モリモリキッズ

信州里山通信。ナチュラリスト、自然写真家、郷土史研究家、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

松代夢空間主催の「妻女山 紅葉と歴史のハイキング」のルート整備と今は亡き山仲間を偲ぶ会(妻女山里山通信)

2016-10-12 | アウトドア・ネイチャーフォト

 11月6日(日)に行う予定の松代夢空間主催の「妻女山 紅葉と歴史のハイキング」のルートの整備の続きを行いました。まず最初に訪れる予定の堂平大塚古墳(左)。ここは春も案内しましたが、ここまでは林道歩きです。春は戻って陣馬平の貝母(編笠百合)を案内しました。今回は古墳の裏山に登ります。50mほど登ると山道というより獣道が森の奥へとほぼ水平に続いています(中)。この先は、春に案内した蟹沢(がんざわ)の泉の上の急斜面の細い一本道。遮る木の除伐や目を突くと危ない出ている枯れ枝を切りながら進みました。二つ目の目的地、積石塚古墳群(右)。ここまで明瞭な道が一切ないので、私の様なガイドが付かないと来られません。地元の人もほとんど知らない古代科野国の貴重な遺跡です。

 そこから更に数百メートル獣道を歩いていただきます。あの太い倒木は処理できないので跨いでもらいます(左)。当日は紅葉が綺麗でしょう。この森では、ニホンカモシカやイノシシ、ヤマドリによく遭遇します。少しの急登をこなして林道に出ます(中)。林道を100mほど歩いて200mほど急登をこなすと、今回のコースの最高峰、694.6mの天城山(てしろやま)です(右)。山頂は坂山古墳と天城城跡。古代科野国の遺跡と戦国時代の城跡です。ここから東へ40分ほど行くと『真田丸』にも出た清野氏の鞍骨城跡。帰路は、時間があれば清野古墳や陣馬平にも寄るつもりです。下山後は、希望者は信州の郷土料理の店「はなや」で昼食です。
 それにしても『真田丸』効果に加えて里山ブーム。妻女山や斎場山、鞍骨城跡にも全国からハイカーが訪れるようになりました。里山は迷いやすいので、ぜひ拙書をお求めください。豊富なカラー写真と詳しいガイドに地形図も好評です。撮影や里山保全の作業後には、妻女山展望台でボランティアでガイドをすることもあります。現在の妻女山が謙信の本陣ではないことや、古代科野国のことなどをお話しています。

 林道歩きで見つけた鱒茸(左)。サーモンピンクの美しいキノコです。フライや天ぷら、炒め物で食べられます。いわゆるキノコの食感ではなく、ちょっと固い鶏肉みたいな食感です。林道脇にカケスの羽根が散乱していました(中)。恐らく好物のどんぐりを拾いに地上に下りたところをタヌキか何かに襲われたのでしょう。拙書のコラム「イカリモンガってなにもんだ」でも紹介しているイカリモンガという可愛い蛾(右)。

 これは珍しいキノコ、腹菌類のサンコタケ(左)。三鈷茸と書きますが密教で使う武具の形に似ているということからの名称。スッポンタケと同様臭くてとても食べる気にはなりません。スッポンタケは臭いグレバを取れば中華スープの具になりますが…。皆が集まると聞いていたので立ち寄ったKさんのログハウスにたくさん生えていたハタケシメジ(中)。見てくれはボロ雑巾の様ですが、シメジなので味は最高です。椎茸のホダ木に生えたヌメリスギタケモドキ(右)。そっくりなキノコで土から生えるツチスギタケは毒キノコ。キノコは、採ったその場で同定が基本です。

 林道にヌルデの虫こぶが落ちていました(左)。葉や葉軸にある種のアブラムシが寄生し、ヌルデミミフシやヌルデハイボケフシなどの虫癭(ちゅうえい)ができます。このコブを「五倍子(ふし)」といい、タンニンを多く含み、黒色染料の原料になります。お歯黒にも使われました。
「足柄の 吾を可鶏山(かけやま)の かづの木の 吾をかつさねも かづさかずとも」(万葉集:詠人知らず)
 かづの木(ヌルデ)を男性にたとえ、どうか私を誘ってくださいという歌。

 真っ先に紅葉するヤマウルシ(中)。樹液に触れるとかぶれます。紅葉の時期は、よほど過敏な人以外は大丈夫でしょう。ガマズミの赤い実(右)。これの果実酒は、抗酸化作用が強く、酸味があり美味です。

 3年前に急逝した友人のKさんのログハウスに、大勢の友人達が集まっていました。ジコボウ(ハナイグチ)のうどんやバーベキューをご馳走になりました。皆さん私より結構年上なのですが、元気元気。キノコ狩りの話や諸々の世間話で盛り上がっていました。晴れていれば向こうに鹿島槍ヶ岳などの北アルプスが見えるのですが、生憎の曇り空でやや肌寒いほど。芯から温まる熱々の煮込みうどんが美味でした。私の鱒茸も珍しいと好評でした。午前中にMさんが、掛かり木になっていた落葉松を処理してくれ、バックホーで妻女山から長坂峠までの林道の補修もしてくれました。これは本来長野市の仕事なのですが、なかなか林道の点検補修には来てもらえません。本当に助かりました。

 陣馬平のクマノミズキの実も熟して濃紺に(左)。晩秋の小鳥達の大事な餌となります。今咲いているのはノコンギクと黄花のヤクシソウぐらい(中)。妻女山山系のものは草高が低いのです。センニンソウ(仙人草)の種(右)。

 妻女山里山デザイン・プロジェクト(活動内容は左のリンクの一番下の妻女山SDPをご覧ください)の仲間と貝母の保護のためにヨシとノイバラの根を除去した陣馬平。信濃毎日新聞の記事や私のブログを見て、何百人もの人が訪れてくれました。来春、この除去した場所に貝母が咲き乱れることを夢見ています。満開の貝母は、こちらの記事を御覧ください。それは見事です。ただ強い毒草なので決して持ち帰らない様に。陣馬平は、川中島合戦の時に、上杉謙信が七棟の陣小屋を建てたと伝わる平地です。
妻女山の貝母が満開。ベニヤマザクラにクサボケも。善光寺三社の武井神社で保全作業(妻女山里山通信)

 妻女山登り口の上杉謙信槍尻の泉の少し上から見る戸隠連峰と、戸隠富士と呼ばれる高妻山。今年はいつ初冠雪するでしょうか。厳しい冬になるという予報もあり気掛かりです。手前の長芋畑では掘り出しが始まりました。とろろは、膵臓がんの予防やインフルエンザの予防にもなるそうです。『真田丸』観光で松代を訪れたら、ぜひお買い求めください。長芋100%のお好み焼きは私の得意料理です。信州の郷土料理のおやきの皮に入れると、冷めても固くなりません。長芋料理のレシピは、私のレシピ集の日本料理で。さつま揚げやしんじょに入れると高級感が増します。西洋料理の長芋の鶏肉コロッケ・エビコロッケは絶品です。長芋のポタージュスープもおすすめ。
MORI MORI RECIPE 男の料理レシピ集

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
 長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
カケスの羽根 (和布狂)
2016-10-16 22:07:00
初めまして和布狂と申します。いつも興味深い写真ありがとうございます!カケスの羽根は美しい配色ですね。びっくりしました。今後ともよろしくお願いします。
カケス (モリモリキッズ)
2016-10-18 09:05:07
この時期、山を歩くとカケスにギャーギャーと激しく威嚇されます。
狙うタヌキなどに存在を知られてしまう側面もあるでしょうね。
カラスの仲間とは思えないほど綺麗な羽根が特徴です。

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