行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2009年3月11日(水)の日記

2009年03月11日 | 日記

年休をもっと消化しようというキャンペーンで臨時の休暇。出かけて金を使ってちょっとでも景気をよくしようというのもあるようだ。 それで箱根の温泉へ一泊でつかりにいく。新宿午前11時過ぎの小田急ロマンスカーに乗る。 小田急ロマンスカーに乗るのは、17年か18年ぶり。それまでに数回乗ってはいるが、どれも出かけて帰るときの新宿着の列車だった。箱根湯本や小田原、藤沢や御殿場などから。なので今回、初めて新宿から乗るから妙にわくわくした。

 (ここまでPHSからのメールでの投稿。続きは明日帰ってから書きます。)

※そして、ここからは帰って来てから書いた続き。

小田急公式サイト内にロマンスカー倶楽部というのがあって、これは会員になるとネット予約も出来るのだけど、滅多に乗らないのに会員になってもしょうがない。でも、会員にならなくても空席状況を見ることは出来る。そこを見ると、列車の車型のイラストも出てくる。それで、指定席券を買いに行く前に17、8年前にはなかった車両を使う列車を調べておいた。

往きに乗った新しい型のロマンスカー車内。丸い天井の造りが凝っている。

箱根湯本に着いたらすぐに登山電車に乗り換え。

強羅へ着いた。もう午後1時半ごろ。

早雲山のケーブルに乗り換えようかと思ったが、腹も減ったし昼飯にする。駅前の広場から角を曲がったところに福よしというそば屋があったのでそこに入る。

食べたのはカツ丼。そば屋だけあって味噌汁の代わりに小さいそばが付いてきた。

ケーブルカーに乗って終点の早雲山へ。

このあたりは小学校低学年の頃、夏休みの家族旅行で連れて来てもらったことがある。そのときは芦ノ湖側からロープウェイ⇒ケーブルカー⇒登山電車⇒ロマンスカーで新宿へ行って東京在住の親戚の家へ向かった。そんな小さい頃のことだから、早雲山駅がどんなところだったかは覚えていない。終点だから、ちょっとは見晴らしのいい場所でもあるかなと思って着いたが....

そんなところは全然なかった。単にケーブルカーとロープウェイの乗り継ぎ場所。

あとは早雲山への登山コース入口があるぐらい。道端にまだ融けていない雪があった。さすがに標高700mの場所だ。

何もないし、寒い場所だしすぐにまたケーブルカーに乗って山を下る。

途中の公園上という駅で降りて、すぐそばにある箱根美術館へ行ってみる。ケーブルに沿った山の斜面にいろいろな施設が点在しているが、道路はみんな10%かそれ以上の勾配がありそうだ。

日本の古い陶磁器類の展示が中心。そういったものを見て、それから日本庭園を一回りする。

そして美術館のとなり..というか斜面の下側にある箱根強羅公園に入る。そんなに(例えば立川の昭和記念公園のように)大きいわけでもない公園なのに入場料がいる。どうしてかと思ったが、ここは大正時代にフランス式庭園の設計をして作られた歴史のある公園だということだ。園内には植物園も含めていろいろと施設があるので、維持費もかかるのだろう。

公園の中を歩いていると硫黄の臭いがする。早雲山駅で匂ったのは大涌谷などの元火口が近いせいだろうと思っていたが、下へ降りてもまだするとは?

山のほうを見ると植物が生えていなくて山肌がむき出しの谷が見えた。硫黄の臭いはここから漂ってきているようだ。

強羅近辺の地理には詳しくないので、最初はこんなところから大涌谷が見えるのかと思ったが、帰ってから調べるとこれは大涌谷ではなく、早雲山の元の火口で早雲地獄と呼ばれる一帯ということだ。

植物園の温室に入る。花がきれいに咲いているので写そうと思ったが、寒いときにそんなところに入るとカメラのレンズが結露してしまい、けっこう手間取った。

強羅公園を斜面の下側から出て、またまた10%超えぐらいの坂を下り強羅駅前へ。

今日の宿は強羅駅ホームそばの踏切を渡ったところにある、強羅ホテルパイプのけむり

今回は温泉につかって、食べて飲んでが主目的。箱根観光はメインでないので、芦ノ湖のほうまで行くとかいったことはせず、列車も特に朝早いのにはしなかった。

このホテルは食事はバイキング。食べたいものをひととおり取ってきて、そしてまずは生ビール。

うれしいことに地酒の300ml瓶のがあった。ビールが終わってから1本飲む。

箱根街道という銘柄で地元の石井醸造というところの酒とのこと。

このホテルで出すのは本醸造の生酒。翌日に彫刻の森美術館の売店や、湯本のみやげ物店を覗くと、純米や吟醸、大吟醸が売っていた。

パイプのけむりというホテルは関東甲信越に何箇所があるようだ。今回は楽天トラベルで見つけたのだが、一人用の宿泊プランが用意されていて夕食・朝食つきで8,000円ちょっとと安上がりだったのでそれにした。アルコール類も、地酒は本醸造生酒が480円。ビールも生ビールサーバーは用意されていたが、あとは缶のビールや発泡酒にチューハイ類。ワインは小さい瓶のがあったが。一番高いのが最初に飲んだ生ビール540円だった。

温泉地のホテルだから大浴場と小さいが露天風呂もあり、朝風呂も入れる。一方、ホテルのサービスはビジネスホテルの流儀。浴衣はエレベーター脇の棚から自分で持っていくことになっているし、部屋にはプラスチック製のポットと湯飲みが置いてあって、こちらもエレベータ脇の給茶・給湯器へ入れに行くスタイル。つまり、こういう風にセルフサービスに出来るところはセルフサービスにして、運営のコストを下げているからお得なプランも出来るのだ。

で、それがどうかというと、自分としては気に入ったのだ。気楽な一人旅にはちょうどよい。建物が新しいから部屋も快適だったということもある。もっとも、至れり尽くせりのサービスを求める人には向かないだろうけど。

ただし、連泊は勘弁願いたい。翌日の晩飯も同じものしかないと思うと、それだけでうんざりする。前に親と一緒に2泊3日の旅行をしたとき、自分たちで予約した違う場所の温泉ホテルだったが、どちらも似たような感じの晩飯で2日目にはうんざりしたことがあったから。