里の家ファーム

すべて無農薬・無化学肥料、不耕起栽培の甘いミニトマトがメインです。完熟したミニトマトから作る無添加ジュースは逸品です。

罵倒と裸芸―若者を守れ!

2017年05月17日 | 社会・経済

表向きホワイト企業にも罵倒と裸芸と長時間残業の闇

           毎日新聞 2017年5月12日 藤田結子 / 明治大商学部教授

 大型連休が明けました。新入社員は働き始めて1カ月が過ぎたころでしょう。職場になじめない「五月病」を感じる人がいるかもしれません。しかしその「なじめない」感じは、必ずしも本人だけの問題とはいえません。中には、職場や上司の側に問題があるケースも見られるからです。

 厚生労働省は10日、違法な長時間労働や賃金未払い、最低賃金法違反など、労働基準関係法令に違反した疑いで書類送検された全国の企業334社を、一覧表にしてホームページで公開しました。同省は、違法労働を根絶するための措置と説明しています。

 20代男性たちに入社1年目の経験を聞き取っていると、こうしたブラック企業でなくとも、過酷な働き方をさせられている実態がしばしば聞こえてきます。いくつかのケースを見てみましょう。

無意味な付き合い残業 毎日深夜1時まで

 康平さん(20代男性、仮名)は東京に本社がある大企業に正社員として就職し、1年目は支店に配属されました。彼は上司の命令で、毎朝7時ごろには出勤し、オフィスの掃除をしています。毎日の帰宅時間も遅く、サービス残業で深夜1時ごろまで職場にいます。月の残業時間は軽く100時間を超えます。

 といっても、新人の康平さんに特別な仕事があるわけではありません。上司が帰らせてくれないので、机に向かってパソコンで暇をつぶしながら、付き合い残業をしているだけです。

 職場での付き合い残業のほかに、取引先との接待もあります。康平さんは飲み会の間、酒瓶を持ち、ずっと立っていなければなりません。その間、何も口に入れることはできませんが、数千円の代金は毎回自腹です。

 康平さんは、「いつか結婚して子供がほしい」と思っています。が、長時間労働なので余暇時間が少なく、女性と出会う暇すらありません。異動がなく、同じ部署に長くいる可能性もあるため、この生活がいつまで続くかわかりません。将来の見通しを立てられないでいます。

パワハラは「指導」、セクハラは「文化」

 智也さん(20代男性)は、有名な大企業に正社員として就職しました。智也さんは入社当初の研修で失敗し、人事部に目をつけられてしまいました。その結果、「パワハラ四天王」と呼ばれる男性上司がいる営業所に配属されました。

 「パワハラ上司」は毎日、数十人いる社員たちの前で、新入社員の智也さんを大声で怒鳴りつけます。上司は、智也さんに仕事のやり方を教えもしないのに、「○○もできないのか!」「○○しろっていってんだろうが!」と大声で怒鳴ります。

 そのうえ、仕事の内容以外にも、智也さんのことをほかの社員と比較して、「お前はダメなやつだ」「ヘラヘラしやがって」と、人格を否定するような言葉で繰り返し叱責するのです。

 智也さんはストレスがたまり、うつ状態に陥りました。1年目の夏にはもう転職を考えましたが、将来安定して暮らしていけそうな転職先は見つからず、毎日耐え続けるしかありませんでした。

 大樹さん(20代男性)も人気の大企業に正社員として就職しました。大樹さんが配属された部署は、ほぼ毎日夜遅くまで取引先との飲み会がある部署です。どんなに疲れていても帰れず、飲み会後にまた会社に戻って仕事をすることすらあります。

 大樹さんはある時、仕事の飲み会の席で、下半身裸になって「芸」をするよう強要されました。学生のとき、周囲がどんなに羽目をはずしても、そこまでした経験はありません。とても恥ずかしいと感じましたが、職場の先輩たちに「嫌だ」とはいえない状況。泣く泣く言うとおりにしました。大樹さんは入社して半年後には、仕事をつらいと感じ、自信も失い始めたそうです。

 智也さん、大樹さんの上司たちは、人前で人格を批判することを「指導」、裸にすることを「文化」だと信じているようです。しかし、それは紛れもなくパワハラ、セクハラです。

若い男性にもワーク・ライフ・バランスを

 これらのケースの企業は、「ブラック企業」のレッテルが貼られていない、イメージの良い大企業です。3社とも「子育てサポート企業」として厚労相の認定を受けた「くるみんマーク」を取得しています。しかし若手男性社員には、長時間労働や過酷な働き方をさせています。

 各種の調査では、多くの20代男性が、将来的に子育てに積極的に関わりたいと答えています。しかし、このような企業の働かせ方や文化が変わらなければ、彼らの願いはかなえられないでしょう。

 子育ては女性だけの問題ではありません。国や企業は若い男性たちの人生を考えて、彼らの過酷な働き方を改善すべきです。本気で長時間労働を解消し、ワーク・ライフ・バランスを促進するときです。


 

 安心して結婚や子育てができる環境を意識的に追求しなければ「人口減」に歯止めはかけられない。若者を育て、守らなければ、この国はどこかへ行ってしまうだろう。パワハラ・セクハラ分子を見ると、ネトウヨを想うのは私だけだろうか?
      

ジャンル:
きいて!きいて!
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 共謀罪の切り札は「スパイ捜査」 | トップ | もう、おやめなさい! »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。