なんで、あんなにつまらなかった台湾旅行に、こんなネタがつまってんだろ。
到着した日はもう夜も遅く、寝ること以外選択肢が無かった。
でも、俺はせめてコンビニくらいは行っておこうと思い、
コンビニで酒やつまみを買ってきて、部屋で社長、専務と軽く飲んで寝た。
翌日は朝からツアーがギッシリ詰まってる感じで1日が流れる。
ところが、志半ばというか早くも昼過ぎくらいに、しょくたんが
「あぁ~、あと2日もいんのかよぉ。帰りてぇ~」
とボソッと言い出した。
こっちに言わせりゃ、
『まだ1日も経ってないのにそのコメントかよっ』・・・である。
(まぁ、俺は最初っから来たくは無かったけど・・・。)
まさか、しょくたんからそんな言葉を聞くとは思わなかった。
旅行に行くと決まった途端、
パスポートを持ってないから、張り切って作りに行ってたよな、
・・・確か。
『どうなったんだよあの熱は・・・。』
前日俺が、コンビニ行って買い物行ったことを知ると、
「俺も買ってきて欲しかった」と言い出し、
どうも晩酌をしたかったらしく、夜異様な長さを感じていたようだ。
俺は海外行っても、外出ちゃうから、あんま気にしてなかったけど、
しょくたんは海外の夜は危ないという浅はかな洗脳に屈していたようだ。
「今日は俺もコンビニ行って酒買おう」とウキウキしながら言ってる姿は、
前社長の威厳はどこへやら。
その晩、しょくたんを始め全員そろってコンビニでおのおの欲しいモノを買い、
それぞれの部屋に散って行った。
俺は、『他の部屋がどうなってんだろう』と思い、
まさか、パートさんの部屋には行けないので、
しょくたんとヘルニアンヌの部屋を見に行った。
ちょうどしょくたんがシャワーから上がるタイミングだった。
風呂上りに飲むというのは鉄板の流れということで、
俺の顔を見るやいなや「おうっ一杯やってくか」と言われ
まさか「いいです」と断れるわけもなく、付き合ってやった。
ヘルニアンヌは一切飲めないので、完全にいい晩酌相手になってしまった。
でも、ホント嬉しそうで、
家だとウイスキーは禁止されてるらしく、旅行に来ると飲めるからいい
と、昼間の発言は完全撤回の方向に向かっていた。
そして、自分が買ってきたビールを全て俺に振舞ってくれた。
しょくたんが眠くなるまで付き合い、部屋に戻ると、
社長も専務も就寝していて、翌朝「どこ行ってたの」と心配された。
酒も飲み途中の上、なにもかも出しっぱなし、やりっ放し、開けっ放し。
そのまま、放って置いてくれる社長も専務も素敵な対応だね。
ドア閉まってたら、ノックや呼び鈴で起こすところだった・・・。
翌晩は社長と専務に完全に捉まるというか、俺の応接間で晩酌をされたので、
しょくたんのところには行かなかった。
さらに翌朝、しょくたんの部屋にビールが大量に余ってたらしく、
「朝からビール飲むと上手いんだ」、と言って、たいらげてたらしい。
まさか、俺のために買ってたわけじゃないよね、
朝飲む為だよね
俺と飲んでた時の会話では、朝飲む習慣は無かったはずだけど・・・。
でも、朝飲む為に買ってたんだよね