里の家ファーム

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椎間板ヘルニアは腰痛と無関係

2017年07月23日 | 健康・病気

今日は本のご紹介です。

『人生を変える幸せの腰痛学校』(プレジデント社)

 ある小さな整形外科クリニックの休診日に行われる「慢性腰痛治療プログラム」。そこにたまたま集まった、年齢・性別・職業・家庭環境・腰痛歴が異なる6人の慢性腰痛患者さんたち。「腰痛を治したければ、腰痛を治そうとしたらアカンのですわ」。8週間の認知行動療法プログラムは、大阪弁を話すちょっと不思議な整形外科医の一言からはじまった。物語を読み進めるうちにあなたの脳に刻まれてしまった間違った常識がくつがえされる。世界で初めて腰痛改善を目的に書かれた真実のストーリー。

ほとんどの椎間板ヘルニアは腰痛と無関係

PRESIDENT Online /PRESIDENT BOOKS

   厚生労働省の調査によると、腰痛に苦しむ日本人は、実に人口の4人に1人に当たる2800万人と推定され、年々増加傾向にある。一方、街を歩けば、整形外科や整体に鍼灸院、書店では『○○で腰痛が治る』のような健康書が山ほど目につく。それでも腰痛患者が減らないのはなぜなのか? 腰痛改善のための世界初の小説を著した著者が、その謎と大いなる誤解を解く。短期連載、第1回は「椎間板ヘルニア」のお話です――。

 痛みの場所が、日によって違う?

 むかしむかし、医学がまだ発達していなかったころのお話。
「頭痛の原因は、なんだろう?」
「頭が痛い」のだから、きっと原因は「頭」にあるにちがいない──そう考えたある集落のお医者さんは、「頭が痛い人」の頭をていねいにしらべてみた。
すると! ──なんと「頭の痛い人」全員に「白髪」があることがわかった。

 「原因がわかったぞ! 頭痛の原因は白髪だ!」

さて、この話を聞いてどう思っただろうか? 「まあ、昔だったらあり得るね」と鼻で笑ったそこのあなた、この先を読んでも本当に笑えるだろうか?

   ある国の整形外科医が「腰痛の原因は、なんだろう?」と考えた。「腰が痛い」のだから、きっと原因は「腰」にあるに違いない。そこで、1980年台に普及したMRIという機器を使って、「腰が痛い人」の腰をていねいにしらべてみた。
すると! ──多くの人の腰の「椎間板」がすり減り、その一部分がうしろに飛びだしていた。そして大事な神経を圧迫しているように見えたのだ。

 「見つけた! これが腰痛の原因だ!」

  「椎間板ヘルニア」という名前を、誰もが一度は聞いたことがあるだろう。椎間板とは、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役目をしている軟骨のこと。この軟骨の一部が脊髄神経を圧迫して、首や腰が痛くなると言われている。

 ──神経を圧迫?

   いかにも痛そうな話。だが、中には少数ながら疑問に思う医師もいた。なぜなら、「椎間板ヘルニア」患者さんの経過を観察すると、どうやら痛みの程度は、日によって、時間によって変化しているようだ。痛みを訴える場所も、一定ではない。ヘルニアは、右や左に動いたりはしない。もちろん、出たり、引っ込んだりもするはずがない。どう考えてもへんだ……。

痛くない人」の76%がヘルニアだった

   それに、これは誰にでも経験があると思うが、神経が圧迫されたらどうなるのか? たとえば、正座。たとえば、腕まくら。共通するのは、シビレ。そう、神経は圧迫されると「痛くなる」のではなく、「シビレ」るはず。疑問を持った医師はこんな実験を思いついた。

 「よし、腰が痛くない人の検査をしてみよう!」

   そして、腰が痛くないボランティアを集め、MRI検査をした。すると……なんと76%の人に「椎間板ヘルニア」が見つかった! 「腰が痛くない人」の76%。しつこいようだがもう一度言っておく。「痛くない人」の76%にだ。

 ──これってどういうことなのだろう?

  「椎間板ヘルニア」があっても「腰は痛くない」。ということは、「椎間板ヘルニア」と「腰痛」とは関係がない……ということではないだろうか?

