行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2008年5月31日(土)の日記

2008年05月31日 | 日記

今日の最高気温は15度にしかならかなったらしい。外へ出るときは薄手のブルゾンを羽織っていく。まるで、3週間前の寒の戻りのようだ。明日は最高気温が25度ぐらになるらしい。今年は寒気が来て寒くなったりしても、どうしてこうも極端なのだろう。

出かけることも掃除も洗濯もせず、録画した映画を見て過ごす。昼飯のときは南行徳駅のほうへ行く。ついでにトップページレポート用に雨の風景を写そうと思い、少し駅の向こう側を回る。

以前は牛タンのへそまがりがあったところ(昨年春から今年の3月まではラーメンの松信があったところ)の向かいには、朝隈という天ぷらなどを出す居酒屋があったが、そこが大衆酒場の仲まという店に変わっていた。

へそまがりに行くと向かいの朝隈が目にはいるので気になっていたが、馴染みの店の向かいにはやっぱり入りにくい。へそまがりも閉店してしまったし、じゃあそのうちに一度、朝隈に入ってみようかと思っていたが、思っていただけでなかなか機会がないうちに閉店してしまったようだ。

南行徳駅近くで傘を差して歩く人々の姿を写した後、なか卯で昼飯。カツカレーサラダを食べる。

5月上旬頃にクーポン券をもらった。サラダとかみそ汁とか小うどんはいからが無料になるやつで、5月31日の20時まで有効のもの。気が付くと有効期限が近づいていた。使わないものもったいないので、今週はできるだけ使うようにした。今日のサラダや、一昨日木曜のみそ汁、その前日水曜の小うどんはいからはクーポン券で無料。

昼飯の後、駅前の加藤海苔店で缶入り味付け海苔のわさび味を買う。

前は普通サイズの焼き海苔ばかり買っていたが、去年、親におみやげに買って帰った味付け海苔をいっしょに食べてみたらおいしかった。それで自分でも買って、主につまみとして、それとコンビニ弁当のご飯を食べるときにいっしょに食べるようになった。唐辛子味も買ったことがあるか、自分としてはわさび味のほうが口に合う。 

 

録画しておいて見たのはBS2でやっている邦画の古いもの。2週間か3週間前には黒澤明監督のを2、3本見た。今週は、火曜日に「夫婦善哉」を見て、今日は「新・夫婦善哉」と「江分利満氏の優雅な生活」を見る。

自分が生まれる前か、小さい頃の映画を見るといろいろな発見があっておもしろい。「夫婦善哉」の柳吉(森繁久彌)と蝶子(淡島千景)を見ると、「うる星やつら」のあたるとラムを連想した。道楽者で甲斐性も生活力もない柳吉だが、その柳吉に惚れて一途に尽くす蝶子。だけど、柳吉が勝手に貯金通帳を持ち出して飲んだくれて朝帰りをしたりすると怒って叩きまくる。首根っこか髪をつかんで、水を張った洗い場(か洗い桶だったか)に顔を突っ込ませたりする場面もあった。これが、あたるに一途だが、浮気性のあたるに怒ると電撃を食らわせるラムを思い出させた。

アニメの「うる星やつら」は自分が大学生の頃から社会人になったばかりにかけての何年間かにやっていた作品。ラムのようなキャラクターだけど、1970年前後にウーマンリブ旋風が吹き荒れ、1980年代にはいると男女雇用機会均等法ができるのに向かって強い女性がもてはやされるようになってきた流れで登場してきたというふうに思っていた。ところが、自分が生まれる数年前の1955年(昭和30年)に作られた映画(しかも時代設定は昭和7年)に、そのような女性が描かれていたということに驚きを覚えた。

「江分利満氏の優雅な生活」は1963年(昭和38年)の映画。小林桂樹演じる江分利満は大正15年生まれ。自分の父親とほぼ同じぐらい。自分の叔父だと大正の14年か15年ぐらいに生まれた人がいるからそれぐらいの年代の人。その年代の人の情念を記録した映画という印象だった。

ところが、この映画を見ていると脇役で出てくる俳優のほうが気になってしまう。何せ昭和38年の東宝の映画。東宝というと有名なのはゴジラ。ゴジラを初めとする東宝の映画で特撮を担当したのは円谷英二。そのつながりか、初期ウルトラシリーズには東宝の俳優が大勢出ている。「江分利満氏の優雅な生活」にも出ている俳優は桜井浩子、西条康彦、二瓶正也、平田昭彦、天本英世。

特に「ウルトラQ」は製作が昭和39年から40年にかけて行われ、放映が昭和41年だったという作品でほとんど同時代。「江分利満氏の優雅な生活」はモノクロの映画なので、これもモノクロだった「ウルトラQ」を思い出した...というか錯覚しそうになった。だから、桜井浩子が出てくると「ウルトラマン」のフジ・アキコ隊員というようり「ウルトラQ」の江戸川由利子がいるように見えてしまう。西条康彦を見ると、「あっ!一平君だ。」と思うし、平田昭彦や天本英世も「ウルトラQ」にゲストキャラで出たときとほとんど同じ外見。でも、二瓶正也だけは「ウルトラQ」にもちょっとは出ていたが、やはり印象の強い「ウルトラマン」のイデ隊員に見えてしまった。

晩飯は、外が雨なので家で飲んで食べることにする。そのときに何を見ようかと思ったが、「森の向う側」という映画のビデオにした。10年余り前に中古ビデオで見つけて買ったもの。原作は村上春樹の「土の中の彼女の犬」(読んだことはない)。

この映画を見ようと思ったのは、「江分利満氏の優雅な生活」に初期ウルトラに出ていた俳優が何人も出ているのを見たから。それがどう関係するのかというと、「森の向う側」にはやはり、東宝特撮や初期ウルトラに出ていた俳優のこの人・・藤田進が出ているから。中古ビデオで見つけたときに買ったのもそれが理由。

藤田進は東宝特撮では自衛隊の司令官役、初期ウルトラなら防衛組織の長官役をやっていた俳優というのが自分の年代が持っているイメージだろう。この映画は1988年(昭和63年)の作品だが、最晩年の姿だった。確かその翌年か翌々年に亡くなっている。訛りの入った独特の口調が特徴だったが、最晩年にもその口調は健在だった。

それと「森の向う側」は少し重苦しくてけだるく、テンポも遅めなので飲みながら見るにはちょうどいい。主役の男女のファッションは、やはりバブル景気時代のものだ。

さて、これは晩に飲み食いしたもの。300ml瓶の酒は真澄