MOONの似顔絵エッセイ

似顔絵師MOONです。
似顔絵よもやま話をぼちぼちと書いていきます。

店主の顔はオンリーワン

2005年07月19日 | 似顔絵
私が子供の頃、新潟の繁華街といえば古町だった。
映画館が何軒もあって、非常ににぎわっていた。
21世紀になってから、古町商店街の様相が一変した。
古町はシャッターが降りている店が増え
かつての賑わいがウソのようになってしまった。
シャッターが降りている店がある商店街には、やはり魅力はない。
古町にあった映画館はことごとく姿を消した。

寂れたのは古町だけではない、新潟近隣の市町村の
地元商店街の衰退ぶりは目を覆うがごとくである。
日本列島眺めてみれば、地元商店街は確実に衰退している。
商店街を独自な工夫でよみがえらせている例もあるが
総じて、地元商店街の現状は深刻で、青息吐息状態なのだ。
この現状はきわめて深刻と言わざるを得ない。
あなたの町の地元商店街はいかがだろうか?

地元商店街が元気をなくしている原因は何だろう?
改めて言うまでもなく、大型ショッピングセンターの進出である。
近郊に進出してきた大型ショッピングセンターに
顧客を奪われているのが実態といってもいいだろう。
広い駐車場がある大型店に行けば、ほとんどのものが買えるのだ。
日本列島は弱肉強食の様相を呈している。

一方、個人的に地元商店街の活性化を期待するものの一人として
「頑張れ地元商店街!」とエールを贈りたい。
中小の商店が大資本の大型ショッピングセンターに対抗するには
大型ショッピングセンターができないことを商店主同士が知恵を絞って
考えて対策を講じなければ、生き残っていくことはできなくなっている。

中華料理、和食、洋食のお店、靴屋、洋服店、八百屋、魚屋、理髪店・・・
中小の商店主は一国一城の主である。
であるならば、商店主の顔と心意気を全面に出していくことが肝要だと考える。
商店街お店同士が連携して活性化の道を図り、お客を呼ぶ必要があるのは当然だが、
お客様に対して、どんな商品とサービスができるお店を目指していくのか
個々のお店のアイディンティティをしっかり確立することが先決である。

そこで、ちょっとしたアイデアを提供したい。
その店に店主の似顔絵を活用していってどうだろう。
具体的には、お店の中に店主の似顔絵入りのボードを飾ることをお勧めしたい。
私は勝手に「似顔絵ハッピーボード」とネーミングした。
その商店街のすべてのお店がこのアイデアを採用した暁には
店主の似顔絵が迎えてくれる商店街として、商店街自体が注目されるだろう。
写真入りの名刺もいいが、写真だとちょっとリアルすぎる。
写真にない温かみのある「似顔絵入りの名刺」を活用してみてはどうだろうか。
写真と一味違った親しみが伝わる。

十人十色というけれど、店主の顔はお店の顔であり、
ほかの店にはないオンリーワンなのだ。
商店街の活性化を真剣に考えるのであれば、まずは
大型店や外の店との違いをはっきりと打ち出していくことだ。
お店の店長は、ご自分の顔に自信をもってほしい。
そして、ご自分の似顔絵を使って
お店の誇りと心意気を前に出していくことをお勧めしたい。
似顔絵のことなら、64歳の新人似顔絵師MOONに
おまかせいただきたい。
微力ながら地元商店街活性にむけてお手伝いをしていきたい。