   実はこの研究、1995年に開かれた国際腰椎学会で“腰痛界のノーベル賞”とも評される「ボルボ賞」を受賞した権威あるものなのだ。その後も続々と研究は進み、今や「椎間板ヘルニアが腰痛の原因」とされるのは、全体の3%程度にしかすぎないということがわかっている。

「椎間板ヘルニアが原因」は全体の3%程度

 ──えっ? 3%……!? いやいや、私のまわりにもたくさんいますけど、「ヘルニア」で腰が痛いって言っている人。

   そう思う人も多いに違いない。うーん、これは非常に言いにくいのだけれど、整形外科医の中には、2017年の今でも「椎間板ヘルニア」が「腰痛」の原因だと信じている医師が存在するようだ。一般人の私たちでさえ、世界最新の科学的根拠が手に入るこの時代において、なぜそのような医師が存在するのか、私は不思議でしかたがない。「学校で習ったことが正しい」「昔から言われていることが正しい」という思考停止に陥っているからなのか、それとも朝から晩まで患者さんがひっきりなしで、新たな知識を勉強する時間や余裕がないからなのか。石頭、ならぬ、医師頭だからなのか。

   もしかしたら自分が信じていることが「頭痛の原因は白髪」と同じレベルであるとは想像さえしていないのかもしれない。なぜなら、古くて間違った知識を患者さんに説明し、本に書き、中にはテレビでしゃべる医師もいるのだから。患者さんがその医師の言葉を信じてしまうのは無理もない。そうして、本当の原因ではない「ヘルニア」を腰痛の原因だと思い込まされた患者さんが、今日もまた増え続けているというわけ。

“センセイ”である医師から「椎間板ヘルニア」と診断された患者さんは、当然つねに腰に注意をむけ、四六時中腰のことを心配しながら生活することになる。すると、ますます「痛み」に敏感になり、負のスパイラルが永遠に繰り返されることになる。

 「顔色、悪いよ」

   人は、だれか3人からこう言われただけで、具合が悪くなるといわれている。これはノーシーボとよばれる「マイナスの暗示」効果だ。わかりやすくいえば、現代の「呪い」である。

 「腰が悪いという思い込みが、腰痛をつくる」

   日本の腰痛治療の現場では、患者さんだけではなく、医師も治療者も「呪い」にかかっていることが驚くほど多い。私も今から25年前、「椎間板ヘルニア」の「呪い」にかかっていた一人だ。私の「呪い」は強力で、3度の入院と手術をするほどだった。その後、鍼灸師になった私は、患者さんにこう説明する。

 「ほとんどの椎間板ヘルニアは腰痛とは関係がない」

 「腰が悪いという思い込みが、腰痛をつくる」

   「思い込み」を捨てられた患者さんは、その瞬間に「腰痛」から解放される。「腰痛」がなくなるというよりは、「腰痛」にまつわる不安と心配から解放されることで痛みが遠のくというとわかりやすいだろうか。

   子どもの頃に読んだお伽話。呪いにかかったお姫様を救ったのは、王子様のキスだった。「椎間板ヘルニア」の患者にとっての「王子様のキス」とは、科学的根拠といわれる「正しい知識」である。
   25年前、私にキスをしてくれる"王子様"はいなかった。だから、私は「腰痛」から解放されるまでに時間がかかってしまった。

 「呪い」を解く方法は確かに存在する

 でも、安心してほしい。まだまだ少数派ではあるけれど、ようやくこの国でも「王子様のキス」を施してくれる治療者は確実に増えつつある。

 「椎間板ヘルニア」の痛みに苦しんでいる人に真っ先に伝えたいこと。それは、1日でも早く自分が「呪われている」かもしれないという事実に気づくこと。その自覚がなければ、「呪い」を解こうとする発想自体が生まれないと思うから。

   そのことに気づくことさえできれば、あなたは腰痛から覚醒するための大きな一歩を踏み出せたといっても過言ではない。なぜなら、「呪い」を解く方法は確かに存在し、それは高額な治療費もかからず、リスクも伴わず、誰にでもすぐに始められるものだから。

「そうか、悪いのは腰だったんだ」

 「あの、おしりが……おしりの奥のほうが痛いんです」

 私は少し恥じらいながらそう切り出した。

   あれは24歳の時、会社員になって2年目の冬だった。私は、求人広告出版社の営業をしていて、毎日自転車で担当地域を回っていた。私の担当地域には坂道が多く、ときどき足や腰が筋肉痛になる。そのおしりの痛みもただの筋肉痛だと思っていた。しかし、1カ月、2カ月とその痛みは消えず、さすがに私も「これはただの筋肉痛ではないのではないか?」と思いはじめた。

