五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

レコ・ジャケたのしみ隊

2017-03-03 06:08:31 | 音楽

レコード、テープがCDになり、今では音楽ダウロード・配信が主流のこの頃。
皆さんは、音楽メディアの購入をどうしていらっしゃいますか?

僕にとってアルバム・ジャケットは購入動機の大きな要因になっています。
だから30cmアナログLPレコードの優位性はかなり大きい。
CDでは小さすぎて細かいディテールが伝わらないのこともあるのだ。ってな訳で、
ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/ボブ・ディラン
Bringing It All Back Home(1965)/Bob Dylan
ディランがいちばん尖っていた時期(The Cutting Edge)の最初の傑作。

このレコードジャケットを撮ったカメラマンによると、B・ディランが抱いている猫が
カメラ目線になった唯一の写真を採用したとのこと。さて、このジャケットには
レコードが数枚写っています。詳細に解明してみよう。CDでは難しいがLPなら
判別できるはず。まずはディランの後背、赤いドレスで着飾り横になっている
女性がサリー・グロスマン(ディランのマネージャーの妻)。彼女の左腕後ろに
B・ディランが前年発表したアルバムAnother side of Bob Dylanがある。


サリーとディランの間、ソファーベッドの上に無造作に重なり合っているレコ-ド群が


上から順に
ザ・インプレッションズ(Keep on Pushing)、
ロバート・ジョンソン(King of the Delta Blues Singers)
ラヴィ・シャンカール(India’s Master Musician)
ロッテ・レーニャ(Sings Berlin Theatre  Sings by Kurt Weill)
エリック・フォン・シュミット(The Fork Blues of Eric Von Schmidt)
の5枚が見られます。
おっと、びっくりぽん↓マントルピースの上にも1枚見つけましたよ!

ロード・バックリー(The Best Of Load Buckley)
その当時、B・ディランがこれらのレコードを聴いていたかもと
想像するだけでも、ファンは楽しいものだよね。
(貴方のお手持ちCDでも判別できたでしょうか?)

こうした遊べるジャケットは他にもアンドリュー・ゴールド”自画像”の
間違い探しとか、ビートルズ”サージェント・ペパーズ”の人物探しや
ザ・フー・バイ・ナンバーズ”の点つなぎ(Dot-To-Dot)遊び等・・・etc.
レコード時代はいろいろあって楽しいのもが多かったな。
30cmLPの大きさならではの愉しみだし、ジャケットはカバーアートとして
音楽以外の楽しみも与えてくれるのよ。 ↓ 遠い目 ↓ 

この楽しさを数式にすれば”答えは風に舞っている”なんて曖昧な解答ではなく

正解は、30 cm LP = LOVE - 0 / ∞ 
(Love Minus Zero / No Limit)なのだ!(笑)

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2 コメント

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Unknown (ハリー)
2017-03-03 14:44:26
ムンドリさん、こんにちは。

ディランの「Bring It All~」、自分もアナログで所有しているので、その昔、同じように
散らばってるレコード調べした覚えがありますが、マントルピースの上のレコードには
気付いていませんでした!ロード・バックリー、聞いたことないけれどコメディアンなんですか。
言葉遊びの好きな当時のディランらしいかも。

やっぱりLPのジャケットはいいですよねー。
ロード・バックリー (ムンドリ)
2017-03-03 21:17:29
ハリーさん こんばんは。おおっ!貴殿も
『レコ・ジャケたのしみ隊』の一員でしたか(笑)

L・バックリーは、僕もよく知らないけどB・ディランにも
影響あたえた歌手・コメディアン、俳優だったようです。
この『Bring It All Back Home』でも、B面1曲目の
「ミスター・タンブリンマン」で Jingle-Jangle morningという
フレーズはL・バックリー「Scrooge」から取っているそうです。

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