余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪センチュリー交響楽団 第140回定期演奏会

2009年04月09日 | 大阪センチュリー交響楽団
09.4.9(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪センチュリー交響楽団 第140回定期演奏会
指揮/小泉和裕
フルート/ニコリンヌ・ピエルー(大阪センチュリー交響楽団首席フルート)
コンマス/後藤龍伸*、太田雅音
曲目:
イベール/フルート協奏曲
ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ハース版)

9.April.2009 7:00p.m.The Symphony Hall
Century Orchestra Osaka 140th SubscriptionConcert
Conductor/Kazuhiro Koizumi Music Director of the Century Orchestra Osaka
Flute/Nicoline Pierreu Principal flute of the Century Orchestra Osaka
Concertmaster/Tatsunobu Goto*,Masane Ota Concertmaster of the Century Orchestra Osaka
Program:
J.Ibert/Concerto for Flute and Orchestra
A.Bruckner/Symphony No.4 in E flat major "Romantische" (Ed.:R. Haas)

初夏の陽気らしいですよ。暑いよね。
8割強のお客様。楽員を増やすどころか現状維持も難しくなる有様で、センチュリー自慢のホルンセクションも激震のようでございます。契約なんだか正規なんだか分からないまま常に出ていたバストロの方もいなくなり、財津さん西田さんが定年で嘱託扱いになって後ろに下がり、ドルソンさんが抜け、尾崎さんが抜け。竹内先生と林さんの特別首席枠も解消になり(客演首席ではあり)。日本で一番ええ声でアナウンス出来る事務局長(前職がアナウンサやし)も退任し、理事長も交替し。
プログラム表紙がカラーでは無くなり、団員の配置図風になっていたメンバー表も通常のものに変わり。
響さんのプレトークがもちろんお払い箱になり ←
もう何がなんだか・・・。西田さんを思いっきり定年って書いてあげない下さい(笑)お若いですから。

とりあえずセンチュリーに舞い降りた妖精、ニコリンのフルートに酔おうということでね。
イベール。センチュリーの専任指揮者だった佐渡さんが売り出し中の頃、ディヴェルティメントやらこれやら至る所で振っていた。ラムルーを振ってイベール作品集ナクソス・デビューなんかもしたが、あのCD酷いよね。あれしか聴かないと分からんだろうけど。似た頃にデュトワが振ったほうも出て、これは本当に素晴らしかった。一時期むさぼるように聴いたもんだ。あれにハッチンズの独奏でフルート協奏曲が入っていて、これも良かった。ただイベールの協奏作品ではサクソフォン協奏曲のほうが好きで、大友/関フィルと須川さんの実演が意外な好演で楽しかった思い出がある。
オケの湧き上がる中から弾ける様に飛び出してくるフルート。一気に引き込まれる。録音とかで聴いてると騒々しく雑然と活気のある両端楽章に耳が向いてしまうけど、実演だと第2楽章の美しさが目に沁みるね。
もう一回聴きたくなった。

休憩挟んでブルックナー。
前にも書いたように今季のブルックナーシリーズがCD化される。録音形態がライブも含めたセッションということらしく、リハ&セッションで長めの準備日数が確保された様子。小泉和裕今年いよいよ60歳、中堅指揮者から円熟の境地に差し掛かっているということがこれほど痛感できる演奏は無かった。第4楽章の圧倒的なオーケストラ・コントロールは、色々書いてある華々しい指揮者としての経歴が実力で勝ち取ってきたものであることを証明する、そんな凄まじさだった。オケは気にしていた金管が練習時間相応の立派な響きでザ・シンフォニーを満たした。第3楽章のトランペットのミスが個人的にはツボに入ったけど。上手くやった!って直後は必ずやるよな。可愛いです。ホルンにはドンナちゃんの魂が残されたと信じましょう・・・センチュリーを定期的に聴いてる人からすれば健闘でも、ブルックナー好きからすれば物足りないところはあったと思う。
小泉さんのブルックナーは迫力と音量は大きいけど、流れは速く響きは凝縮に向かうのでスケールが小さく感じるかも。聴く前からなんですが、5番はイマイチ、6番はフィナーレが期待できそうな気がしました。
ブルックナーということで下品なブラボー屋が大挙してきましたが、演奏が良いとブラボーがかかるのがわずかに遅れるんだよね。あれは面白い現象だ。
こういうブルックナーが聴けるというのは朝比奈御大(センチュリーの理事だったですね)から続く大阪のブルックナー演奏の系譜に続くことで結構なことです、大植さんがブルックナーに適性がほぼ無いですし・・・。
気になる皆様は是非次回のブルックナー・シリーズだけでもお出かけ下さい。お願い。

にしてもブルックナーのファゴットって死んでるよね。吹いてる姿は見えるけど音を聴いた記憶が無い。
あと、関フィルさんのいずみホールシリーズ初日と被ってた。この哀しさ。

カラヤンのブルックナー交響曲全集を所有しているので、事前に聴いてみたがあまり意味のあることではなかった。むしろマズア/LGOのほうが聴きでがあったかも。間違って聴いてしまったハイティンクの0番が思いのほか良い演奏だったのが収穫。
ブルックナー交響曲第4番&第7番
カラヤン/ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック

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あとあれよ!京響のスプリングコンサート見て思い出した。
センチュリー・ユースオーケストラ。第1回定期演奏会聴きに行けなかった・・・。センチュリーさんのDNAを受け継ぐ子供たちが育とうというのに。
大フィルも関フィルも学生吹奏楽とのコラボぐらいはやるけど、弦楽器も含めてってのは大阪ではなかなか無いわけなので、ぜひとも頑張ってください。
星空ファミリーコンサートは行きたいね。
おぢさんはファミリーから見放されてるけども ←

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