「歩き方がヘンだよ」

   会社の同僚に指摘されたのもこの頃だ。私は会社の昼休みに、会社近くの整形外科クリニックを受診した。

 「椎間板ヘルニアですね」

   その医師の言葉は予想外だった。「椎間板ヘルニア」が腰の病気であることはなんとなく知っていた。だけど、私が痛いのはおしりであって、腰ではない。そう訴えてみたが、それは腰からきているとの一点張りだった。疑問はあったものの、医師がそういうのだから受けいらざるを得なかった。

 ──そうだったのか、悪いのは腰だったんだ。これは大変なことになったぞ……。

   まだインターネットのない時代。私は、書店で腰痛関連の本を立ち読みした。軟骨が出っ張って神経を圧迫しているのなら、治すのは手術しかないではないか。手術なんて絶対にいやだ。とにかくこれ以上悪化させてはならない。その日から、私の頭の中は「腰のこと」で占拠された。
   目が覚めて、最初に思うのは「腰」のこと。朝はいきなり起き上がってはいけない。一度横を向いて、手をついてから起き上がること。それが腰への負担を減らす方法だ。顔を洗う時、モノを拾う時、靴をはく時、姿勢に気をつけ、布団のかたさに気をつけ、腹筋、背筋、腰にいいイス、カバンを持つときは左右均等に、それから、それから……。

   そのうち、おしりだけではなく、本当に腰が痛くなってきた。私はなんとか自分の腰下肢痛を治そうと、よいと勧められる治療法を片っ端から試した。整形外科だけでも数か所、鍼灸、整体、接骨院、気功……。もがけばもがくほど溺れるように、私の腰下肢痛は悪化し、会社は退職、3度の入院、最後には手術もした。でも……治らなかった。やれることは全部やったのに。

私の腰痛を改善させた「大恋愛」

   これだけやって治らないのだから、私の腰下肢痛はもう一生治らないに違いない。最初に痛みを感じてから2年の月日が経ち、私は26歳になっていた。私は布団をかぶって泣くことくらいしかできなかった。しかし、人は一旦ドン底に落ちるとあとは上がるしかないのだ。まだ20代、恋愛も結婚も仕事もしたい。やっぱりいやだ。このまま治らないなんていやだ。こんな風に布団の中で泣いていてはダメだ。まずは外に出よう。なにか行動を起こそう。
   運よく、家の近くに短時間のパートを見つけ、私は働きはじめた。痛みはあった、でも痛いままでも働くことにした。仕事をしていると気がまぎれる。痛みは薄皮をはがすように薄れていった。
   働きはじめて3カ月、私には好きな人ができた。それはここに書くのも恥ずかしくなるほどの大恋愛だった。私の頭の中は、寝ても覚めても彼のことでいっぱいになっていった。それはまるで、腰のことばかり考えていたあの頃のようだ。私の頭の中は、腰一色から彼一色に塗りかえられたのだ

  そうしていつの間にか、私の腰とおしりと足の痛みは消えていた。あれだけなにをしても治らなかった腰痛が、なぜ治ったのか、当時の私にはまったく見当もつかなかった。

  その後、私は鍼灸師になり、心と身体に関する専門知識を得た。その中でも最新の脳科学を学ぶうちに、どうやら、なにをやっても治らなかった私の腰痛が改善したひとつの要因はあの大恋愛だったらしい、ということがわかりはじめた。

 20世紀初頭まで、痛みを認識する場所は「視床」という脳の一部だとされていた。しかしその後の研究により、「痛み」は視床だけではなく、「ペインマトリックス(痛み関連脳領域)」といわれる脳内の様々な場所で認識されていることがわかった。この「痛み関連脳領域」は、痛みに関する「言葉」「イメージ」「記憶」「予想」によっても興奮する。いつも「腰」や「腰痛」のことを気にしているということは、常に「痛み関連脳領域」を興奮させ続けているということでもある。

