「なんか私の方がこんな事になってごめんね。
それにその・・・。」
ちらりと零を見てから続けた。
「さっきの夜刈先生てば、助けてはくれたけど随分な言い方よね・・・・。
零がそんなことしないって私だって分かってるし・・・。」
ぱちぱちと気持ちよい音を立てて温かさを送り込んでくる暖炉の火を見ながら
ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
額に片手を当てて目を閉じた零、その表情は良く分からないけれど暖炉の光の中で
見える綺麗な顔はうっすらと笑っているような気がした。
「今回本当は最初は枢先輩にチョコを上げようと思っていたんだけど・・・・
でも、一人で台所に居たら、なんか零の事ばっかり考えちゃって。
はは。一人じゃ満足にチョコも作れないし・・・私いっつも零に助けらてるなあって、
それに零が一緒にいてくれて嬉しいなあって思って・・・。感謝してる。
だからチョコは零に上げようと思って作ったの。」
―だから・・・
その先は言えずに、零に抱きついた。
―だからどうかレベルEになんてならないで。
ずっと元気で居てほしいよ。零にももっと笑ってほしいよ。
「零が居てくれて良かったよ。」
震える声で告げると、零がギュッと抱きしめ返してきてくれた。
「俺も・・・。」
静かな部屋に零の凛と通る声が響く。
―『俺も・・・。』
なんだか思いが溢れた様な・・・胸に響くような零の言葉・・・。
すうっと奥まで落ちていく。
それに、零の腕の中はとっても優しくて・・・安心する。
心がふんわりするような温かさを感じて思わず甘えるように言った。
「零も?」
「優姫が居てくれて良かった。」
==============
嬉しい気持ちとやっぱり感謝のチョコかと思う気持ちとないまぜで
複雑なまま優姫の話を聞いていたらいきなり抱きついてきた優姫。
驚く。
俺の中で優姫は本当に大きな存在なのに、こんなに・・・
腕の中に納まる位小さくて柔らかい・・。
お前を大事に守ってやりたい、人としての俺の命がある限りは・・・。
気持ち良い温かさの中で二人の時間が解けて溶けて一つになるような
そんな優しい気持ちになる。
今まで味わったことのない様な穏やかで気持ち良い時間が流れて
躊躇われたけれど・・・・
零は、そのまま眠ってしまいそうになっている優姫からそっと腕を離した。
「零。」
ふあんとした夢を見ているような目の優姫に
「もう、寝た方が良い」といって
鼻血が止まったか確認するように見つめた。
その目線に気が付いて
「そうだね、もうすっかり鼻血も止まったし。」
という優姫とお互いのマグカップを持って居間の扉の前に立つ。
「御休み、零。」
=====================
「おやすみ。」
不意に零のささやくような言葉が近くで聞えたと思ったら
すれ違い様に頬を掠めた零の唇。
―え・・・・・。
―えええっ・・・・////
ドギマギして固まる私の前で、すたすたと歩いていく零の背中が廊下を遠ざかっていく。
え、や、今の・・・キス??
でも、零にそんな事聞く勇気もなくてそのまま立ち尽くした。
それにその・・・。」
ちらりと零を見てから続けた。
「さっきの夜刈先生てば、助けてはくれたけど随分な言い方よね・・・・。
零がそんなことしないって私だって分かってるし・・・。」
ぱちぱちと気持ちよい音を立てて温かさを送り込んでくる暖炉の火を見ながら
ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
額に片手を当てて目を閉じた零、その表情は良く分からないけれど暖炉の光の中で
見える綺麗な顔はうっすらと笑っているような気がした。
「今回本当は最初は枢先輩にチョコを上げようと思っていたんだけど・・・・
でも、一人で台所に居たら、なんか零の事ばっかり考えちゃって。
はは。一人じゃ満足にチョコも作れないし・・・私いっつも零に助けらてるなあって、
それに零が一緒にいてくれて嬉しいなあって思って・・・。感謝してる。
だからチョコは零に上げようと思って作ったの。」
―だから・・・
その先は言えずに、零に抱きついた。
―だからどうかレベルEになんてならないで。
ずっと元気で居てほしいよ。零にももっと笑ってほしいよ。
「零が居てくれて良かったよ。」
震える声で告げると、零がギュッと抱きしめ返してきてくれた。
「俺も・・・。」
静かな部屋に零の凛と通る声が響く。
―『俺も・・・。』
なんだか思いが溢れた様な・・・胸に響くような零の言葉・・・。
すうっと奥まで落ちていく。
それに、零の腕の中はとっても優しくて・・・安心する。
心がふんわりするような温かさを感じて思わず甘えるように言った。
「零も?」
「優姫が居てくれて良かった。」
==============
嬉しい気持ちとやっぱり感謝のチョコかと思う気持ちとないまぜで
複雑なまま優姫の話を聞いていたらいきなり抱きついてきた優姫。
驚く。
俺の中で優姫は本当に大きな存在なのに、こんなに・・・
腕の中に納まる位小さくて柔らかい・・。
お前を大事に守ってやりたい、人としての俺の命がある限りは・・・。
気持ち良い温かさの中で二人の時間が解けて溶けて一つになるような
そんな優しい気持ちになる。
今まで味わったことのない様な穏やかで気持ち良い時間が流れて
躊躇われたけれど・・・・
零は、そのまま眠ってしまいそうになっている優姫からそっと腕を離した。
「零。」
ふあんとした夢を見ているような目の優姫に
「もう、寝た方が良い」といって
鼻血が止まったか確認するように見つめた。
その目線に気が付いて
「そうだね、もうすっかり鼻血も止まったし。」
という優姫とお互いのマグカップを持って居間の扉の前に立つ。
「御休み、零。」
=====================
「おやすみ。」
不意に零のささやくような言葉が近くで聞えたと思ったら
すれ違い様に頬を掠めた零の唇。
―え・・・・・。
―えええっ・・・・////
ドギマギして固まる私の前で、すたすたと歩いていく零の背中が廊下を遠ざかっていく。
え、や、今の・・・キス??
でも、零にそんな事聞く勇気もなくてそのまま立ち尽くした。










