田は松代と共に真田丸で大変盛り上がりました。

 パノラマ写真。3枚の望遠カットをフォトショップでつないであります。右手奥に見えるのは佐久方面の群馬県境の山々です。群馬県との県境は放射能汚染が高めです。山菜やキノコは高汚染しています。詳しくは長野県のホームページで。

 こちらは北側の展望。左に戸倉上山田温泉街が見えます。右手前は岩鼻。奥に葛尾城跡と五里ヶ峯。その向こうは善光寺平。真冬はここを境に南北で天候がガラッと変わります。翌日の最低気温は、-7度と冷え込みました。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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2 コメント

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村上義清 (サッカーコーチ)
2016-12-28 07:06:34
はじめまして
私は香川県に在住の少年サッカーチームの
コーチです。
それはさておき偶然見かけた貴ブログにて
「村上義清」という文字が私の目に留まりました。
あの武田晴信を上田ケ原にて破った戦国時代の
隠れた猛将と認識しています。
良ければまた村上義清について御教授頂ければ
幸いです。
いきなりの訪問、失礼致しました。
源氏村上氏 (モリモリキッズ)
2016-12-28 19:46:06
こちらこそ。
私も昔はサッカー小僧でした。
息子達が子供の頃は東京のサッカークラブだったので、クラブのマークを作ったりサイトを運営していました。
クラブの親子サッカー大会では4ゴール3アシストしたこともありました。
中田英寿選手のころは、代表の試合はほとんど子供達と見に行っていました。

信州の代表的な豪族は、源氏村上と、大彦命を祖に仰ぐ望月、滋野、海野、真田の2系統がいます。
いずれも土豪とはいえ、元は都の豪族です。
私の本の『信州の里山トレッキング』にも掲載していますが、
坂城にある村上義清の葛尾城跡は、機会がありましたらぜひ訪れてみてください。

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