 モルヒネの6.5倍の鎮痛作用

 「気にする」だけで「痛み」がでるの?──いや、「気にする」だけでは「痛み」はでない。それは、脳内には、過剰な興奮を鎮めるシステムが備わっているからだ。たとえば、「痛み」には、痛みを鎮めてくれる脳幹下行性抑制系というシステムが働いている。ただし、このシステムは、不安・恐怖などの感情やストレスで働きが悪くなってしまう。「腰痛」への不安が強いほど、「腰痛」を気にするほど、痛みは鎮まりにくくなってしまう。

  逆に、「痛み関連脳領域」の活動を低下させる方法もわかっている。それは、報酬系といわれる部分を活性化させること。例えば、モルヒネの6.5倍の鎮痛作用があるとされているβエンドルフィンは、特に脳内の「報酬系」に多く分布する。ということは、「快感」をたくさん感じて報酬系を活性化すれば「痛み」は鎮まる。“心をワクワクさせると身体の痛みは消える”ということは科学的に説明できることなのである。

 「腰痛を治す」ということが「痛みが消える」ということであるならば、私のおすすめは“恋”をすること。なにも相手は人間じゃなくてもいい。ペットでも、植物でも、趣味でも……。あなたにとって考えているだけで心がウキウキ弾むような、好きで好きでたまらないなにか──そんなワクワクで頭の中をいっぱいにしてみてほしい。

 ギックリ腰の予防になぜ読書が効くのか?

イチかバチか、腰を後ろに反らしてみる

 「すっごい痛いし、すっごい勇気いるけど──」

 ある日テレビをつけると、明石家さんまさんがご自身のギックリ腰を、一瞬で治したというお話をされていた。

 「ギックリ腰、治してん。なった瞬間、治してん!」

 本を入れた重い段ボールを持ち上げようとしたとき、「ギクッ!」と腰にきてしまったというさんまさん。次の瞬間、イチかバチか、「わああああー」叫びながら腰を後ろに反らしたらしい。
「ほんだら、あれ……?」
なんと痛みは消えてしまったという。「すごい! さんまさん天才!」。私はテレビの前で思わず叫んだ。だって、それは最新の腰痛研究からすると「正解!」といってもいい方法だから。おそらくそんなことはご存知のないさんまさんが、直観で判断し、行動に移し、自分で解決したところがすごいではないか。

 安静にすれば再発する可能性が高くなる

  ギックリ腰になったことのある人ならわかると思う。アレが、どれほど痛くて、どれほど動けないか。腰を後ろに反らすなんて、とんでもない。そんなことができるギックリ腰など、もともとたいしたことがなかったのではないか? そう思った人がいたとしても無理はない。

 この25年、世界では腰痛に関する研究が飛躍的に進んでいる。長い間、腰痛といえば、骨や関節、椎間板や靭帯、筋肉など、腰の部分的な「損傷」だと思われてきた。ところがさまざまな研究により、「慢性の腰痛」は、「腰の問題」というよりは、「脳」そして、その「脳」と「心理社会的要因」との関連が強いということがわかりはじめている。

 「急性腰痛」、つまりギックリ腰に関しては、「安静にすれば痛みが長引き、再発する可能性が高くなる」ことがわかっている。

 2011年に行われた調査によると、ギックリ腰の発症後、3カ月以上の痛みが続いたのは、安静にしていた人では3割、できるだけ動いた人ではゼロ。2回以上再発した人は、安静にしていた人で約5割、できるだけ動いた人は2割程度という結果が報告されている。(出典:Matsudaira K et, al . Ind Health 49.2011)

 「腰痛には安静」ではなく、「安静にしてはいけない」のだ。

 「ドキドキ」から「ワクワク」へ

  鍼灸師になって17年、たくさんの腰痛患者さんをみてきた。私のつたない臨床経験からも、急性の腰痛は筋肉を緩めることであっさり治ることを何度も経験している。呼吸もできないほどの激痛が、その場で改善することだってある。

  激痛なのに、簡単に治る……この治し方、アレに似ている。そう、「足がツったとき」とおんなじではないか。ふくらはぎがぎゅーっとツったとき、足首をもって反対側に曲げれば一瞬で痛みは消える。ではもし、ギックリ腰も筋肉の一過性の過緊張だとしたら……。

──腰を後ろに反らせば治るのでは?

