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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

遠山郷、大鹿村、伊那谷、下諏訪。中央構造線を巡る旅 その2(妻女山里山通信)

2017-05-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
 中央構造線を巡る旅二日目は、まさに中央構造線を肌で感じる一日になりました。地球のダイナミックな活動を感じることができました。

(左)早朝、宿の「美野鹿」から。正面の山は青田山。右手の谷は昔から大きく崩壊し治山工事が行われています。朝食前に散歩へ。(中)「美野鹿」二階の左端の部屋に泊まりました。ご主人が花桃が好きで敷地内にたくさんあり満開でした。朝食は前の記事に載せましたが、初めて食べるウコギ飯が非常に美味でした。(右)手前に見える赤い樹木は南天。正月用に出荷されるそうです。

 朝食をいただき会計を済ませて出発です。宿の裏手からの眺め。宿のご主人と名古屋からバイクで来た常連の男性が飼い犬の散歩へ。花桃が鮮やかに彩ります。

(左)まず近くの重要文化財「醫(医)王山福徳寺」へ。仏像台座の墨書に平治2年(1160)とあり、平安時代末期の創建とされるそうですが、建物自体はその後再建されたものだそうです。「山号は天台宗系寺院のものであり、本尊は薬師如来となろう。堂建立の施主や中心人物は不明であるが、大河原城址が指呼の位置にあることから、香坂氏や山号から天台座主であった宗良親王の存在が浮かんでくる。」と村の観光サイトにあります。(中)香坂高宗墓跡。室町末期。「香坂高宗は南北朝時代に大河原城主として征夷大将軍信濃宮宗良親王に忠節をつくした人物で、応永14年(1407)に大河原城にて没する。」と案内にあります。香坂氏(こうさかし)は、信濃国の武家の氏族。高坂とも書く。東信濃の名族滋野氏で、滋野三家の一つ禰津氏の禰津宗直の五男貞行を祖とする。香坂は佐久郡香坂(現佐久市香坂)に由来する。(Wikipedia)(右)春の大鹿歌舞伎が上演される大磧神社。YouTubeでも動画がたくさんアップされています。

 1957年竣工の小渋橋(国登録有形文化財)の向こうに南アルプスの赤石岳の勇姿。

(左)今回のハイライト、中央構造線博物館。学芸員の河本さんの解説は、専門的ながら非常に分かりやすく面白いです。中央構造線の露頭を切り出して展示してあります。中央構造線の立体模型が秀逸。この裏手にある大鹿村ろくべん館も同じチケットで観られます。大鹿歌舞伎の展示や村人の昔の暮らしなど。(中)鹿塩温泉の塩湯荘。海水とほぼ同じ塩分濃度の塩水が標高750mの地から湧き出ています。大昔ウユニ湖の様な塩湖があって、そこからお湯が湧き出しているのでしょうか。謎だそうです。(右)その向かいにある黒部の洞窟。幻の岩塩を求めて彫り続けた洞窟。結局岩塩は見つからず夢は叶いませんでした。その後、すぐ下の「塩の里」に寄り、私は鹿肉ソーセージと山塩を買いました。

(左)大鹿村の大西公園へ。ソメイヨシノは終わっていましたが、八重桜が満開でした。大西山の崩壊現場。南アルプスは砂山ともいえる山脈で、あちこちにこういう崩壊箇所が見られます。(中)県道59号を下って松川町へ。途中の小渋ダム。(右)南アルプスの塩見岳。

(左)昼食は、伊那でタイ料理のサワディー。私は鶏肉炒めご飯。奥の甘辛いソースをかけて頂きます。(中)青パパイヤのサラダ。タイ料理はハズレがないのですが、ここのは特別に美味でした。(右)伊那から高遠を通過して152号を諏訪に向かい北上。途中で立ち寄った守屋山の麓に鎮座する守屋神社。洩矢、守矢、守屋と検索すると、古代ユダヤ人まで遡ります。

 杖突峠の無料展望台からのパノラマ。拙書でも紹介の左の蓼科山から右へ八ヶ岳連峰。少しずつ重ねて撮った5枚の望遠カットを、フォトショップでつなげてあります。

 展望台から諏訪湖。諏訪盆地は、フォッサマグナにできた盆地で、約150〜120万年前からの糸魚川-静岡構造線断層帯の左横ずれ運動によって形成されたプルアパート盆地だそうです。そこにできた水たまりが諏訪湖。なので水深は7メートルしかありません。

(左)展望台のカフェで、私は地ビールの諏訪浪漫を。ブラジルのチーズパン、ポン・デ・ケージョも。なんでも前経営者が日系ブラジル人だったとか。ブラジルでよく食べた懐かしいコシーニャ・デ・フランゴもあります。(中)神長官守矢史料館。江戸時代まで諏訪大社上社の神長官をつとめた守矢家の敷地内にあります。設計は世界的な建築家、藤森照信氏。(右)館内展示の「サナギの鈴}。ミシャグジ神の鈴とあります。他には生贄の鹿や兎、蛙の剥製の展示も。武田氏の古文書も沢山所有しているそうです。

 藤森照信氏の茶室「空飛ぶ泥舟」。 昨年の初詣でも訪れました。その時のブログ記事です。藤森氏についても記しています。

 同じ敷地内にある茶室「高過庵」 。アメリカのTime誌に「世界でもっとも危険な建物トップ10」に選ばれています。

(左)ついで初詣ででは混みすぎて入るのを断念した諏訪大社上社本宮へ参拝。トヨタ・スポーツ800(通称ヨタハチ)。1965年(昭和40年)から1969年(昭和44年)にかけて製造されました。学生時代に知り合いの喫茶店店主に何度か乗せてもらいました。このオーナーは、この車を愛して止まないのでしょうね。非常に状態がいいです。(中)遊泉ハウス児湯へ。温まって帰路につきました。(右)夕食は料理尾が得意な長男が作りました。右手前はコシアブラがたっぷり入ったアサリのボンゴレビアンコ。超絶美味でした。左はベーコン入りの長芋のお好み焼き。外がカリカリ中がトロトロ。上は大鹿村で買い求めた鹿のソーセージとアスパラガスとエリンギのソテー。これも後引きの旨さでした。南信へ行かれたらジビエを買うことをお勧めします。実に内容の濃い中央構造線を巡る旅でした。ぜひ再訪したいと思います。
南アルプス ジオパーク

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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