  実は私もずっとそう考えていた。だから、次にギックリ腰になったときには腰を反らしてみようとひそかに思っていたのだ。
 ギックリ腰になった時に腰を反らしてみる。こんなことで本当にあの激痛がおさまるのかどうか、今度ギックリ腰になったら試してみよう──もしあなたが、そんな気持ちになったとしたらもう大丈夫だ。

 「ギックリ腰になったら嫌だなあ」という気持ちから、「ちょっと楽しみだなあ」という気持ちへ。「ドキドキ」から「ワクワク」へ。それは、ギックリ腰への「思いや考え」が変わったということだ。

 治したければ、「腰痛」について考えなければいい

 世界の腰痛診療ガイドラインの勧告によると、現時点でもっとも信頼度の高い腰痛の治療法は「認知行動療法」と「運動」だ。

 ──運動ならまだわかるが、「認知」がどう関係するのか?

 ここで、よく考えてみよう。

 ──まず、「痛み」はどこで感じているのか? 

  そう、それは「脳」だ。どれだけの大けがをしたとしても、神経がその信号を脳に届けなければ「痛み」は発生しない。脳の「痛み関連領域」の興奮の強さが痛みの強さだとすれば、脳が興奮すればするほど痛みが強いといえる。

  脳は「考えたり」「イメージしたり」「予想したり」することでも興奮する。だから、「腰痛」を治したければ、「腰痛」について考えなければいいのだ。

 そうはいっても、私たちは恐いと思うことには警戒する。たとえば、隣に空き巣が入ったことを知ると、戸締りに対して神経質になり、よりいっそう警戒してしまうのは当然のことだろう。

 

同じように、腰痛についての心配や不安、恐怖心がある限り、朝から晩まで腰痛のことを警戒してしまうことになり、痛み関連脳領域を興奮させ続けてしまう。また、「脳」には過剰な興奮を鎮めるシステムが備わっているのだが、このブレーキの役目をはたす細胞は、不安や恐怖で委縮してしまうこともわかっている。

 本を読むだけで腰痛が改善する

 ──では、警戒心をもたないためにはどうすればいいのか?

 それは難しいことではない。「恐い」と思う代わりに、「安心」できればいいだけの話。

 しかし、「安心」するためには、正しい知識が必要となる。そのための最適な方法が「読書療法」といわれている。これは実際にアメリカ内科学会とアメリカ疼痛学会の最新の腰痛診療ガイドラインでも強く推奨されている。

 ──なぜ、本を読むだけで腰痛が改善するのか?

  それは、本を読むことで最新の正しい知識を得ることができれば、腰痛への恐怖心が消え、結果的に安心を得ることにつながるからだ。

  腰痛は恐くない。たとえものすごく痛くても、ほとんどの場合、腰ではそうたいしたことは起きていない。そもそも、急性の腰痛は放っておけば自然治癒するもの──そんな正しい知識があるかないかの差が、その後の経過に大きな影響を及ぼしているのだ。

 腰痛は「安全」だと考え方を変える

  本気で腰痛とさよならしたい人は、まず科学的根拠に基づいて書かれた本を読むことをおすすめする。腰痛が恐くなくなることこそが、腰痛改善への近道だからだ。

  今日現在、腰痛に対して、なにをすればいいかはもうわかっている。腰痛は「安全」だと考え方を変え、「勇気」を持って身体を動かすこと。これが現時点で、世界最高の腰痛改善法であり、もはやそこに腰の「治療」は必要ない。

  ギックリ腰を一瞬で治してしまったさんまさんの話をテレビで観ていたほとんどの人は、おもわず「ホンマでっか!?」とツッコミをいれたに違いない。しかし、最新の腰痛研究について学んだ人なら、「ホンマですよ!」とおもわず身を乗り出したはずである。

 伊藤かよこ(いとう・かよこ)

1967年大阪府出身。東京都在住。鍼灸師。会社員時代に「椎間板ヘルニアによる腰下肢痛」の診断を受け、その後2年にわたり3度の入院と手術を経験。2000年はり師・きゅう師免許取得後、神奈川県で鍼灸カウンセリング治療院を開業。腰痛をはじめさまざまな心身面での不調に悩む多くの患者さんと対話を重ねる。2016年11月、世界初の腰痛改善小説『人生を変える幸せの腰痛学校』を上梓。現在は心と身体に関する講演や勉強会などを中心に活動。

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